「犯罪都市 NO WAY OUT」を鑑賞。
100点満点で、49点。
「エターナルズ」というハリウッド作品に、ヒーローの一人として出演していた韓国系アメリカ人の俳優マ・ドンソクが、
やたらと腕っぷしの強い刑事として登場し、パワーのゴリ押しで事件を解決する(笑)という作品。
僕は知らなかったが、この「犯罪都市」はシリーズ作品で、これが第3作目らしい。
日本の反社と韓国の反社が中心となって、合成麻薬の取引をしていたのだが、
麻薬の一部が何者かに横流しされ、それを巡っての抗争が繰り広げられる・・・というストーリーであった。
僕の端的な感想としては、「Vシネマやね、これ」という感じ。
今どきの若い人たちは、
「Vシネマ」というフレーズを聞いてもピンとこないと思うが、まあ何というか、とにかくVシネマという形容がぴったりフィットするような作品だと思った。
脚本も別に何か大きく驚かせてくれるような凝った内容ではないし、
アクションも基本的に、殴る、殴る、ほんでもってさらに殴って・・・、
最後の仕上げに・・・殴る!を繰り返すみたいな感じで(笑)、後半に行くに従って、「またか」という気持ちにさせられて、僕は途中からだいぶ飽きてしまった。
マ・ドンソク演じるソクト刑事は、反社相手にとにかくすぐ手が出るので、
それを見続けている僕の頭の中では、ダイアン津田の「すぐ言う〜」のトーンで、「すぐ殴る〜」というフレーズがこだましていた。
他に気になったところとしては、
日本のベテラン俳優・國村隼が暴力団の組長役で威厳たっぷりに出ていたのだが、
これが結局のところ、終わってみれば、物語においてものすごく重要な鍵を握っているポジションというわけでもなく、
ただ単に組長を演じている國村隼をこの作品内に登場させたかった、という感じで、なんだか「國村隼の無駄使い」のように感じた次第。
あとは、世界的ファッションブランドであるグッ○の関係者が、
この映画を見たら気分を害するんじゃないか?というくらい、
とりあえず反社(しかも雑魚キャラ)に○ッチのアイテムを着させたり持たせたりしているのには、
制作者の若干の悪意みたいなものを感じて、個人的にちょっと面白かった。
「チンピラ感を上げる=全身グ○チで固めとけ」みたいな(まあ、これは否定できない)。
どうやら次回作も作られるようだが、僕はもういいかな?
個人的にソクト刑事のキャラクター自体は嫌いではないので、
次はもう少し脚本で唸らせるような作品を期待したいところ。