シンゴさん日記

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

【ほぼネタバレなし】「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」 「上手いな」と思ったけど、おんたんが喋っている時、あのちゃんの顔が思い浮かんで仕方がなかった。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」を鑑賞。

 

100点満点で、58点。


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原作の漫画は未読。

 

今作は前章ということで、2024年の5月に後章が公開されるようだが、

個人的にこの前章の印象は、前フリというか、「導入編」といった感じだった。

 

後章で明かされるであろう謎の部分が気になるので、多分、自分は後章も見に行くと思うが、

この前章については、後半は盛り上がりを感じたものの、

前半部分は、見ていてかったるかったというか、退屈というか、

2時間の上映時間が、2時間半か、下手したら3時間近くに感じるほど異様に長く感じた。

 

後章にて繰り広げられる展開に鑑賞者を没入させるために、

この前章にて、主要登場人物のキャラクター形成過程、人間関係の揺れ動きなどを描く事は、どうしても必要である事はわかっているのだが、

うーん・・・・・・・・・・・、

身も蓋もない言い方をすると、

この前章は、個人的になんだかあまり面白く感じなかったなあ・・・。

 

この作品における女子高生たちのワチャワチャしたノリが、

この作品を成立させるために必要な表現である事を頭では理解しているものの、

あんまり自分には合わなかったというか。

 

自衛隊の攻撃に関しても「いや、普通、市民を避難させませんか?」と真面目に突っ込んでしまったり。

 

まあちょっと、正直この前章だけでは何とも言えん。

 

とりあえず、ラストシーンは「ここまで見ておいて後章を見ないは無いやろ」と思ったので、後章も見に行きます。

【ネタバレあり】「ARGYLLE/アーガイル」 「よくこんな話が思いつくな」と脚本家のスキルに舌を巻く爽快スパイムービー。

「ARGYLLE/アーガイル」を鑑賞。

100点満点で、88点。


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※今回も部分的にネタバレがあります。未見の方はご注意。

 

これは思っていた以上に面白かった。

 

自分なりに、「こういうオチじゃないか?」と、要所要所で予想しながら見ていたが、そんな素人の予想を良い意味でことごとく裏切ってくれる展開の連続に、シビれ倒してしまった(笑)。

 

終了してスクリーンを出る際に、友人同士と思われる若い女の子2人組が、

「はあ〜、めっちゃ面白かったよな〜」と、キャッキャと嬉しそうに確認しあっていて、

その光景を見た僕は思わず、

「そうやな!」と声をかけたくなってしまったが、それをしてしまったら最後、

「え?誰?何コイツ?」と、変質者認定確実になってしまうので、もちろん声はかけなかった。

 

けれど見終わった後、そんな風に誰かと共感し合いたいくらいに楽しませてくれた一本である。

 

冒頭、カーチェイスでのCGが明らかに安っぽくて、

「大丈夫か・・・?」と心配になったが、

話が進むにつれて、

「なるほど、そうきましたか・・・」と感心する事しきりの脚本であり、

終盤における、スパイ2人組が織り成すカラフルな煙幕銃撃アクションシーンと、

主人公のスケートアクションシーンについては、思わず「んなアホな(笑)」となりつつも、

監督のエンタメ具現化スキルのハイレベルぶりに嘆息するほどの秀逸な出来具合。

 

映画というものは、現実に起きそうな事から乖離するようなテーマや物語になるほど、この「んなアホな」が増えていく事が不可避の表現媒体であるが、

そんなツッコミに対して、「けどまあ、あれくらいは目をつぶろうか」となるのが、

その映画が良いものか、そうでないものかを分ける一つの基準になる、と僕は思っている(そういう意味では、これの前日に見た「変な家」は、本当にダメダメでしたねえ・・・)。

 

この「アーガイル」においても、数々ツッコミどころがあるものの、

「けどもう、ここまで楽しませてくれたら十分っすわ。あざっす」と言わせてしまう、妙な説得力を感じてしまったわけである。

 

ただ、そんな中でも、個人的に一つだけ、どうしても引っかかる部分があったので言わせていただくと、

最終盤における、オルゴールの音色で主人公が操られるシーンなのだが、

あの洗脳って、かつて凄腕エージェントだった主人公を、

スパイとしてのスキルを何も持っていない(というか記憶から消されてしまった)小説家に仕立て上げるための洗脳であって、

あのシーンにおいて、悪い奴らの手先として操るための手段では無いんでないかい?

