シンゴさんの、ふとしたつぶやき。

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

映画

【ネタバレなし】「ナポレオン」 お金をかけて丁寧に作ったけど、退屈さはエンペラー級。

「ナポレオン」を鑑賞。 ナポレオンといえば、日本人でもほぼ誰もが知っているであろう、フランスの皇帝として君臨した歴史上の人物である。 そのナポレオンの栄光と挫折の物語を、「エイリアン」「ブレードランナー」「グラディエーター」などを手掛けた巨…

【ネタバレあり】「首」 ビートたけしは秀吉じゃなく、家康を演じた方が良かったのでは?

【ネタバレあり。見ていない人は読まないでね】 「首」を鑑賞。 北野武監督が30年前から構想していたという、戦国時代を舞台にした長編映画。 (↓この先、ネタバレを含みます。注意) 織田信長が、家臣である明智光秀の謀反によって自害を迫られた(とされ…

【ネタバレなし】「翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛を込めて〜」 かつてこれほどまでに滋賀県にクローズアップした映画はあっただろうか。

「翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛を込めて〜」を鑑賞。 前作の「翔んで埼玉」は未鑑賞である。 良くも悪くも、馬鹿馬鹿しいコメディ映画と言えるが、このような作品は、分析的に見てはいけないというか、分析的に見ても仕方がない、といった趣きがある。 制作陣…

【詳細なネタバレなし】「法廷遊戯」 めちゃくちゃ回りくどい方法で無念を晴らそうとする頭のいい人。

【詳細を述べるネタバレはないですが、話の大枠が分かる書き方をしているので、それすら知りたくない人は読まない事をオススメします】 「法廷遊戯」を鑑賞。 いかにもフィクションといったお話だが、それは置いといて、映画で「法廷もの」といえば、見ごた…

【詳細なネタバレなし】「正欲」 異常はツラいが、普通もツラい。

「正欲」を鑑賞。 およそ世間一般の大多数の人間が持ち合わせない、 殆どの他者には理解できないであろう「性癖」を持ってしまった人々の生きづらさ、息苦しさを描いた作品である。 昨今は、世界的にLGBTQの人々に対する理解なども深まってきており、 …

【ネタバレあり】「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」 久々に「で?」という感想しかなかった。

「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」を鑑賞。 僕が今年見た映画で、最も内容の薄い一本である。 アイドルグループを卒業した30手前の「金なし、仕事なし、男なし」の女性が、 ルームシェアで56歳のおっさんと同居すること…

【詳細はネタバレはなし】映画「福田村事件」 大災害は人間に肉体的精神的ダメージを与えると共に、狂気のスイッチをオンにする。

【詳細なネタバレはないですが、大枠の顛末は書いているので注意してください】 今回の記事は上記の通り、大筋の内容が分かる記述があるので、それを知りたくない人には、これ以降の文を読まれる事をオススメしません。 9月13日、「福田村事件」を鑑賞。 …

【ストーリーの詳細に触れるネタバレはなし】「バービー」 この作品を見ることで「アメリカの価値観及びその変遷、そして今」をざっくり知る事が出来るかもしれない。

8月31日、「バービー」を鑑賞。 本編の内容以外の事で、日本(とそれ以外の国でも)で色々と物議を醸した本作だが、その辺りは、本作を語る上で僕には関係のない事である。 マーゴット・ロビー演じるバービー人形が、「完璧で理想の世界」であるバービー…

【ストーリーに関わるネタバレなし】「ミンナのウタ」 本当に怖い映画にしたいのなら、アイドル的な人を起用するべきではない。

8月21日、「ミンナのウタ」を鑑賞。 公開前は「どうせLDHのアーティスト(GENERATIONS)のプロモ作品でしょ?」と、うがった見方をしていて、 何の興味も無かった(LDHやGENERATIONSをディスってるつもりはないです、はい)のだが、 映画サイトでそれなり…

【ネタバレなし】「リバー、流れないでよ」 小劇団系のノリと笑いが自分と合わない事を再認識させられた。

6月29日、「リバー、流れないでよ」を鑑賞。 京都の貴船神社周辺にある老舗旅館を舞台にしたSF的コメディ、といった感じの作品である。 世間的にはあまり話題になっていないし、レビューサイトでの投稿数もかなり少ないのだが、見に行った人からの評価は…

【ネタバレなし】作り手には申し訳ないが久しぶりにつまらん映画を見た。「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

