僕「お客様、大変申し訳ないのですが、このようなタイプのお飲み物(紙カップにストローを刺してるやつ)は、当店ではお持ち込みをご遠慮いただいているんです・・・」
客「は?じゃあ、そっちで預かっといてや」
僕「お客様、誠に申し訳ございません。当店ではお持ち込みの飲食物のお預かりはできませんので、お客様の手でどこか別の場所で処分していただくか、お客様がよろしければ、こちらで廃棄処分する事は可能なのですが・・・」
客「はあ?これ、さっき買ってきたばっかりで、まだちょっとしか飲んでないんやぞ。見てわからんか?堅苦しい事言わんと、そっちで預かっといてくれや。店の中で飲めへんから」
僕「すいません。これはお店のルールですので・・・」
客「あのな、こっちも色々と買い物してきて、両手塞がるくらい荷物持ってんねん。見たらわかるやろ?せっかく来たのに、それくらいええやろ」
僕「すいません。お客様の持ち込みのお飲み物を預かりだすと、他のお客様が持ち込んだお飲み物との取り違えなどのトラブルにも繋がりますし、衛生面から考えても、お客様が退店後に万が一体調を崩された場合、当店に預けておいた飲食物に原因があったのではないか?という訴えを起こされても、こちらは一切の責任を持てませんので・・・」
客「そんなもんお前、こっちはたまにしか来えへんのやから、ちょっとの時間やろ。預かってくれてもええやんけ」
僕(ああコイツ、話にならんな)
ここで別のスタッフが割って入る。
スタッフ「わかりました、お客様。基本的にはお断りしていますが、今回に限りお預かりいたします。お帰りの際、またお声がけくださいますでしょうか?」
客「おお、話わかるやんけ、アンタ。ほんなら頼むわ」
スタッフ、僕に小声で「もう、しゃあないっす・・・ああいうのは」
僕、苦々しい表情で「そうですね・・・」
それから約30分後。
客「おう、ありがとうな。ほなら帰るわ」
僕「あ、お客様、お預かりしたお飲み物をお忘れに・・・」
客「ああ、あれか。もうええわ、捨てといて」
僕「・・・かしこまりました。ありがとうございました〜(しばいたろか、コイツ)」
明日もまた日は昇る。