シンゴさんの、ふとしたつぶやき。

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

【ネタバレあり】「ゴールド・ボーイ」 年の差サイコパス対決の結末は・・・。

「ゴールド・ボーイ」を鑑賞。

100点満点で、85点。


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※今回はネタバレがあります。未見の方は読まない方がいいですよ。


 

「悪童たち」という中国の小説が原作で、中国ではドラマ化もされたという。


途中から「おー、そういう流れに行きますか」と唸りつつ、胸クソ悪さを覚えながらも、非常に見応えのある作品だった。


最後は、「やっぱり悪いことはできんよね」「策士、策に溺れる」という感じで、
横断歩道を挟んで、向かい合い見つめ合う中学生と刑事のラストシーンは秀逸だと思う。


序盤の方で、主人公の少年の仲間の女の子が義父の腹を刺すという、
人生的には中々の大それた行動を起こしている割には、
その後、それが大して大ごとになっていない事に違和感を覚えるし、
沖縄が舞台なのに、登場人物がみんな、
見事に沖縄訛りがほぼ一切ない標準語で喋っているのにも違和感を覚えたりと(全員移住者?いや、そんな事はないだろう)、
色々とツッコみどころがあるが、総合的にはかなり良かった。


マイナスポイントとしては、最初の方に使われていたBGMと、
冒頭に崖から落とされた夫婦の演技が、
テレビのコテコテの2時間サスペンスドラマみたいな感じで、
どことなく作品に安っぽさを与えてしまう印象になっていたのが残念。


エンドロールで流れた曲も、
僕的には「この作品で、最後に流すのがこんな感じの曲かよ。なんか軽いな」と思ってしまった。


これについては、歌っている人のことを悪く言いたくはないし、その人はただ単に頼まれた仕事をこなしただけなので、
曲そのものと歌い手に対する批判ではないことは強調しておきたいが、
まあ本音を言うと・・・、

この人の歌を聴くと、僕の頭の中で、どうしても「35歳超えたら、羊水が云々」というフレーズが思い浮かんでしま・・・・あっ!誰のことかバレてまう!

あー、危なかったー。

というわけで(笑)、「ゴールド・ボーイ」の感想でした(←雑な締め方)。

 

追記:この記事を書いた後、あらためて今作の主題歌を聴き直し、あの時、劇場で見たエンドロールの感じを自分の頭の中で反芻してみた。

あの時は、歌い手の名前を確認した瞬間、思わず羊水のことを思い出してしまい、どことなく拒否反応を示してしまったが、

しばらく経ってみると「まあ歌詞的には、この作品に合っているっちゃあ合っているし、良い曲っちゃあ良い曲だし、別にあれはあれで良かったか」と思い直した次第。

 

映画の中で使われる曲は、色々と業界のプロモーション戦略とか大人の事情といったものもあるだろうから、それをゴリ押しした結果(この作品の事を指しているわけではない)、

鑑賞者視点から見ると、「ズレているんじゃないか?」と違和感を抱かせる事例は度々あるんだと思う。