 

どうなの?

 

あそこに至るまでに、僕が何か見落としているのかな?

 

あそこについては、「あれ?これって逆じゃね?」と思って見ていたのだが、

この作品は、とにかく途中から話が二転三転する(いや、二転三転どころか、五転六転、もしくはそれ以上くらい)ので、

まあもしかすると、僕のほうが何か勘違いしているのかもしれない。

 

とまあ、そんな細かく気になる要素がありつつも、

最初から最後まで、小気味よいテンポで物語が進むこともあって、ほぼ退屈すること無く楽しめた。

 

そして全体を通してユーモアに溢れるテイストでありながらも、

チャラけ過ぎず、しかしシリアスになり過ぎず、緊張と緩和のバランスにも非常に長けた「これぞエンタメ」な一本であった。

【ネタバレあり】「変な家」 今年僕が見た映画でワースト1筆頭。これこそ「はよ警察に相談しに行けよ」とツッコミ不可避。

「変な家」を鑑賞。

100点満点で、20点。


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※今回は大いにネタバレし、なおかつかなりボロクソに書いています。

未見の方、そして素直にこの映画が良かったと思った方は、今記事を読まない事をおすすめします。

 

僕は全然知らなかったのだが、今作は、

3年ほど前にえらくバズったYouTube動画(この記事を書いている時点で再生回数1700万回超え)と、

その内容を発展させた小説を映画化した作品らしい。

 

映画の導入部はまだいい。

 

再生回数が伸び悩んでいるユーチューバーが、ある日、

間取りの不自然なある一軒家の存在を知り、その謎をネタに動画撮影を開始する・・・という始まりで、

体感で開始2、30分くらいまでは「ほうほう、なるほどなるほど」と見ていたが、

ユーチューバーが謎の自宅侵入者に襲われるあたりから「おや・・・?」となり、

そこから話が進んでいって、「闇深い因習を持つ名家が住む謎の村」の存在が明るみになるという、

横溝正史の作品ですか?と言いたくなる既視感ありありの設定になったあたりから、

「あ、そっちにいったか。これやっぱりアカン(おもろない)ヤツや」と、一気に興ざめ。

 

まあ、随所においてツッコミどころが満載なのだが、

とにかく言いたくなったのは「いや、君ら、さっさと警察に相談せえ」と。

 

もう普通に考えて、間宮祥太朗演じるユーチューバーが、

自分の家に不法侵入してきた何者かによって襲われた時点で、

それって警察に被害届を出しますよね?という話だし(ちなみにそのユーチューバーも不動産屋の管理下にあるはずの物件に、動画撮影をするために勝手に侵入している。アカンでしょ)、

斉藤由貴が演じる女性の家に行って、佐藤二朗が演じる妙に勘の良い建築設計士が、

「これは幻覚剤のようですね?」と尋ねる場面でも、

「うん、だからもうそれ普通に犯罪やし、警察案件やから、早く出頭させよ?」とツッコミ不可避である。

 

こんな事を言ってると、

「そんな何でもかんでも警察警察って言ってたら、映画なんて成り立たねえよ」と僕がツッコまれそうだが、

いや、それならせめて、「警察に行ったけど、『バカげた話だ』と一蹴され、取り合ってくれませんでした」くらいの描写をくれ。

 

いや、それ以前に埼玉と東京で雑木林の中から、どちらも左手だけが欠けている遺体が見つかった時点で、

限りなく高い確率で同一犯の可能性があるので、

警察は事件発生地点周辺の捜査を進める段階で、やたらと短期間に引っ越しを繰り返した家族に不審を抱くのは自然の流れだろう。

 

謎の村に到着して「呪いの儀式(厳密に言うと、呪いの解除のための儀式)」を行っているという「名家」も、

「ほんまにこの人らって資産持ってる?」というくらいボロボロの屋敷に住んでいるし、

「薬で村中の人間を洗脳」というのも雑すぎる設定だし、

「松明持ったまま、木造の家の玄関くぐるなよ。速攻で燃え移るぞ。なんで誰も懐中電灯持ってないねん」、

「この婆さん、チェーンソーを起動させて、なおかつ振り回せるくらいの腕力あるんかよ(笑)」などなど、

途中から何もかもがバカバカしく見えてくるほどのツッコミのオンパレード。

 

最後も全くもって不可解。

 

必死で登場人物たちを逃がすために協力した斉藤由貴が、

実はまだ呪いの儀式を継続させようと企てているのも、それまでの発言と行動を考えるとあまりに矛盾しているし、

間宮祥太朗が、自宅に謎の空間がある事に、最後の最後に気がついて、そこから虫が湧いているのも意味が分からない。

 

彼がそこにどれくらいの期間住んでいるのかは分からないが、何で以前からそんな事に気が付かないのかな?と。

 

しかも窓もない壁にカーテンをかけるという不自然な行動をしたのは、そもそも誰?

