シンゴさんの、ふとしたつぶやき。

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

「マリグナント 狂暴な悪夢」 (基本的にネタバレなし)あのラストは僕的にはユルい。

今日は、なんばパークスシネマにて、

「マリグナント 狂暴な悪夢」を鑑賞。

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僕のブログでRー18指定の映画をレビューするのは、初めてじゃなかろうか。

 

ガチのホラー映画である。

 

ちなみにRー18指定は、18歳未満は「鑑賞禁止」である。

親が同伴していたとしても、18歳に満たない子供及び、学生などの鑑賞は禁止されている。

 

殺人を主とする過度に暴力的なシーンや、

反倫理的な性行為のシーン、薬物使用などの犯罪行為を詳細に描写したような映画にはR-18指定がつきやすく、

この映画については、殺人シーンが満載で、僕としても

「まあ、こりゃ18禁だわな」と納得の、凄惨な内容であった。

 

なので、劇場公開終了後に配信やディスクで見れるようになっても、

世の親御さん達は、子供にはこの映画をお見せしない事を強くおすすめする。

 

特に小学生低学年くらいの、心身共に健全な成長をしてくれる事が望ましいお子さんがいらっしゃるようなご家庭の親御さんは、

間違っても子供に見せないように気をつけていただきたい。

 

僕がもし、この映画を小学生の頃くらいに見たら「後の人生に引きずるレベルのトラウマ」になっていたかもしれないが、

 

僕が小学生や中学生の頃は、

おそらく「この作品すらかわいい」と思えるレベルの凄惨かつ残酷なホラー映画が、

普通にレンタルビデオショップで借りられる時代だったし、

僕自身、

今日見たこの「マリグナント 狂暴な悪夢」より、おそらくもっと凄惨な映画を青少年期に見たりしているので、

 

あの頃(エグい映画を簡単にレンタルできた頃)の作品群に比べると、

僕個人としては「全然見れる」ものであったが。

 

というわけで本題のレビューだが、

この映画、オープニングからの演出が中々に秀逸で「お、これは当たりかもしれん」と、冒頭は思った。

 

・・・のだが、

物語が進んでいくにつれ、効果音を含む音楽面での演出やカット割が、どうも僕には「狙ってる感」が感じられて、

 

「ホラー映画の教科書的な感じに則った、真面目なつくりだなあ」と、次第に分析的な見方をしている自分に気づいてしまった。

 

こうなると、あまり驚かなくなるし、「怖い」とは思わなくなってしまうのである。

 

と言っても、主人公マディソンの秘密が明かされた時は「おお、なるほどね〜!」となったし、

最後の方はけっこうハチャメチャで楽しめた(念のため言っておくが、この最後の展開はホラー映画が苦手な人は見れたもんじゃないだろう・・・いや、苦手な人は最初の方からも見れないだろう)。

 

楽しめたのだが、しかし。

 

だがしかし、である。

 

あのエンドロール前のラストの終わり方は個人的に納得がいかない。

ゆるすぎる。

 

僕としては「なんだそれ」的な、中途半端な一件落着感(あ、ネタバレくさい?ごめんね)。

 

監督は、本当にあのラストで良いと思っているのだろうか?

叶うものなら、監督本人に聞いてみたいところだ。

 

「あの終わり方って、監督、もしかして監督が望むラストがあったのに、映画会社から『これはダメ』と言われて、泣く泣く変更したんじゃないですか?」と。

 

そう、これは僕のアイデアだが、最後の最後に

「あの人が×××して、△△△が○○○される」方が、

この映画の終わり方としては絶対良かったような気がする(何の事かわかりませんよね?すいません、書くとネタバレになるので・・・)。

 

このアイデアに関しては、

僕の身近な人で、この映画を見た人がいたら、

知ってる者同士が共有できるクローズなかたちで、是非語りあいたい気分だ。

 

僕のアイデアのラストになると、かなりの胸糞エンドになるのだが、

この映画については、それくらいの胸糞さで終結する方が、

なんだかこの映画に「似合っている」ような気がして仕方ないのである。

 

もしかすると、この映画を見た人が、今回のこの記事を読んでくれていたら、

僕が何を考えているのか、なんとなくわかるのではないだろうか?

 

あとは・・・これもネタバレにならないように気をつけて書かなければいけないが、電波というか、電気をコントロールできるという「超能力」的な能力。

 

あれはちょっと荒唐無稽すぎるかな、と。

 

色々と超越した「モンスター」ではあるのだけれど、ちょっとあの設定はSFが過ぎるというか、やり過ぎかな・・・。

 

物語の終盤で「真相」が明らかになった時は、手塚治虫の「ブラックジャック」を思い出した。

 

「ああ、なんか似たのがあったな。」という記憶があるし、

アレって現実に実例はあるし(って、これも若干ネタバレっぽくなるな。この辺にしとこう)。

 

まあ、あの「真相解明」の瞬間は、けっこうインパクトがある。

繰り返しになるが、アレを子供に見せたら、

子供によっては、その後数日間は眠れなくなるくらい、大ショックを受けるかもしれない。

 

というわけで、

今回の「マリグナント 狂暴な悪夢」の僕の評価は、100点満点中、79点。

 

僕の気に入らない、あのラストまでは88点。

しょーもないラストは30点。

 

足して割って、平均にしたら59点なんだけど、映画全体として見た時に、

僕としては59点では低すぎるくらい、

基本的には楽しませてもらったので、20点プラスして79点。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。