今日はTOHOシネマズで、
「白頭山(ペクトゥサン)大噴火」を鑑賞。
なかなかに破天荒なストーリーで、
「んなアホな」という設定と展開に、ツッコミが絶えなかった。
あらすじはというと、
北朝鮮と中国の国境に位置する標高2700メートル級の火山「白頭山(ペクトゥサン)」が爆発、噴火する。
北朝鮮は無政府状態となり、韓国の主要都市も、都市機能をほぼ完全に失うほどの大被害に見舞われる。
韓国の地震学者カン・ボンネ教授(マ・ドンソク)は、山の近辺に掘られた坑道の、あるポイントに核爆弾を仕掛けて地盤を破壊し、マグマの逃げ道を作れば、絶望的な規模の火山の最大爆発を緩和する事ができると提唱(本気か?)。
韓国側はそのために使う核弾頭を、北朝鮮の地下施設に格納されているミサイルから取り出して盗むことを決定する(ウソだろ、おい)。
この作戦を遂行するには、山に掘られた坑道の内部構造に詳しい北朝鮮のリ・ジュンピョン工作員(イ・ビョンホン)を見つけ出し、協力してもらわなければならない。
韓国軍から派遣されたチョ・インチャン大尉(ハ・ジョンウ)率いる特殊部隊は、果たして無事任務を完了できるのだろうか?
というもの。
大災害、政治的サスペンス、アクションに家族愛まで絡んできて、要素てんこ盛りのさながら「ちゃんこ鍋」的な映画と言えるかもしれない。
僕は、冒頭「ツッコミが絶えない」と書いたが、いやしかし、映画としての作り込み具合というか、作り手の「気合い」的なものはビシビシ伝わってきて、思っていた以上に楽しめた。
何度も「いやあ、それはさすがに死ぬっス(笑)」とツッコんだが。
最後は、もう割と使い古された設定と演出であると思うんだけど、やっぱり泣いてしまったなあ。
ああいうの見せられると弱い、個人的に。
まあ大体、この手のアクション映画には多少の「ツッコミ要素」はつきものなので、
とりあえず映像の作り込みとテンポが良ければ、あとはそれに身を任せて楽しみゃあいいのだ。
今作は、ハリウッドが長年培ってきたアクション系娯楽大作のエッセンスを、朝鮮半島という舞台を使って、韓国映画界がそのポテンシャルを最大限に駆使して作り上げた力作だと思う。
ちなみにこの映画には、多少、韓国の「政治的メッセージ」が垣間見えるような感じがするのだが(と、僕には思える)、
ここら辺を語り出すと、長くなりそうだし、僕自身、史実や政治的情勢を絡めて、極めて正確に語れる自信がないので、
今回はその件については特に触れないでおく。
何はともあれ、日本の映画界がこの手のディザスター系パニックアクション映画を作っても、絶対にこのクオリティと同等か、それ以上のものは作れないだろう。
やっぱり、国と大企業の映画界に対する支援の度合いが違うもんね、日本映画と韓国映画を比べると。
日本人としては、日本映画にもっと頑張って欲しいけど、やっぱりお金のサポートって大事やなと、この映画を見てあらためて思った次第。
100点満点で85点。
あと最後に気になった事が一つ。
本編が終わって、当然のごとくエンドロールが流れるが、このエンドロールが最後、音楽も完全に鳴り止んでいないのに、唐突気味に終了して館内の照明が点灯し、なんだか興醒めした。
あれは僕が見た回だけの「トラブル的な」ものなのか、それとも元々あそこで切り上げるようになっていたのか、真相はわからないが(もう1回、映画館で見ればわかるだろう。見ないけど)、
とにかく「そろそろエンドロールが終わるなあ」と思ったあたりで、
急に「プツッ」と切れるのは如何なものか、と。
こんな事を言うと、
多くの人から「いや、もう本編が終わってるんやから、そこまで神経質にならんでええやん。」と言われるかもしれないが、
「エンドロールの最後の最後までが作品」と僕は捉えているので、
なんか今日のエンドロールの切り方は、
「なんだかなあ」という気分になった。
ま、それは映画の評価のマイナス要素にはなってないけど。
さっきも言ったように、もしかしたら映画館側のミスかもしれないし。
というわけで、今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。