8月21日、「ミンナのウタ」を鑑賞。
公開前は「どうせLDHのアーティスト(GENERATIONS)のプロモ作品でしょ?」と、うがった見方をしていて、
何の興味も無かった(LDHやGENERATIONSをディスってるつもりはないです、はい)のだが、
映画サイトでそれなりに高評価だったのと、
こういう日本の本格的な心霊系ホラーは、自分としては「リング」以来久しぶりなので、
何となく興味本位で見に行った次第である(1年くらい前に見た亀梨和也主演の事故物件の映画に関しては、自分の中で、ホラーではなく、ホラー風ギャグ映画と思っているのでカウントしない)。
結論から言うと、ホラーとしては、まあ優秀な部類に入ると思ったが、僕の目には完全に「GENERATIONSの宣伝映画」だった。
念の為に強調しておくが、
僕はGENERATIONSに何の嫌悪感もないし、
浮き沈みの激しい芸能界において、
第一線で活躍している彼らの活動に対しては、むしろリスペクトの念を抱いているが、
やはり「アーティストの宣伝が全面に出ている」こういった作品の作風は、見ていて何かしらムズ痒く感じるものがある。
途中、彼らの持ち歌が流れるのは当然のことなのだが、画面上に曲のタイトルと歌詞の字幕を出したのは、ハッキリ言ってやりすぎであると思った。
肝心の内容としては、先ほども書いたように、「ソツなく怖がらせてる」といった感じで、若者の鑑賞者でホラー慣れしていない人(特に女子中高生)には、まあまあのインパクトを与えるかもしれない。
僕個人としては、別に怖くもなんともなかった。
もし、この程度のホラーで「うわあ、今日、夢に出てきそう・・・」と、
本気で怖がるオジサンオバサンがいたら、
「今まであんまり色んな経験されておられないのかな?(あるいは、今までそんなに映画を見てきてないのかな?とも言える)」などと思ってしまう。
作り物の心霊系の映像作品の怖さなんて、ある程度の年を重ねると、幸か不幸か、あまり感性の芯に響かないものである。
一箇所だけ「おい、ビビらせるなよw」と、ドキッとした自分に対して半笑いを起こしてしまった場面があったが、それ以外は別に、という感じだった。
率直に言って、今回のチョイスは失敗だったと思う。
このようなデート用映画は、
おっさんが一人で映画館に出かけてまで見に行くような作品ではない。
現に、まわりを見渡すと、絶賛夏休みお楽しみ中のヤングカップル(←言い方がおっさん)だらけで、どことなく居心地が悪かったくらいである。
100点満点で、48点。
ということで、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。