今日は、大阪心斎橋のとあるライブハウスで開催された、ロック系アイドルたちのイベントに出かけた。
お目当ては、当ブログでも触れた事のある
Broken By The Scream(以下BBTS)という「メタル系スクリーミングアイドル」である。
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過去記事「Broken By The Scream(BBTS)はもっと評価されていい。」(リンク先↓)
https://shingosan.hateblo.jp/entry/2021/08/18/013021
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このイベントには昼公演、夜公演の2部構成で計7組のアイドルグループが出演した。
誠に失礼ながら、僕はBBTS以外のグループは全く知らなかったのだが、
皆さんの一生懸命のパフォーマンスには、曲を知らなくとも心を打つものがあり、
とても楽しい1日を過ごさせていただいた。
今回のBBTSの持ち時間は、
昼夜公演とも各25分で、彼女らのライブが初体験の僕としては、本心を言うと「もう少し長い時間見たい」という思いがあったのだが、
これはワンマンライブではないので、そんな欲張りは言っちゃいけない。
ライブ初体験の新参者としては、
コロナ禍である事も考慮すると、彼女たちの姿を間近で生で見れること自体に感謝したい。
このコロナ禍でもこうしたライブを体験できるのは、メンバーの方々並びに、関係者の方々のご健康とご尽力あってのものなので、重ね重ね感謝の気持ちを忘れてはいけない。
さて、初めてのBBTSのライブの感想はというと、
自分が予想していた感じの数百倍は素晴らしい、と言えるものであった。
これは紛う事なき「スター」であり、「プロフェッショナル」である。
メタル系の音楽を30年にわたって聴いてきた人間として、メタル視点からの印象を述べさせてもらうと、
この音楽は「現在形で進行しているメタルの未来」である。
こうまで言うと、
「それはあなたが彼女らを『好き』すぎてハマっているから、そんな風に感じるんでしょう?」
という意見が出てくる事が予想されるが、
僭越ながら、そんな声に異を唱えさせていただくと、
「好きだから、良いように」語るのではない。
「掛け値なしに凄いことをやっている」から、好きになるのである。
メタル系の音楽は、
昔から、音楽の内容そのものに対して、シビアに評価する者の割合が多くいるであろうジャンルである。
多くのメタラーは音楽のみならず、自分の身の回りのあらゆるものについて、
「今、世間で流行っているから」
「なんとなく話題になっているから」という基準を用いて、
自分がそれを好きかどうかもジャッジできていない対象物を、
自分の中に取り込むのを最も嫌う人種であると思う(少なくとも僕はそうだ)。
実力が伴っていないのに、
何か大きな組織的な力のおかげで表舞台に立っていたりする者を即座に見抜くし、
そのような存在に対しては、忖度なく、妥協なく敬遠する傾向があるように思う。
しっかりとしたアイドルでありながら、
メタルという音楽を標榜して表現するBBTSのパフォーマンスは、
宿命的にその類まれな「才能」を伸ばし、維持する「努力」が必然であり、
その課せられた命題に対して、越えなければならないクオリティ値の基準を完璧にクリアしているので、
「凄くないワケがない」のである。
ある一定のクオリティ値を「大幅に」クリアしている(「かろうじて」ではない。「大幅に」である)アーティストは、
ジャンルの分別関係なしに、総じて「凄い」。
そのアーティストを「好きか嫌いになるか」は、
あとは受け手側の生来からの嗜好によるものである。
「好き嫌い」というものは、
ある対象においては「凄いか、そうでないか」という価値基準とは、別のフィールドにあるものだと思うし、
僕自身も「凄いと思うけど、僕は今のところ好きではない。けど間違いなく凄い事をやっていると思う」ものは、この世にたくさんある。
そしてBBTSは、僕の45年の人生において、音楽に限らず、色々なものを見てきた、聴いてきた、体験してきた僕の目から見て、
明らかに「凄い」のである。
BBTSは、僕が30年前にメタルという音楽に魅せられた頃から、
または彼女らがこの世にまだ存在していなかった頃から、
自分でも全く掘り当てることのできない潜在意識の奥の奥の奥深くで、
長年「何か全く予測することができないのだけれど、見つけたかったと思っていた存在」なのだ。
だから、彼女らの音楽に出会った時に、
PassCodeに出会った時と同様、
「これ!自分でも思いつかなかったけど、こういうのを待ってた!俺は!」と思ったのである。
この公演は昼夜の2部構成と冒頭に書いたが、
当初は昼だけ見て、その後は映画を見に行くつもりだったのである。
しかし、昼の公演での感動があまりに大きく、
「映画なんか見てる場合じゃねえ!」と思い、当日券で夜の部のチケットを購入した次第である。
メタラーとしては、同じくメタラーの野月平イオさんと少しお話しできたのも、一生の思い出となった。
それにしても、コロナ禍がつくづく憎らしく感じる。
彼女たちを受け入れる素地は、
(これを言うのは心苦しいものがあるが)日本以上に、すでに海外に出来上がっているはずなので、
この2年間、欧米やアジアでライブを打てないのは、いちファンの僕としても忸怩たる思いがある。
しかし、いつまでもこの状況が続くわけがない。
BBTSは、すでに手に入れていてもいいレベルの今以上の称賛を、この先の未来のために「貯金」として貯めているのだ。
彼女らの頑張りと、他の追随を許さないレベルの高さは、必ず、さらに大きく目に見える結果になって返ってくるはずだと信じている。
そうじゃないと、もう僕は世間というか、
なんだろう・・・・もっと大きく言うと、この宇宙にガッカリだ(笑)。
あらためまして、BBTSの皆さん、スタッフの皆さんには感謝です。
今日は、ありがとうございました。
という事で今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。