 

住む前からカーテンがあったら、不動産屋さんに「え、ここって何でカーテンがあるんですか?そしてこの壁のシミ、ヤバくないですか?」と疑問をぶつけるだろうし、

間宮祥太朗自身が住みだしてから、自分でカーテンを掛けたのなら、そこの壁が単に汚れているから、という動機に至る前に、

「ここだけなんかおかしくないか?」となって、不動産屋に相談したりしないか?

 

とにかくこの映画は、「鑑賞者を驚かそう」という仕掛けを、ちゃんとした裏付けもなく安直に配置させすぎのような気がする。

 

間宮祥太朗の元に、「先日のバラバラ殺人で殺された者の妻です」と、突然現れた女性についても、

そもそもそんな嘘をつく必要性は全くなく、最初から本当の事を打ち明けていても何の支障もないはずなのに、そうしたのは、

その後、二人で空き家に潜入する下りで、ホラー風味の演出により鑑賞者を驚かせてやろうという意図があったからのようにしか思えず、

後からそのシーンを思い返してみると、あざとさすら感じた。

 

さすが、公開してからすぐの映画.comでの平均評価2.5点は伊達じゃない。

 

原作小説は未読なので、僕はそちらについては言及できないが、

少なくともこの映画については、変な設定と、変な登場人物に満ち溢れた「変な映画」だったと言わざるを得ない。

伝説のクソ映画、亀梨和也主演の「事故物件 恐い間取り」と双璧を成す、ダメダメ不動産ムービーでした。

【ネタバレに近い記述あり】「デューン 砂の惑星PART2」 個人的に砂の惑星に住む人は風呂に入っているのかどうかが気になった(まあどうでもいいのだが)。

デューン 砂の惑星PART2」を鑑賞。

100点満点で、73点。


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※あからさまなネタバレはしていませんが、それに近い書き方をしているので未見の方はご注意。

 

 

2021年の秋に公開されたPART1から、約2年半近くを経て、ついにPART2が公開された。

 

原作を読んだことがないので、PART2はどんな展開になるのだろうと、公開前から密かに楽しみにしていたが、

結論から言うと、内容がどうこうよりもまず、「え?これ、まだ続くん?」である(笑)。

 

そう、てっきり2部作で完結すると勝手に思っていたが、どう見ても今作の終わり方は、

「これにて一件落着!」ではない。

 

エンドロールの最後まで見た上で、3作目に続くという明確な告知は無かったものの、

1と2を合わせても、「これ、まだ序盤なんじゃねえか?」と思わせるほどの「これから本番やで感」満載のラストシーンには少々面食らったというか、

「あー、これ、また2年後か3年後かに3時間くらいの尺で見なあかんのか・・・」と、

正直なところ「しんど・・・」と思ってしまったわけである。

 

シナリオ的な話をすると、最後の方の戦闘シーンが意外に淡白で、個人的に物足りなさを感じたが、全体を通して基本的にケチの付けどころは無いと思う。

 

ティモシー・シャラメ演じる主人公ポールの血筋の秘密や、ラストシーンにおけるまさかの意思表明には「え?マジか」となったが、

他の部分においては、まさに王道のSF大河ドラマの展開という感じで(そりゃそうだ。なんせこの話の原作は1965年発表で、あのスターウォーズも、このデューンからインスピレーションを受けたと言われているのだから、王道以外の何物でもないのは至極当然であろう)、

結局のところ、この映画の評価を分けるものは、こういった重厚長大なSF作品を「好きか嫌いか」という事と(まあはっきり言って、独自の専門用語も満載で、取っ付きにくい作品ではあると思う)、「この上映時間の長さをどう感じるか」だろう。

 

僕はそんなにダレる事は無かったが、かと言って「あっという間の2時間50分弱」というわけでもなく、やはり今回も少々長くは感じた(しかし前作ほどではない)。

 

