シンゴさんの、ふとしたつぶやき。

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

【ネタバレなし】「アクアマン/失われた王国」 最近のマーベルの低調気味に歩調を合わせるかのごとく、これはDCも中々厳しいですね。


「アクアマン/失われた王国」を鑑賞。


100点満点で、59点。 


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第1作目の「アクアマン」は、数年前に劇場で見た。


その時の僕の感想は、
「可もなく不可もなく。まあヒーローものに興味の無い人には全く刺さらんだろうな」という感想であった。


そして、この第2作目の感想は、
「可もなく不可もなく。まあヒーローものに興味の無い人には全く刺さらんだろうな」である。


一作目と一緒!(笑)


しかし、時代はどんどん流れ、
人々がものを見る目も、ずいぶんアップデートされている。


この2024年に、
この手のファンタジー系フルCGヒーロー大活躍ムービーを見ていて思ったのは、
「もう、ハリウッドもいよいよ手詰まりかな?」という事である。


映像クオリティは相当に高いと思ったが、
今の時代において、この映画で披露されたそれらに驚愕させられることは、少なくとも僕に至っては、ほぼ無かった。


ストーリーも「悪いヤツが悪い事をしようとして、それを正義が駆逐する」という以上のものは何もなく、
これまでの人生で、色々な映画をそれなりの本数見てきた自分としては、
最初から最後まで、ほとんどのシーンで心が動かされる事もなかった。


あ、一つだけあった。


ネタバレになるので詳しくは言えないが、
登場人物の食事にまつわるシーンである。


あそこに関しては、「オエッー!」となった。


見た人は、僕がどのシーンのことを言っているのか、一発で分かると思う。


あれは「気持ち悪い」という意味で、心を動かされた(笑)。

タレントの井上咲楽さんなら、あれを見ても何とも思わないかもしれないが(むしろ「美味しそう」と言うかも)。


アクションに関しても、全体を通して、なんだか突き抜けたものがなく、
この手のジャンルは、ハラハラさせるようなアイデアがあればあるほど、
評価が高くなっていくのだが、その点の演出についても凡庸で、
個人的にはまだ一作目の方が、色んな面で上だったかも。


ツッコミどころも、まあこの手のジャンルについては、いちいち取り上げるのもアレなんだが、多い。


そもそも、アクアマンの敵役の「ブラックマンタ」って何者なんだよ?という感じで、
やたらとデカい組織を率いているし、組織のルーツも資金源も、
映画内でちゃんと説明されていないのでよく分からないし(もしかしたら、コミックを読んでいる人は詳しいかもしれないが、ほとんどの人はそんなマニアではないので)、
まずそういった基本的な部分でモヤモヤしたものを抱えながら、見ていた部分もある。

 

基本的に僕は、ヒーローものは好きなので、
今までこの手の作品が公開されるたびに、
足繁く劇場に通ったりしていたのだが、
なんか最近は良い作品が無いというか・・・・、
もうお腹いっぱいになってきたなあ(笑)。


自分の中で、ヒーローものはマーベルとかDCとか関係なく、
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」をピークに、
その後見たドクター・ストレンジが最悪のつまらなさで、
それから以降も「何か面白かった作品、あったっけ?」と思い出そうとしても、
何も出てこない。


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの3作目は、
自分としてはかなり面白いと思ったが、
「ヒーローものか?」と言われたら、
ちょっと違う気もするし。


このアクアマンは、6歳から12歳くらいまでの男の子には刺さるかもしれん。


少なくとも、40代後半を生きている、
準映画オタクの僕を興奮させるものは何一つなかった。


あと、どうでもいい話だが、
アクアマンには弟がいて、アクアマンを演じるロン毛でヒゲモジャの人が兄貴で、
金髪の短髪イケメンが弟なのだが、
僕の感覚的には、逆じゃないか?と思った。


ヒゲモジャの方が、弟感が満載のような気がするし、
金髪イケメンを兄貴に設定した方が、
「弟に負けてしまった兄貴」という構図を土台に、人間ドラマの幅を広げられるような気がしたのだが。


ま、ここでそんな事を言っても仕方ないか。


とりあえずこの映画を見て、
自分の中でヒーロー映画は、ひとまず終わりました。