8月18日、自宅で「ロッキー2」を鑑賞。
1979年公開。
製作国はアメリカ。
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アポロとの世界戦で敗れはしたものの、
試合前の下馬評を覆す壮絶な試合を戦い抜いた
ロッキーは、一躍有名人となり、
彼の元にはCMのオファーなどもあって、
多額の金が舞い込むことになる。
恋人であったエイドリアンとも結婚。
車や高価な服、腕時計を買い、
新居も手に入れたロッキーは、幸せの絶頂であったが、
アポロ戦でのダメージも大きく、
医者からは「ボクシングはやめた方がいい」と言われ、
普通の仕事に就いて生計を立てようとする。
そんな中、一方のアポロは、
ロッキーに勝利はしたものの、
微妙な判定結果に不満を覚えた一部のファンからバッシングを受けることになる。
アポロは、そのような批判を一蹴すべく、
ロッキーとの再戦を熱望。
そして、勤めていた精肉工場を解雇され、
ジムの裏方仕事でくすぶっていたロッキーは、そのオファーを受ける事を決意。
2人の再戦の行方は・・・という、あらすじ。
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結論から言うと、個人的には、
前作より退屈することなく楽しめた。
この「ロッキー2」は、
観客動員数も、世間一般の平均評価点数も、
前作に及ばないが、
僕としては、前作より物語の進むテンポ感が良いと思うし、
トレーニングシーン、試合シーン共に、
前作よりダイナミックに、そして濃密に描かれていると思う。
話の内容としては、前作同様ベタである。
お金を手に入れて、
ひととき良い身分になったものの、
時間が経つにつれ、どこか燃焼しきれない生活に戻り、
かつての対戦相手の挑発に乗るかたちで、
再びリングに上がるという、
ある部分、スポーツ系ドラマの王道とも言える脚本だ。
最終的にロッキーは、
アポロからKO勝ちを奪い取り、
この2人の因縁の対決には区切りが打たれる事になるので、
僕としては、初代作と、この「2」は、
セットで一本の作品である、という印象を抱いている。
今作のトレーニングシーンについてだが、
前作の演出をベースにしていて、
基本的にやっている事は前作と変わらないのだが、
前作とは違い、
ランニングに励むロッキーの後を、沢山の子供たちが追いかけてくる。
僕はこのシーンが大好きである。
見ていると、なんだか元気が出てくる。
あの有名な、フィラデルフィア美術館の階段を駆け上がる場面では、
「社会現象?!(笑)」と思えるほどの大勢の子供たちが押しかけ、
何度か断片的に見たシーンであるにも関わらず、
あらためて、これにはちょっと笑ってしまった。
子供を無事産んだものの、
過労による合併症で昏睡状態に陥っていたエイドリアンが、
長い眠りからようやく目を覚ました後、
ロッキーの耳元で「勝って」と呟いてからの、
そこからモチベーションが低下していたロッキーの闘志に火がつき、
トレーニングに遂に本腰を入れ始めるという、
このあたりの演出も実に良い。
ここの流れは、男ならば、見ていて否応なく燃えるものがあるだろう。
最後の対決に関しては、
普通に考えたら、ヘビー級の試合で、
開始からあれだけ顔面にパンチを食らったら、
早い回にダウンして、KO負けしてしまうのは間違いなく、
冷静に見るとツッコミを禁じ得ないし、
そもそも試合前からすでに右目の視力に問題があるロッキーが、
今度は浮ついた気持ちなしで、
全力で練習に取り組んできたアポロに勝てるとは、
常識的にはどうしても思えない。
・・・のだが、
ここはロッキーマジックというか何というか、
見ていると、そんなツッコミ要素は途中からどうでもよくなって、
やはり気持ちが熱くなってしまうのだ。
ただ、最終の15ラウンド目で、
この日、ロッキーがアポロを撹乱させるために、
あえて使わないでいたサウスポーの構えを取った時は、
さすがに、
「いや、いくらなんでも15ラウンド目は遅すぎるやろ(笑)。
もうちょっと前のラウンドで、その作戦に切り替えろよ。
ロッキーもうフラフラやん。」と、
ここはかなり強めにツッコまさせていただいた。
僕の評価は100点満点で、84点。
最後にちょっとしたツッコミだが、
映画の前半で、
結婚式を終えて徒歩で帰宅するロッキーとエイドリアンは、
外で焚き火をしながら、
アカペラで歌を歌っている若者連中と出くわす。
ロッキーは「俺たち、さっき結婚したんだ。お祝いに何か歌ってくれ」と、
その若者たちに依頼し、
若者たちもすぐさまその依頼に答え、
2人のために歌い出すのだが、
ロッキーはその場で歌に聴き入るのかと思いきや、
踵を返して、すぐさまその場から立ち去る(笑)。
「いや、歌ってくれって言っときながら、すぐ帰るんかい。
そして君ら(歌っている若者)も、すぐ帰っていくロッキーに何も思わんのかい」と、
ここは軽くツッコまさせていただいた。
ロッキーの適当な性格を象徴するかのようなシーンであった。
という事で、次は「ロッキー3」を見る事にしよう。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。