3月5日、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を鑑賞。 「世間的な評価は低めだけど、『いや俺は意外に楽しめたよ』と思うかもしれない」という一縷(いちる)の望みを抱いての鑑賞であったが、ズバリ感想は一言。 「つまんね」である…

「燃ゆる女の肖像」(ネタバレあり) まさにフランス映画以外の何物でもない、フランス映画中のフランス映画。印象的なカットが数多い一本ではあったが・・・。

今回の記事には、部分的に内容を明かした記述があります。 作品未見の方はご注意ください。 9月11日、自宅で「燃ゆる女の肖像」を鑑賞。 日本公開は2020年。 製作国はフランス。 -------- 18世紀後半のフランス。 女性画家であるマリアンヌ…

「AKAI」 現在、俳優・タレントとして活躍する赤井英和の「浪速のロッキー」時代を振り返る貴重なドキュメンタリー。

9月9日、なんばパークスシネマにて、 「AKAI」を鑑賞。 2022年公開。 製作国は日本。 赤井英和氏の息子である英五郎氏が、 本作の監督を務める。 新型コロナウイルスの蔓延による緊急事態宣言によって、 ほぼ全ての仕事がストップした赤井英和氏であっ…

「ベルファスト」(重要部の詳細なネタバレはなし) 映画自体の雰囲気は中々に良いと思うのだが、最初と最後以外、いかんせんパンチに欠ける。

9月5日、自宅で「ベルファスト」を鑑賞。 2022年公開。 製作国はイギリス、アイルランド。 この作品の監督・脚本・製作を務めるケネス・ブラナーの少年時代をモチーフにした自伝的作品。 (↓ケネス・ブラナー) ケネス・ブラナーと言えば、 最近ではク…

「ONE PIECE FILM RED」(核心部のネタバレなし) ついこないだワンピースを第1話から見始めたばかりの男が、劇場版作品を見に行ったら・・・。

9月2日、なんばパークスシネマにて、 「ONE PIECE FILM RED」を鑑賞。 2022年公開。 製作国は日本。 言わずと知れた超人気漫画(アニメ)、 「ONE PIECE 」の劇場版作品である。 会社の後輩が、 「シンゴさん、『レッド』(この作品の略称)見てきまし…

「さがす」(重要部、核心部のネタバレはなし) 大阪府警ならびに西成警察署は怠慢で無能であることを暗にほのめかす、グロサスペンス。

8月30日、自宅で「さがす」を鑑賞。 2022年公開。 製作国は日本。 大阪市西成区で暮らす親子と、 連続殺人犯の数奇な関係を描いた作品。 -------- かつて大阪の西成区で卓球場を経営していたが、 現在は日雇い労働者として働く男、 原田智(…

「サバカン SABAKAN」(核心部のネタバレはなし) 友達という存在は、人生において、本当に本当に大事なものです。

8月28日、TOHOシネマズなんばにて、 「サバカン SABAKAN」を鑑賞。 2022年公開。 製作国は日本。 --------- 舞台は1986年の長崎県。 担任教師も絶賛するほど、 文章を書くことが得意で、 クラスでの人気も高い久田(ひさだ)と、 1年中…

「ロッキーVSドラゴ:ROCKY Ⅳ」(ネタバレあり) あのロボットを葬り去っただけでも点数爆上がりです。

今回の記事はネタバレを含みます。 作品未見の方はご注意下さい。 8月24日、なんばパークスシネマにて、 「ロッキーVSドラゴ:ROCKY Ⅳ」を鑑賞。 1985年作品「ロッキー4/炎の友情」を、 監督・脚本・主演を務めたS・スタローン自らが、再編集した…

「野球部に花束を」(重要なネタバレはなし) 現役、もしくは元野球部の人間なら、ある程度は「あるある」と楽しめるかも知れないが・・・。

8月23日、TOHOシネマズなんばにて、 「野球部に花束を」を鑑賞。 2022年公開。 製作国は日本。 中学まで野球をしていた黒田鉄平が、 高校に進学して髪を染め、 野球とはきっぱり縁を切る覚悟で高校デビューを果たしたものの、 上級生の勧誘に乗せられ…

「ロッキー4/炎の友情」(ネタバレあり) 約30年ぶりに見た「ロッキー4/炎の友情」。今あらためて見たら、内容スカスカ(笑)。

8月19日、自宅で「ロッキー4/炎の友情」を鑑賞。 1985年、アメリカ製作。 日本公開は1986年。 今回見た作品は、 スタローンが再編集し、 現在、映画館で上映中の「ロッキーVSドラゴ:ROCKY Ⅳ」ではなく、 1985年に製作、公開されたオリジナ…

