シンゴさんの、ふとしたつぶやき。

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

(重要部分のネタバレなし)「ハウス・オブ・グッチ」 お金と名声を手にしても、全然幸せになれなかった人たちの物語

 

昨日はTOHOシネマズなんばにて、

「ハウス・オブ・グッチ」を鑑賞。

 

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リドリー・スコット監督作品。

 

世界的高級ブランド「グッチ」のお家騒動を描いたこの作品であるが、

予告編を見た時に、ハッピーに終わる話ではない、という事は明白に予想できた。

 

上映時間は約2時間40分と長尺であるが、

個人的には、見ている途中で「どうしようもなくつまらなく感じる」という事はなかった。

 

そのあたりは、ベースになっている元々の実話の興味深さと、監督および俳優たちの実力のおかげ、と素直に評価したいのであるが、

僕は見ている途中で、なんだか「ダイジェスト版」を見せられているような感覚に陥いってしまう。

 

以下に紹介するリンク先(グッチを説明しているウィキペディアの記事およびYouTube動画)を開けて、グッチの歴史を読んで(見て)しまうと、

この物語の全てのネタバレが明かされているので、そのあたりは個々の判断にお任せするとして、

(リンク先↓)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%83%E3%83%81

 

 

 

レディ・ガガ演じるパトリツィアが、

グッチブランドの創業者グッチオ・グッチの五男ロドルフォ・グッチの一人息子、

マウリツィオ・グッチに出会うスタートから結末まで、

映像作品を作るネタとして一つ一つに味がある、いわゆる「おいしい」エピソードがとにかく目白押しなのだが、

 

これらの「もっと噛めば、もっと味わえそうな」それぞれのエピソードを、

編集で上手いことまとめて、一本の映画にギュウギュウに詰めているかのような印象を受けた。

 

良いように言うと「これだけの沢山の要素を、一本の映画にまとめて、テンポ良く見せる監督の手腕は凄い」と言えるが、

先ほど述べたように、この作品に関しては、

僕個人が受けた印象としては、途中から「ダイジェスト」を見ているような感覚を覚えたのである。

 

実際、上に貼った動画を見ると、映画には描かれていないエピソードがいくつかある。

 

全体を通して「描き方が浅い」とまでは思わなかったが、

「うーん・・・この部分だけでも、30分ドラマの一話分くらいに引っ張れるで、これ」と感じたシーンはいくつかあったので、

いっそのこと、この物語は、ドラマシリーズとして、次の回を心待ちにしながらじっくり見るような楽しみ方をしたかった、という気持ちになった。

 

そんなわけで、

「なんだかもったいないなあ」という気持ちのまま見続けたのであるが、

最終的には「まあ、そうなるか」

という結末で、「因果応報」という言葉が頭に思い浮かぶ。

他人を蹴落とす、我を貫き通す、自分が有利になる事ばかり考える、これらは全て宇宙の法則で、ブーメランとして自分に返ってくるのだ。

 

人間、欲を持つこと自体は、誰しもにとって自然な事ではあると思うが、欲に取り憑かれると、まず間違いなくバッドエンドが待っているのは自然の摂理である。

 

マウリツィオが強欲肉食系女パトリツィアと

「結婚したい」と父親のロドルフォに報告した時に、

ロドルフォは「あの女はやめておけ。間違いなく財産目当てだ」と言ったのだが、

恋は人を盲目にさせるものだ。

 

もともと家業を継ぐ気はなく、グッチ家ともなるべく距離を置き、弁護士になるための勉強に勤しんでいたマウリツィオだったが、

パトリツィアにそそのかされてグッチのビジネスに関わっていくうちに、権力を自らの手中に収めるため、

自分にとって邪魔な人間を排除し、富と名声に執着する様は、

かつての名作「ゴッドファーザー」におけるマイケル・コルレオーネを想起させるものがあった。

 

家族の骨肉の争いも含めて、この「ハウス・オブ・グッチ」は「ファッションブランド版ゴッドファーザー」と言ってもいいかもしれない。

 

マウリツィオの伯父役として、ゴッドファーザーでマイケル役だったアル・パチーノが出演しているので、余計にそう感じた。

 

僕の評価は100点満点で74点。

 

あと、これは映画の評価と関係ないのだが、

マウリツィオ役のアダム・ドライバーは、同じくリドリー・スコット監督の直近の作品「最後の決闘裁判」にも出演していたが、

この映画でもセックスのシーンを撮らされている。

 

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もしかして、監督はアダム・ドライバーが腰を振っている様子を撮影するのが好きなのだろうか・・・?

 

アダム・ドライバーはどう思っているのだろう?

「俺、この監督(リドリー・スコット)の時は、今後常に下半身出さなあかんのか・・・・」と思っているのだろうか?

 

それとも「リドリー・スコットさんの映画に出たら、美人の女優と絡めるシーンがあるからサイコーです!」と思っているのだろうか?

 

・・・・まあ、どうでもいいか。

 

ちなみに今回のレディ・ガガとの絡みは、会社の事務所みたいなところで、机に置いているものを「バーンッ」と乱暴に散らし倒して、ガンガンに腰を振っているが、

外国人(欧米人)のセックスって、基本ああいう傾向なのだろうか?

 

ワイルドというか、情熱的というか、まあ別に他人のセックスの仕方にとやかく言うつもりもないのだが、

あんなに腰を振られてガンガン突かれると、大体の女性は痛がると思うんだけどな。

 

僕はあんな風には・・・あ、何の話だ(笑)。

やめときます(笑)。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。