今日はTOHOシネマズで
「スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結」を鑑賞。
監督は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン。
2016年に公開されたデヴィッド・エアー監督の「スーサイド・スクワッド」の純粋な続編、と言えるのかどうか、そのあたりが僕にはいまいちわからないのだが、
前作を見ていなくても、どういった物語かは掴めると思うので、
僕としては今回の
「スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結」は「ジェームズ・ガン版スーサイド・スクワッド」という名の独立した作品、として捉えた。
前作については、ついこの間、当ブログでも感想を述べさせてもらったが、
今回の作品と前作を比べると、100%こっちの方が面白い。
もう絶対こっち。
100%こっち(だけど不満要素はある。そのあたりは後述します)。
前作の不満点は、当ブログの前作に関するレビューを参照していただくとして、
今回は前作にあった、物語の進行的に本当に必要か?と思われる、個人的に要らないと思った要素(ハーレイ・クインにジョーカーが絡んできたり。あとバットマンも要らない)が
基本的にない(と僕は思うが、まあこの辺りは人それぞれ色々違った意見もあるかな?)。
スケール感の大きさ、キャラの立ち具合、映像の派手さも何もかも、前作より明らかに上。
というわけで、ここからはマイナス面を述べます。
オープニングからしばらくのテンポの良さは前作より上だと思うが、その後、中盤からクライマックスの最後の戦闘アクションにかけてのストーリーの進行は、
クライマックスに活きてくる要素の説明を全部詰め込む必要性があったからなのか、長さを感じさせるものになってしまったのが少し残念。
実際、上映時間が132分と少し長めだが、
中盤で「うーん、ちょっとトーンダウンしてきたな」と思ってしまったので、そこはマイナスポイント。
あとは、この手の「バカ映画」ならではの下ネタがメインの下品なジョークや、その他のジョークも、僕の感性には滑り気味で、ほとんどのものが笑えなかった。
下ネタに関しては下ネタだからダメ、という事ではなく、今作のかなり直接的な下ネタが今の僕の感性には相容れなかった、という感覚。
実際、アメリカ人の多くはこれらのギャグ的要素やジョークを見てゲラゲラ、あるいはクスクス笑ったりするのかな?
この辺りについては、僕は日本人なので、日本語字幕で間接的にジョークを目にしている分、インプットのされ方が英語ネイティブの人に比べてフィルターがかかってしまっていると思うので、
「僕の感覚が本質に近い」とは言い難い自信の無さも自覚してしまう。
まあけど、この辺りはやっぱりマイナス要素かな。
ちょっと笑えなかった。
とまあ、こういった減点要素はあるものの、最終目的地に乗り込んでからのSF的世界観を絡めたアクション活劇は、まさに「圧巻」の一言。
このクライマックスの展開が、僕が前作より今作の方が100%面白い、と断言する所以である。
このゴリ押し気味(いや、「気味」ではない。まさにゴリ押し)の物量。
好き嫌いはあれど、これがハリウッドムービーの真髄だ!と言わんばかりの怒涛の戦い。
前作の「魔女との戦い」などとは比べ物にならない。
ハッキリ言って、このクライマックスだけで僕は「ああ、今日これ見て良かったわ。」と思った次第。
最後よければ全てよし・・・とまでは言い切れないが(いや、実際それに近い感情にはなったかな)、
このクライマックスで100点満点中、95点はある。
けっこう興奮した。
総評としては、やはり中盤の中だるみ(もうちょいテンポ良くいけなかったのかな?)とジョークが響かなかった、という事でマイナス15点で、80点。
あとは、グロ描写もなかなかにダイレクトなので、
かなり好き嫌いがわかれる映画であると思う。
合わない人(アメコミ、というだけで敬遠する人には何も響かないだろう)にはけっこう毛嫌いされる類の映画だろう。
面白いけど、子供と一緒に見たくはない映画かな(そもそもR15指定やし)。
というわけで、今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。