今回は、詳細にその内容を述べているわけではないですが、
明確にネタバレを匂わせる記述があります。
作品未見の方はご注意下さい。
5月31日、なんばパークスシネマにて
「死刑にいたる病」を鑑賞。
2022年の日本映画。
24人もの人を殺した連続殺人鬼が、
「9件目の殺人に関しては、自分がやったものではない。僕の潔白を証明してくれないか」と、
ある大学生に依頼する物語。
今回は、箇条書き形式で感想を述べていく。
• 「9件目の殺人だけは自分がやったものではない。真犯人を探してほしい」
というアイデアそのものは、
個人的にも、かなり興味をそそられる内容であり、
途中までは集中して見ることができたが、
蓋を開けてみたら、
「なんやねん?結局お前なの?どうなの?何なの?」な展開で、
なんだか冷めてしまった。
• エンドロール前の大オチに至っては、
少なくとも僕の目には、
「鑑賞者を驚かせてやろう」という意図が丸見えで、
「あー、それはない。それは寒い」と感じざるを得なかった。
• 肩がぶつかったサラリーマンを、
大学生が殺しかけるシーンは、やり過ぎ。
あの締め方は、脳に障害が残るレベルだと思う。
傷害及び殺人未遂で、捜査が入るだろう。
主人公の大学生が、あの夜の後、
普通に行動できていることに、おかしさを感じる。
このシーンについても、大オチ同様、
「鑑賞者にショックを与える意図、計算が見て取れる」感じがして、
僕は興醒め。
• 幼少時代に、ちょっとした虐待をしていた、非常に厳しい親父が住む実家に、
彼女を連れ込んでセックスする主人公の大学生。
いい根性してると思う(笑)。
余計なお世話だが、
「ホテル行けよ、君ら」と思ってしまった(笑)。
前半はまだしも、
個人的には、後半で失速感というか、
モヤモヤ感を強く感じたこの作品。
他にもツッコミどころは多い。
僕の評価は、100点満点で、40点。
このようなタイプの映画は、
本当に「強力なオチ」、
「あっと言わせるような衝撃の展開」を持ってきて、
なおかつそれが、
「物語として整合性が取れている」と、
誰もが納得できるものでないと、
鑑賞者を満足させる事は難しいと思う。
見る人によっては、
先ほども述べたエンドロール前のアレが、
その「衝撃」に該当するのかもしれないが、
アレについては、
僕には本当に「脈絡なく、とってつけた感」が
凄まじく、
ただただ「安易やなあ」と思った次第。
ちょっと残念な作品。
PG12作品であるが、
「R15とか、18でもいいんじゃないか?」と思わせるような、
かなりのグロ描写があるので、そういうのが苦手な人は要注意。
という事で、今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。