シンゴさんの、ふとしたつぶやき。

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

【ネタバレなし】「ゴールデンカムイ」 ゴジラ−1.0に続き「日本映画、イケるやん」と唸った快作。

ゴールデンカムイ」を鑑賞。


100点満点で、90点。


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2014年から2022年まで、
週刊ヤングジャンプにて連載されていた漫画が原作。


僕としては、去年か一昨年前くらいかに、
自宅近くの駅に、
ゴールデンカムイ展」の告知ポスターが貼られているのを見た時、
「へえ、最近こういう漫画があるのか」と思った程度なので、
もちろん原作を読んだことがないのだが、
そのポスターに描かれた軍人っぽい青年と、
民族衣装らしきものを着た女の子(勉強不足で、その時はそれがアイヌのものだとは知らず)の、
躍動感あふれる構図の絵が、わりと鮮烈に頭に残っていた。


そこから月日は流れて2024年になり、
実写映画が公開されることとなったが、
実のところ、公開前の予告編でも、
「これは見に行きたい!」となるような、
そそられるものがあったわけではなく、
「とりあえず様子見で、評判が良かったら見に行こうかな?」くらいのスタンスだった。


そして公開後の評価だが、
この記事を書いている時点(1月25日)で、
映画.comでは、300件以上のレビューでの平均点が4.2点と非常に高かったので、
「じゃあ見てみようか」という結論に至ったわけである。


今回、ちょっと原作との比較もある程度したかったので、劇場へ足を運ぶ前に、
Amazonプライムビデオで、アニメのシーズン1エピソード4までを見たのだが、
「ああ、これは面白い話だな」と。


あとは、実写における再現度などが、
いかほどのものかという期待と不安(先行で見た人達の評価が概ね高いので、実のところ不安はあまりなかったが)を携えて鑑賞に臨んだわけであるが、
最初のロシア軍との戦いのシーンから度肝を抜かれた。


「これ・・・、めっちゃくちゃ完成度高いやんけ・・・・!!」と大興奮である(笑)。


あくまで僕個人の感想であるが、
アクションが伴うシーンでは、
アニメーションでは出しきれない実写ならではの臨場感と迫力(アニメが実写より劣るという意味ではないので誤解のないように)があって、
そのクオリティは極めて高い。


素直に感動した。


原作の再現度が高いとか、そういうことを超えて、単純に一本の面白い映画として見れる。


なんなら、この実写映画作品としての「ゴールデンカムイ」を新鮮な気持ちで楽しむために、
僕はむしろ、原作である程度のところまでの予習などしなければ良かった、とさえ思ってしまった。


現在上映されているのは、パート1ということで、
この先いつかパート2以降が公開されるわけだが、
あえてこの後のストーリーは読まない(アニメで見ない)ことにした。


原作と比較して「おお、ここはキッチリそのまま(原作どおり)やなあ」という楽しみ方も、
それはそれで面白いと思うのだが、
やはりバージョン違いとは言え、同じストーリーを2回見ると、
初見の感動は薄れてしまうだろう。


それにしても最近は、ゴジラの大ヒットといい、
この「ゴールデンカムイ」の完成度といい、日本の映画になにか勢いというか、元気というか、明るい兆しのようなものを感じるのは僕だけだろうか?


視覚効果のレベルも上がってきているし、
そういったあたりの作品の質の向上は、日本人として単純に嬉しく思う。


ゴールデンカムイ」パート2の公開が待ち遠しい。