今日は映画のレビューを書こうと思っていたのだが、
阪神・矢野監督のことが気になって、予定変更。
阪神タイガースは、
3月30日の試合終了時点で、
開幕から5試合を終了したものの、
未だに1勝もできず、5連敗である。
自身の仕事の都合で、
今日の阪神の試合の野球中継も、
家に帰ってきた時には終盤に差し掛かっていたのだが、
そこでテレビ画面に映った矢野監督の顔つき、
そして顔色の悪さに、ただならぬものを感じてしまったのである。
テレビ画面の写真を撮ってブログに載せる事はできないので、
文章で表現するしかないのだが、
先ほども書いたように、顔色の悪さに加えて、
目にも力がなく、目の下のクマも深かった。
現在、チーム状態が非常に悪く、
一部の心ないファンからもかなりの罵声を浴びせられていると思うので、
監督の心労たるや、察するに余り有るが、
にしても、
僕の目には、今日は特に「監督、ちょっと大丈夫かな?」と思わせる顔つきだった。
矢野監督の顔が「解説者時代に比べて、いっそう疲れているように見える」のは、
何も今日初めて気がついたわけではなく、
監督に就任する前のコーチ時代から、
顕著になり始めているように思える。
僕は、矢野さんが監督に就任してからは、
ふと「監督、疲れてそうやなあ」とか、
失礼な言い方で申し訳ないが「監督になってから、老けはったなあ」と、
その表情がテレビに大写しになるたびに思ってはいたのだが、
今日見た監督の顔は、僕が見た監督の顔の中でも過去最高に調子が悪そうだった。
はっきり言って心配である。
今日の試合終盤の、
あの若干うつろな感じの監督の顔を見た時、
僕は「まさか監督、何かしらの大病を患っているんじゃないか・・・?」と思ってしまったのである。
これは完全なる僕の邪推に過ぎないが、
僕にそんな疑いを抱かせるようなことが、今年はいくつかある。
まず、今年の年明け早々に、新人たちへ語った訓示の内容。
「俺ら死ぬじゃん。みんな。でも、死ねへんと思ってるやん。死ぬから」
阪神に入ってきて「さあ、やるぞ!」と意気込む若虎たちへ語る内容としては、
ドキッとする内容である。
監督は、新人たちに、
この言葉を投げかける前置きとして、こう語っている。
「終わりを思い描くということは今の時点では少ないけど、
そこがあったほうが毎日、毎日、全力でやる一日を過ごしていける。
いつか引退がくるんで、
自分に期待しながら、こうやって頑張っていくぞということも考えながら」
「後悔のないように一日一日を大事に」という意味を込めて言ったと思うのだが・・・僕の考えすぎだろうか・・・?
そして、シーズン突入前の「今シーズン限りでの監督退任宣言」。
矢野監督は、沖縄でのキャンプインで
選手たちを前にしたミーティングの中で、
「今シーズン限りでの監督退任」を発表した。
退任発表の時期としては、
これは非常に珍しいケースだとは思うのだが、
これも何か、自分の体調面で不安に思う事もあるから決意したのではないだろうか?
と、遡って思ったりしてしまうのである。
この時の監督の言葉は以下の通りである。
「(退任を)伝えたからって選手にどうしてほしいというわけではないんだけど。
俺も選手たちに後悔のない野球人生を歩んでもらいたいとか、
昨日の自分を超える日々を過ごしてほしいとか言っているなかで、
俺自身、来年はもう監督という立場でここに来ていることはないんだなという気持ちを持って、自分も挑戦していきたい」
かなりの覚悟めいたものを感じさせる発言である。
そして最後に、キャンプの終わりごろに、一部主力選手の発案で、サプライズでされた「胴上げ」
西と糸井は、もしかして何か知っているので、先に・・・?
いやいや、これは僕の考えすぎか。
邪推にもほどがあるかもしれない。
しかし、阪神の監督業に就くという事は、
本当に「命を削る仕事」に就く、という事と同義であると思う。
あの「闘将」星野仙一さんも、
その重圧と、日々途切れる事のない緊張感から、
ベンチ裏で吐いたりしていた事があるのだ。
他のどの球団とも違う、
異常とも言える熱狂ぶりが巻き起こる
異質なる人気球団、阪神タイガース。
その指揮官に任命され、
全国の阪神ファンの叱咤激励、
マスメディアからの毀誉褒貶を、
毎日のように浴び続ける事が、
どれだけ心身に影響を与えるか。
一ファンの視点で、その立場を想像しただけでも身震いがしてくる。
阪神の今シーズンの闘いは、例年になく厳しい船出(と言っても2020年も最初は相当に厳しかった)となってしまったが、
今の僕は、チームの勝敗よりも監督の心と体が心配である。
「チームの勝敗よりも」などと言うと、
他の阪神ファンから「お前、それでも阪神ファンか」と言われそうだが、
僕としては、現役時代から大好きだった矢野さんの体調の方が心配だ。
僕の邪推が、文字通りの邪(よこしま)なものであってほしい。
とにかく何もない事を祈る。
シーズンはまだ始まったばかりなので、
まだまだ巻き返しは図れるだろう。
今年の阪神がどんな結果になろうが、
「監督ありがとう」という感謝の言葉で、
監督の勇退を見届けたいものである。
という事で、今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。