【詳細を述べるネタバレはないですが、話の大枠が分かる書き方をしているので、それすら知りたくない人は読まない事をオススメします】
「法廷遊戯」を鑑賞。
いかにもフィクションといったお話だが、
それは置いといて、映画で「法廷もの」といえば、見ごたえのある作品が多いのに、
今作はその仲間入りが出来ていないと、個人的には感じた作品。
批評サイトにおける世間の平均評価は高めである。
今作は、主演をking & Princeの永瀬廉が務めており、よってレビューには、キンプリファンの方の贔屓目な書き込みが多い可能性があるが、
「面白かった」という評価をした人の気持ちは、僕としては頭では理解できる。
「ここから、どう話が発展するんだろう？」といった飽きの来ない見せ方と、
鑑賞者の意表をつく物語の展開は、確かに評価すべきものがあると思うが、僕はこの作品を好きになれなかった。
それは、今作の結末が、中々に胸クソ悪い内容であったからである。
歳のせいかどうか分からないが、
最近は、基本的に救いのない映画は受け付けなくなっている。
そして何よりも、この映画は、かなり重いテーマを扱っている割には、どことなく「深み」といったものが感じられなかった。
これは、ベースとなる主人公達の悲しき過去の物語に、中途半端なミステリー的要素を被せてしまっているのと、
胸クソ結末なのに、終了後のエンドロールで流れる曲が、king & Princeの爽やかな曲であるのが要因なのかもしれない（曲自体を否定しているわけではない）。
俳優達の演技は良かったが、
女性の主人公のクライマックスにおける豹変ぶりというか、キャラ変に、
強烈な違和感を感じたのも減点要素である。
１００点満点で、３９点。
