7月11日、なんばパークスシネマにて、
「ソー:ラブ&サンダー」を鑑賞。
2022年公開。
製作国はアメリカ。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品「マイティ・ソー」シリーズの第4作目。
この作品については、
固有名詞を出して長々と述べてしまうと、
シリーズに詳しくない人にとっては、
「全くなんのことやら」と、
ついていけないと思うので、
ざっくりと、あらすじだけを述べることにする。
そのあらすじとは、
「呪いの剣を使って、あらゆる神々を殺そうとしている男を、
ソーと、ソーの仲間たちで倒そうとする話」
というものである(ざっくりすぎた?)。
直近で見たMCU作品である「モービウス」、
「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の両作品が、
僕的にイマイチだった(「モービウス」は、まあそれなりに楽しめたが)のに加え、
この「マイティ・ソー」シリーズは、
どちらかと言うと、元からさほど思い入れがないので、
今回の「ソー:ラブ&サンダー」についても、
見る前から全く期待していなかった(ソーというキャラ自体は嫌いではない)。
(「モービウス」のレビューはこちら↓)
https://shingosan.hateblo.jp/entry/2022/04/08/001353
(ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のレビューはこちら↓)
https://shingosan.hateblo.jp/entry/2022/05/10/234219
しかし今回は、
あまりにも期待していなかったからなのか、
力を抜いて見ていたら、
思いの外、楽しめた。
と言っても、「かなり良かった」というレベルまでは行かず、
「期待していなかった割には、まあまあ楽しめた」という感じである。
先に点数を出すが、
100点満点で、70点(今回は正直、ちょっと甘め)。
今回、敵役の「呪われた男」が、
あの「ダークナイト」で、
バットマンを演じたクリスチャン・ベールであることに、個人的に驚いた。
しかも僕の場合、
「アレを演じていたのが、クリスチャン・ベールである」
という事に気がついたのが、
最終的に、エンドクレジットで彼の名前を見てからである(笑)。
スキンヘッドだし、肌はカサカサ(もちろん映画上の演出で)なので、
鑑賞中は、彼だと全く気づかなかった。
「え?クリスチャン・ベールやったん?
あの敵が?!」と、
後になって、悪役を演じている事も含めて、
かなり驚いた。
彼がヒーローものの映画に登場するのは、
「ダークナイト」出演以来、10年ぶり、とのことらしい。
(クリスチャン・ベール↓)
今回、事前情報ゼロで鑑賞したわけだが、
今作は何気に、
かつて大作で主役を張ってきたことのある俳優達が、
キャスティングされていたりする。
まず何と言っても、
ナタリー・ポートマンが、ソーに代わって、
選ばれし者だけが操れるハンマー「ムジョルニア」を手にし、
「マイティ・ソー」として活躍する姿が見ものである。
このシリーズでは、天体物理学者として、
「普通の人間」を演じていた彼女だが、
今作で体を鍛え上げ、
マイティ・ソーの鎧と兜を身につけて、
アクションに挑む姿は、
僕としてはとても新鮮だった。
そして物語の中盤には、
ラッセル・クロウが登場。
彼がこの作品で何を演じているかは、
あえて何も言わないでおくが、
「グラディエーター」の頃の彼を知っている僕としては、色んな意味で驚いたし、
ちょっと面白かった(笑)。
(↓「グラディエーター」出演時のラッセル・クロウ。カッコいい)
あと、チョイ役でマット・デイモンや、サム・ニールが出ていたりする。
シナリオについては、特に小難しい事もなく、
どちらかと言うと、
「大人よりも子供が楽しめる作風」であると
言えるかもしれない。
今回、僕はこの作品に、70点という、
「まあ悪くはない」といえる点数を付けたが、
マーベル作品に興味のない人が見たら、
きっと、もっと低い評価だろう。
そういう人は、
いきなり、この作品から見ても、
もう何のことやらよくわからないだろうし、
背景の理解できなさ加減がそのまま、
この映画の評価に直結すると思われるが、
まあそれについては仕方のないことだろう。
個人的には、
今作の「ゆるいギャグを絡めた、遊びのある作風」は嫌いではないし、
僕の好きなガンズ・アンド・ローゼズの楽曲が、
作品の随所に流されたりしたことで、
僕の中のミーハー気質が刺激されたので、
今回、少し贔屓目な評価になってしまったと思う。
(↓ガンズ・アンド・ローゼズ。ちなみに2022年11月に来日公演を予定)
それにしても、
これはマニアックな話になって恐縮なのだが、
エンドクレジットで流れる曲が、
ディオの「レインボー・イン・ザ・ダーク」とは。
最後に、まさかディオの曲が流れるとは思わなかっただけに、
これまた驚いた。
この感覚は、長年のヘビーメタル/ハードロックファンにしかわからないだろうが、
「この時代に、それを選ぶか」というチョイスである。
間違いなく監督の趣味なのだろうが、
僕もその手の音楽のファンとして、
なんだかとても嬉しかった次第である。
(ディオ「レインボー・イン・ザ・ダーク」ライブ動画↓)
ということで、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。