シンゴさんの、ふとしたつぶやき。

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

「オールド」(核心部のネタバレはなし) シャマラン監督、どんでん返しネタもそろそろキツいっす。

 

今日はTOHOシネマズにて、

M・ナイト・シャマラン監督の最新作「オールド」を鑑賞。

 

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最後に、どんでん返しというか、

「実は・・・」的なオチを持ってくる物語を多く作り、

映画ファンの間では、

評価は別として、その名が浸透している、

シャマラン監督。

 

僕が初めて見たシャマラン監督の映画は、

シックス・センス」だった。

 

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あの作品は、最後のオチで、

「いや・・・そないに気づかんもんかね?」と、若干ツッコんでしまったが、

同時に「そういうことだったのか・・・」

という驚きに包まれたのも正直なところ。

 

結論としては、面白かったし、

僕が今まで見た映画の中でも、

かなり強く記憶に残っている作品だ。

 

他にもシャマラン監督の作品は何本か見ているが、

やはり、この監督の作品は、

「最後に何かを用意している」という、

こちら側の期待が常にあり、

見る前から自然とハードルが上がってしまう。

 

というわけで、今回の「オールド」である。

 

とあるリゾート地に、

旅行にやってきた4人家族。

 

彼らは、美しい海を一望できるホテルに滞在していたのだが、

ホテルの支配人から

「是非とも行ってもらいたいプライベートビーチがある」と言われ、

同じホテルに滞在していた他の家族や、

カップルと共に、

特別に招待される事になる。

 

そこは、一見なんの変哲もない、

しかし自然が作り上げた美しい岩壁に囲まれたビーチであったが、

招待客たちは、その場所で、

常識では考えられない「ある異変」を体験する事になる・・・

という、あらすじ。

 

ひとまず、感想を言うと、

「これは・・・無理があるなあ・・・」である。

 

このビーチに立ち入った人間たちは、

なぜか凄いスピードで体が成長し、

そして老化していくのだが、

そのメカニズムが、

僕としては「う〜ん・・・??」なのである。

 

「なぜ、登場人物たちの成長、老化が早いのか?」

という理由が、

全くもって、「なるほど〜」と、

膝を叩くようなものではない。

 

百歩譲って、

老化の理由については、

しぶしぶ飲み込むとして(飲み込めないが笑)、

最大の焦点は、

この物語の「真相」「大オチ」なのだが、

これがまあ、ある意味、見事なくらい、

「結局・・・そんな感じかい・・・」なのだ。

 

核心的なネタバレになるので、

これについては書かないが、

はっきり言って、

何の意外性も感じなかったし、

ちょっとこれは無理がありすぎる。

 

同じくシャマラン監督の作品で、

「ヴィレッジ」という作品があるが、

あれのオチを見た時と同じような感想を抱いた。

 

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「いや、こんなもんね、

もっと早い時期に世間にバレますって」と。

 

これをオチに持ってくるくらいなら、

むしろこの設定(やたらと老化が早くなるビーチ)と最後のオチを、

「物語の早い段階から登場人物たちが突き止めてしまう」

という設定にしてしまって、

「そこから、どう状況を打開していくのか?」

という物語にした方が面白そうなのでは?

と思ったりした。

 

その上で、最後にシャマラン印の

「どんでん返し」が待っている、みたいな感じで。

 

ちなみに、

その設定にした上での「どんでん返し」は、

僕には何も思いつかないので、

そこはシャマランに任せる事にする(笑)。

 

老化していくことにパニックになっている旅行者たちの描写は、

それなりに引き込まれるものはあるのだが、

このオチでは、

「またもやシャマラン監督には、

一杯食わされましたわ!」

とは、僕は到底なれない。

 

この作品に対する僕の評価は、

100点満点で、45点。

 

シャマラン監督、次、期待してます。

いい加減、次はもうちょっと驚かせてください。

 

ということで、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。