今日は、TOHOシネマズなんばで
「アンチャーテッド」を鑑賞。
スパイダーマンシリーズでお馴染みのトム・ホランドが主演を務める、
世界的大ヒットアクションゲームの映画化。
ちなみに僕はゲームの方は、
プレイしたものの、結末まで行かずに割と序盤の方で途中でやめている。
ゲーム自体は非常に完成度が高く、つまらなかったわけではないが、
色々と忙しくて後回しにしていたら、自然と手をつけなくなっていたという感じだ。
そんなゲームを途中で放り出している僕であったが、
映画公開前から密かに期待していた本作。
結論から言うと、
「肩透かしを食らった」感が半端ない。
主人公のネイサン・ドレイク(トム・ホランド)は、海洋冒険家フランシス・ドレイクの末裔。
少年時代に兄のサムと生き別れ、
ニューヨークでバーテンダーとして生計を立てる日々。
類い稀な身体能力を持ち、
バーテンダーとしての手先の器用さに裏打ちされたかのような「スリ行為」の能力も併せ持つネイサンに、一人の男が目をつける。
それがトレジャーハンターのサリー(マーク・ウォールバーグ)なのだが、
彼は50億ドル相当の財宝探しに協力してほしいと、ネイサンをスカウトする。
果たして、ネイサンとサリーは財宝を見つけ出すことができるのだろうか・・・
というのが物語のあらすじ。
冒頭からハラハラドキドキのアクションシーンが展開し、
ひとまず、ツカミはOKといった感じで、
後の展開を大いに期待させるオープニング。
この時点で、「これは当たりかも・・・」と、
この映画を見る前から抱いていた大きな期待が裏切られることはないと、
これまた大きな期待を僕は抱いたのだが、
物語が進むにつれ、
「・・・うーん?それはどうなんだい?」と、
ツッコミを入れざる得ないシーンが続出。
とにかくツッコミどころのオンパレードである。
まずは財宝を見つける鍵となる、黄金の十字架を手に入れる段階からして、
「おい、よくそんな行き当たりばったりのずさんな計画で乗り込んだな」という感じだし、
「あのー、そこまで派手にやると、
警察に追跡されて終わりですよね?」
という場面が多い。
まあ、この類のツッコミどころの連発は、
この映画に限らず、多くのアクション映画全般に言える事であって、
それを言っていたらキリがないのだが、
なぜかこの映画に関しては、僕が期待を膨らませすぎた反動なのか、
「まあまあ、娯楽映画だし」と看過できないレベルに感じてしまった。
「危なかったけど、都合よくギリギリで助かる」のも、
この手の映画にありがちな「お約束」で、
そういうのもわかった上で楽しむ事も、こういったジャンルの醍醐味なのだが、
どうしても納得したくない場面がチラホラ。
どのあたりがツッコミどころとして際立っているのかは、ネタバレになるので、
どこがどうとは詳しく述べないが、
「いや、お前、さっきまでこの場所に入られへんかったのに、なんでこの段階ですんなり入ってこれてるん?」とか、
「こんな設備と仕掛け、長年、大学とか研究機関が調査してるの間違いないから、
この段階でトレジャーハンターによって初めて見つけられるって、そんなわけないやん」とか、
そのような目で見だしたら、
もうあらゆることが目についてしまって、
途中から映画の世界に、全然入り込めなくなってしまった。
自分的に最大のツッコミどころは、
主人公が財宝のある場所を突き止めた時。
「おい!めちゃくちゃ、わかりやすいところにあるやんけ!」と。
こんな場所、絶対、誰かしらのダイバーが、
「あそこ、気になるから入ってみようかな?」と、入ってみたくなる場所であると思う。
これが500年もの間、誰も見つけられなかったとは到底思えない。
あれこれツッコミ続けているうちに、
「ああ、俺も少年のようなピュアな心を失ってしまったのかな」と、
逆に自己嫌悪の感情が湧いてきてしまったくらいだ。
こういうタイプの娯楽映画は大体、
「今日こそアタマ空っぽにして楽しめよ、俺」と、
見る前から自分に言い聞かせているのだが、
今回もやはり「現実と照らし合わせてしまう」僕の悪い(?)クセが出てしまった。
もし、この映画を小学3年生の自分が見たら、
100点満点で90点くらいをつけるほど、
興奮して見ていたかもしれない(小学生の感性を低く見ている、という意味ではございません)。
家族揃って見たり、
学生カップルのデートに選ぶには、
この作品は、最適の娯楽アクションであるのは間違いないだろう。
なんだかんだで自分も、最後の方はさすがに
「んなアホな」が行き過ぎたシーンを楽しんでいたし。
もし自分に小さな子供がいて、一緒に見に行って、
子供が「パパ、めっちゃ面白かったね!?」と満面の笑みで問いかけてきたら、
「うん!面白かったなあ!」と、
変な汗を流しながら、満面の笑みを作ってその場は乗り切るだろう(笑)。
子供がサンタクロースの存在を信じなくなるまでは、
親としてのあるべき姿勢は持っておきたい。
点数は、59点といったところかな。
ちょっと期待はずれだった。
ということで、
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。