シンゴさん日記

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(核心部のネタバレはなし) 最後の最後に「おい!それは絶対、あかんやろ!」の超ちゃぶ台返し

 

8月3日、自宅で「ジュラシック・ワールド/炎の王国」を鑑賞。

 

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2018年公開。

製作国はアメリカ。

 

ジュラシックシリーズ第5弾。

 

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前作「ジュラシック・ワールド」の惨劇から

3年が経ち、

恐竜テーマパークのあった島は、

再び恐竜たちが、自然のままに暮らす環境に戻っていた。

 

しかし、島にある火山が噴火し始め、

「このままでは恐竜たちが全滅してしまう」

という予測が報道されるようになる。

 

恐竜たちを人間の手によって保護するべきか、

それとも自然の摂理に任せて放置しておくべきか、

という議論も熱を帯びる中、

かつてジュラシックワールドの経営責任者であり、

現在、恐竜保護団体を運営するクレアは、

恐竜を保護する決断をし、

前作で共に危機を乗り越えたオーウェンたちと、

再び恐竜の住む島に向かう・・・

という、あらすじ。

 

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やっと、ここまで(第5作まで)きた。

これを見て、あとは「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」を劇場で見れば、

劇場公開分のジュラシックシリーズ全作品の

鑑賞コンプリートである。

 

2作目「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」と、

3作目「ジュラシックパークⅢ」という凡作を、

間をおかずに鑑賞するのは苦行であったが(笑)、

このシリーズの鑑賞レビューも、もうすぐ終わりである。

 

(「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」のレビューはこちら↓)

https://shingosan.hateblo.jp/entry/2022/07/28/012144

 

(「ジュラシック・パークⅢ」のレビューはこちら↓)

https://shingosan.hateblo.jp/entry/2022/07/30/233935

 

今作の主な舞台は、

火山が爆発する島と、

大富豪の屋敷である。

 

島でのアクションシーンはさておき、

大富豪の邸宅でのアクションシーンは、

過去作に比べてスケール感がダウンした印象が否めないが、

僕個人としては、

ジュラシックシリーズとして、逆に新鮮に感じてしまい、

世間的には、否定的な意見が一定数見られる中、

意外と楽しめてしまった。

 

今作で鍵となる肉食恐竜は、

前作のインドミナス・レックス同様、

これまた人為的遺伝子操作によって生み出された「恐竜兵器」インドラプトル。

 

インドミナス・レックスに比べて、

身体の大きさは小ぶりだが、

非常に知能が高く、敏捷性に優れており、

狙いをつけた獲物を確実に殺すことだけを習性づけられている、

恐るべき生物だ。

 

屋敷の中で繰り広げられる、

オーウェンたちとインドラプトルの攻防は、

ちょいちょいツッコミを入れたくなるシーンがありつつも、

緊張感に満ち溢れていて、僕はけっこう好きだ。

 

島での、溶岩流、土石流の押し寄せに加え、

噴石がバンバン落ちてくるシーンについては、

「うーん、これはどう考えても、死にますね」

というツッコミ要素に満ち溢れているが、

これはこれで面白いと思ったし、

前作と共に、僕は意外と、

4作目からの「ジュラシック・ワールド」シリーズとは、

相性が良いのかもしれない(笑)。

 

ただ引っかかったのは、

「炎の王国」という邦題のサブタイトルである。

火山の島からのイメージで、このような邦題にしたのだろうが、

火山爆発のシーンなんて前半で終わってしまって、

あとは全くもって「炎の王国」というフレーズを思わせるシーンがないので、

この邦題はちょっと、いや、だいぶ違うと思う。

 

原題は「Jurassic World: Fallen Kingdom」であり、

サブタイトルは、

直訳すると「陥落した(没落した)王国」といった意味だ。

 

僕としては原題に則って、

語順は前後するが、サブタイトルは、

「王国の崩壊」あたりが良かったような気もするのだが。

 

あと、そもそものツッコミとして、

このテーマパーク。

 

前作のような事件が起こらず、

順調に運営できていたとしても、

いずれ、今作における火山の噴火で、

完全破壊される運命にあったよね?

 

あ、「それを言っちゃあ、お終いよ」ですか?

失礼しました。

このツッコミは、見なかったことにしてください(笑)。

 

で、実のところ、

飽きずに見れるという意味では、

初代作「ジュラシック・パーク」の次に楽しめたのだが、

問題は最後の展開である。

 

アレは・・・、あかんでしょ(笑)。

 

今回、メイジーという名の少女が初登場するのだが、

その子が、最後の最後に、

とんでもない事をやらかすのである。

 

全ての努力を無に帰す、超絶ちゃぶ台返し

 

オーウェンも、なぜそれを許した?

 

このシーンを見て、

思わず「おい!!!!」と、

画面の前で叫んでしまったくらいである。

 

「若気の至り」という事で済まされない、

とんでもない動物愛護の行き過ぎたかたちである。

ていうか、犯罪よな?あれ。

 

僕の評価は、

100点満点で、65点。

 

ホラー要素も盛り込んだアクション映画としては、85点をつけたいのだが、

最後のメイジーのトチ狂った行動のせいで、

ストーリー的には45点なので、

その間を取って、

総合評価で65点、という微妙な点数である。

 

あとちなみに、細かいツッコミを入れたシーンとして、

これは、見た人なら「あのシーンかな?」と、すぐにわかると思うのだが、

メイジーが絡んだシーンで、

初代作のオマージュと言えるシーンがあって(ヒントは「扉が閉まらない」)、

そこは思わず、

「あのシーンの再現か」と、

ニヤリとしたと同時に、

「いや、今回は木製なので、インドラプトルのあのタックルを受けたら、全部破壊されるけどな」と、

そこにはツッコミを入れさせていただいた。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」のレビューは、

来週の水曜日か、木曜日あたりを予定しております。