視覚効果に関しては、前作を見た事で目が慣れたせいもあって、

2作目ならではの新鮮な驚きというものは無かったが、相変わらず本当に素晴らしいし、衣装や造形物のデザインもこれまた最高にセンスが良いと思った。

 

個人的には引き込まれる作品ではあるのだが、劇場で3時間座り続けて見るのは、疲れないと言えば嘘になる。

 

もうこういった長編作品は、映画に迫る規模の予算を掛けた連続ドラマの方が向いているような気もするのだが(家で見るなら自分の好きなタイミングでトイレに行けるしね)、

やはりそのあたりは、映画制作だからこそ予算も沢山出るのだろうし、劇場の大スクリーンならではの迫力等も考えると、

作り手としては、映画として制作する方が理に適っているのだろう。

 

何はともあれ、次もいつになるかわからないが、PART3を首を長くして待つとしよう。

僕の睡眠を妨げる霊みたいなものが取り憑いているんなら、今すぐ消え去ってくれ。

またもや睡眠障害が活発化してきた。

夜は中々寝付けないし、そのくせ朝早く目が覚めてそこから寝れなくなるし、昼間は案の定眠い。

いつも通り、なぜか休みの前の晩は特に眠りが浅い。

たまに「5年後に、電池が切れたみたいに命落とす設定でも良いから、夜はぐっすり寝れて、昼間はすこぶる元気という状態が一日も途切れることなく続く身体になりたい」と思う時があるわ。

睡眠障害歴は、ほぼ物心がついた時から。

特に誰かが近くにいると中々寝付けない。

小中高の修学旅行とかも酷かった。

ほとんど寝ずに次の日過ごしたもん。

もちろん「ここ最近は良く寝れるなあ」という時期は不定期で訪れる。

 

そんなんがなかったら、早々に自ら命を絶っとるよ。

【ネタバレあり】「DOGMAN ドッグマン」 作品の本筋とは関係ないが、あるシーンで阪神タイガースのレプリカユニフォームを着た輩が一瞬映ってると思う。いや、なんでここで阪神なん?(笑)。

「DOGMAN ドッグマン」を鑑賞。

100点満点で、72点。

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※今回もネタバレしていますので、未見の方はご注意。

 

幼少期から少年期にかけて父親に虐待され、半身不随になった男が、

長年世話をしてきた犬たちと共に過ごした自身の半生を振り返る、という内容。

 

リュック・ベッソンが監督としてメガホンを取った映画を見るのは、本当に久しぶりである。

 

僕の世代的にリュック・ベッソンといえば、やはり「レオン」で、

僕が見たのは、確か自身が高校生の時だったと思うが、

当時は、とにかくその完成度の高さに深く感動したものである。

 

しかし、そこからは「フィフス・エレメント」、「ジャンヌ・ダルク」と、

僕としては非常につまらない作品が連続したので、

その後のリュック・ベッソン作品には、皆目興味を無くしてしまっていたのだが(実際、作品名すら思い浮かばない)、

今回、この「ドッグマン」については、中々良かったと思う。

 

前半、ギャング団のボスの股間に犬が噛みつくシーンで、

「おお!これ、思ってた以上に面白いんちゃうか?!」とワクワクし、

そこから主人公のダグラスが、

いかにして多くの犬を従えて孤独に暮らす犯罪者に変貌していったのかが語られていくのだが、

最後の方に行くに従っては、ちょっと何というか、ジョーカーのこぢんまりバージョン(ワンちゃん付)になった、という感じで、

若干の尻すぼみ感は否めないものがあった。

 

ラストシーンについては、

そこに至るまでに、犬の凶暴性というか、人間に従順な存在であっても、なんだかんだで犬も肉食獣であるという「動物の怖さ」みたいなものを見せつけられたシーンがあったので、

「え?これは、まさか『パフューム』のラストみたいになるのか?」と、

ちょっとドキドキするものがあったのだが(『パフューム ある人殺しの物語』は、2007年の作品)、

結局は「あとは観客の想像に任せます」的な演出になっていて、「ホンマのところ、どうなったん?」と、僕としてはどうにもモヤモヤするものがあった。

 

ちょっとあのラストは、オチをぼやかしすぎているような気がして、もう少し具体的な情報があっても良かったような気もするのだが・・・。

 

