6月2日、なんばパークスシネマにて
「帰らない日曜日」を鑑賞。
現在、日本全国で公開中の、
2021年のイギリス映画。
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名家の息子と、ある屋敷のメイドとして働いている女性の、禁断の恋の物語。
シェリンガム家という裕福な家の息子ポールは、
ホブデイ家のエマという、
上流階級の娘と結婚することを「義務づけられている」のだが、
ポールは、本心ではエマとは結婚などしたくなく、
ニヴン家という、
これまた裕福な夫婦の住む屋敷で、
メイドをしているジェーンと両想いの仲。
そんなポールとジェーンは、
母の日に、
両親たちがランチ会に出かけた隙を狙って、
密会するのだが・・・という、あらすじ
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今回は、ちょっと困っている。
この映画について、
自分としては、あまり「なにか述べたい」と思わせるものがないのである(笑)。
物語の進む時系列が、
かなり過去と、割と前の過去を
行ったり来たりするから、
一見、すごく複雑に思えるのだが、
終わってみたら、実はすごくシンプルな話で、
簡単に言うと、
「恋してしまった」
↓
「○○な事が起こった(ネタバレになるので伏せる)」
↓
「新しいパートナーを見つけた」
↓
「またもや○○な事が起こった」
↓
「その後、まあ元気にやっております」
という内容を、
眠りを誘うほどのスローテンポで、
1時間44分かけて紹介しているのである。
この映画のテンポ感は、人によってかなり評価が割れるところかもしれない。
僕はというと、眠たくはならなかったが、
終わった後に、
「これ、1時間ちょっとで終わらせられる話やん」と思ってしまった。
物語の最大の山場に来た時、
「おわー・・・そのタイミングで、それが起こりますか・・・」
と、さすがに心動かされるものがあったが、
そこに至るまでの流れが、超じっくり。
こういう映画は、何と言うのだろう。
いわゆるアート系、という感じ?
好きな人は好きだが、
合わない人には徹底的に合わない、
といった作風だ(まあ、そんな事を言い出したら、全ての映画が「好きな人は好きだし、嫌いな人は嫌い」なのだが)。
僕個人としては、
「まあ別に、良くないとは言わないけど、
良かったかと言われたら・・・」という感じだし、
冒頭にも書いたように、
本当に、この映画について、
特に「語りたいと思わせる何かが見つからない」のである。
「あー、そっかぁ・・・それはつらいな・・・
うん・・・あー、なるほどなぁ、それもキツいなあ・・・、
うん・・・ああ、けど、そんな人生経験も無駄ではなかったか・・・なるほどなあ」
という感じで、
とにかく「なるほどなあ(しみじみ)」
と思いながら映画館を後にした(笑)。
僕的には、
近年、稀に見る「なるほどなあムービー」である(何じゃそりゃ)。
僕の評価は、100点満点で、50点。
ちなみに、この映画はRー15指定である。
セックスのシーンはもちろんあるのだが、
陰部にボカシはかかっておらず、
女性の方は陰毛くらいしか映っていないが、
男性器の方はバリバリ、ダイレクトに映っている。
がしかし、
だからってどうってことはなく、
セックスも、少なくとも僕の目には、
卑猥な描き方をしているようには見えないので、
これらの裸のシーンは、
この映画を語る上での大きなトピックに成り得るとは、個人的には思えない。
ボカシの入らない性器を見ても、
「なるほど」と思っただけである。
全くもって「なるほどなあムービー」であった。
という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。