「ロッキー3」(一部ネタバレあり) ハルク・ホーガン出演シーンをぶった斬って、クラバーの少年時代のエピソードなどを盛り込めば、良い映画になったと思う。

8月18日、自宅で「ロッキー3」を鑑賞。 今回も「ロッキーVSドラゴ:ROCKY Ⅳ」の予習のためである。 1982年公開。 製作国はアメリカ。 ----------- 前作「ロッキー2」でアポロを下し、 見事世界チャンピオンになったロッキー。 その後も…

「ロッキー2」(ネタバレあり) 今回も「ロッキーVSドラゴ:ROCKY Ⅳ」の予習としてロッキーの過去作を鑑賞。

8月18日、自宅で「ロッキー2」を鑑賞。 1979年公開。 製作国はアメリカ。 --------ーー アポロとの世界戦で敗れはしたものの、 試合前の下馬評を覆す壮絶な試合を戦い抜いた ロッキーは、一躍有名人となり、 彼の元にはCMのオファーなども…

「ロッキー」(ネタバレあり) 2022年8月19日から公開の「ロッキーVSドラゴ:ROCKY Ⅳ」に向けて、シリーズを一作目から鑑賞。

8月17日、自宅で「ロッキー」を鑑賞。 1976年の作品。 製作国はアメリカ。 シルベスター・スタローンの代表作中の代表作、 「ロッキー」シリーズの記念すべき第1作目である。 今回は、8月19日から映画館のみで公開される、 「ロッキーVSドラゴ:R…

「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」(核心部のネタバレはなし) 残念ながら、個人的には2作目「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」と双璧を成す凡作。

8月9日、なんばパークスシネマにて、 「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」を鑑賞。 2022年公開。 製作国はアメリカ。 いきなり私事で恐縮だが、 先日の記事でもご報告したように、 この映画を見終わった約6時間後、 夜の8時あたりから発熱の…

新型コロナウイルスに感染したため、本日予定していた「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」のレビュー記事は延期します。

読者の皆様、 いつも当ブログ「シンゴさん日記」を読んでいただき、誠に有難うございます。 私事で大変恐縮ですが、 8月9日の夜から発熱の症状があり、 翌日10日に検査したところ、新型コロナウイルス陽性と診断されました。 現在、自宅療養中です。 「…

「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」(重要部のネタバレはなし) これを見たら「焦げつかないフライパン」を、一瞬使いたくなくなってしまったのだが・・・。

8月6日、 自宅で「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」を鑑賞。 2019年アメリカ製作。 日本公開は2021年。 --------ー アメリカを代表する化学企業である、 「デュポン社」を訴えた弁護士の物語。 事の始まりは、1998年、 ロブ…

「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(核心部のネタバレはなし) 最後の最後に「おい!それは絶対、あかんやろ!」の超ちゃぶ台返し

8月3日、自宅で「ジュラシック・ワールド/炎の王国」を鑑賞。 2018年公開。 製作国はアメリカ。 ジュラシックシリーズ第5弾。 ---------- 前作「ジュラシック・ワールド」の惨劇から 3年が経ち、 恐竜テーマパークのあった島は、 再び恐…

「アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台」(ネタバレはないが、ヒントになるような記述はあり) 「ケガの功名」という諺があるが、それを体現するにもほどがある。

今回取り上げた作品は、 最後に大きな展開が待っています。 極力ネタバレを避けるよう意識しましたが、 少々ヒントになりうるような記述(記事のサブタイトルがすでにそれ)がございますので、 作品未見の方はご注意下さい。 8月1日、なんばパークスシネマ…

「ジュラシック・ワールド」(核心部の詳細なネタバレはなし) 生命をもてあそぶな、とあれほど言ったのに、またやらかしました。

7月31日、自宅で「ジュラシック・ワールド」を鑑賞。 2015年公開。 製作国はアメリカ。 前作「ジュラシック・パークⅢ」から14年を経て作られた、 ジュラシックシリーズ第4弾である。 自身としては初鑑賞。 かつて恐竜の管理を制御できなくなり、 …

「ジュラシック・パークⅢ」 人間、生きるためならウ○コまみれの電話も使用できる。

今回の記事は、ネタバレを含みます。 作品未見の方はご注意下さい。 7月28日、自宅で「ジュラシック・パークⅢ」を鑑賞。 2001年公開。 製作国はアメリカ。 ジュラシックシリーズ第3弾で、 僕としては初鑑賞である。 この映画の内容が、 現在公開中の…