あと、ダグラスがドラァグクイーンとなって舞台で歌う場面は、

「いや、普通にこれ口パクじゃね?」と思ってしまって、ちょっと冷めてしまい、

それまで面白く見れてはいたが、ちょうどここらあたりで中だるみ感が出てきた、というのが正直なところだし、

大富豪の家の宝飾品を犬たちが盗みに行くという展開も、

「いや、防犯カメラがどうのこうのより、きったない場所通って来たんやから、普通に犬の足跡残ってるやろ?」と、

ツッコみを入れるのを禁じえなかった。

 

ただそれにしても、作品の頭から最後まで、本当に凄いと思ったのは、このワンちゃんたちである。

 

僕はどちらかというと猫派な人間なのだが、

とにかくこの映画で演技する(?)犬たちの姿には終始感嘆しきりであった。

何はともあれ、今作はリュック・ベッソン監督の、ホームラン級とまでは行かないが、久しぶりのタイムリーヒット的な面白さを持った作品であると思う。

 

そうそう、ホームランとかタイムリーヒットと言えば、この記事のタイトルにもあるように、なぜかギャング団が集まるバーレストランみたいな場所に、

僕の見間違いでなければ、明らかに阪神タイガースのレプリカユニフォームを着ているヤツがいたのだが・・・。

 

阪神ファンの僕としては、一瞬、映画のストーリーを追うよりそっちに気が行ってしまって仕方がなかった(笑)。

ちなみに背番号は25番(かつての新井貴浩さん)でした(笑)。

【ネタバレあり】「ゴールド・ボーイ」 年の差サイコパス対決の結末は・・・。

「ゴールド・ボーイ」を鑑賞。

100点満点で、85点。


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※今回はネタバレがあります。未見の方は読まない方がいいですよ。


 

「悪童たち」という中国の小説が原作で、中国ではドラマ化もされたという。


途中から「おー、そういう流れに行きますか」と唸りつつ、胸クソ悪さを覚えながらも、非常に見応えのある作品だった。


最後は、「やっぱり悪いことはできんよね」「策士、策に溺れる」という感じで、
横断歩道を挟んで、向かい合い見つめ合う中学生と刑事のラストシーンは秀逸だと思う。


序盤の方で、主人公の少年の仲間の女の子が義父の腹を刺すという、
人生的には中々の大それた行動を起こしている割には、
その後、それが大して大ごとになっていない事に違和感を覚えるし、
沖縄が舞台なのに、登場人物がみんな、
見事に沖縄訛りがほぼ一切ない標準語で喋っているのにも違和感を覚えたりと(全員移住者?いや、そんな事はないだろう)、
色々とツッコみどころがあるが、総合的にはかなり良かった。


マイナスポイントとしては、最初の方に使われていたBGMと、
冒頭に崖から落とされた夫婦の演技が、
テレビのコテコテの2時間サスペンスドラマみたいな感じで、
どことなく作品に安っぽさを与えてしまう印象になっていたのが残念。


エンドロールで流れた曲も、
僕的には「この作品で、最後に流すのがこんな感じの曲かよ。なんか軽いな」と思ってしまった。


これについては、歌っている人のことを悪く言いたくはないし、その人はただ単に頼まれた仕事をこなしただけなので、
曲そのものと歌い手に対する批判ではないことは強調しておきたいが、
まあ本音を言うと・・・、

この人の歌を聴くと、僕の頭の中で、どうしても「35歳超えたら、羊水が云々」というフレーズが思い浮かんでしま・・・・あっ!誰のことかバレてまう!

あー、危なかったー。

というわけで(笑)、「ゴールド・ボーイ」の感想でした(←雑な締め方)。

 

追記:この記事を書いた後、あらためて今作の主題歌を聴き直し、あの時、劇場で見たエンドロールの感じを自分の頭の中で反芻してみた。

あの時は、歌い手の名前を確認した瞬間、思わず羊水のことを思い出してしまい、どことなく拒否反応を示してしまったが、

しばらく経ってみると「まあ歌詞的には、この作品に合っているっちゃあ合っているし、良い曲っちゃあ良い曲だし、別にあれはあれで良かったか」と思い直した次第。

 

映画の中で使われる曲は、色々と業界のプロモーション戦略とか大人の事情といったものもあるだろうから、それをゴリ押しした結果(この作品の事を指しているわけではない)、

鑑賞者視点から見ると、「ズレているんじゃないか?」と違和感を抱かせる事例は度々あるんだと思う。