シンゴさん日記

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

(オチのネタバレはなし)「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」 この映画は寝る前に見てはいけない。

 

昨日は、自宅で「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」を鑑賞。

 

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2014年のアメリカ映画。

 

「アイアンマン」や「アベンジャーズ 」などのマーベル作品でもお馴染みの

ジョン・ファヴローが主演、監督、脚本、製作を務める。

 

ロサンゼルスの一流フレンチレストランの

料理長として活躍するカール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)は、

ある日、料理評論家として有名なブロガーが来店するということで、

とっておきの新メニューを提供しようと腕を奮っていた。

 

しかし、そんなカールの意気込みとは裏腹に、レストランのオーナー(ダスティン・ホフマン)は、

「勝手な真似はするな。常連客の舌に馴染んだいつものメニューを出せ」

とカールに要求。

 

オーナーと口論になりつつも、カールは折れ、

しぶしぶ定番メニューを評論家ブロガーに提供する事になる。

 

その後、カールの料理に対してブロガーの書いた記事はまさに酷評と言える内容で、

そのこき下ろし加減に、落ち込みつつも激怒したカールは、

覚えたてのツイッターを使ってブロガーに汚い言葉を使って反論。

 

そのやりとりは瞬く間に世間の注目を集め、

ついにはブロガーがもう一度店を訪れて、

カールの料理を食すという「再対決」が実現する・・・・はずだったのだが・・・・

というあらすじ。

 

まず、この記事のタイトルに

「寝る前に見てはいけない」と書いたが、

これは僕としては「怖くて眠れなくなる」とか、

「眠れなくなるほど面白い」、

あるいは反対に

「退屈すぎてベッドに入る前に眠ってしまう」などという意味ではない(そういう人もいるかもしれないが)。

 

じゃあ何かというと、

作品中に出てくる料理がとにかく美味しそうで、腹が減ってくるのである。

 

いわゆる「飯テロ」というやつだ。

 

僕がこの映画を見始めたのが、

夜10時ごろ。

 

もう晩御飯も食べ終わって、

その後おやつも食べて、

けっこう満腹感を味わっていたのに、

この映画を見ていると、また何か食べたくなってしまった(結局、我慢したが)。

 

ダイエット中の人は気をつけた方がいい、

ある意味、恐ろしい映画である。

 

一流フレンチシェフとしてその名を轟かせていたカールだが、

先に書いたあらすじの流れの後、レストランでの仕事を失ってしまい、

心機一転トラックでの移動販売に職を替え、

そこからは「料理系ロードムービー」と言えるような展開に転じていく。

 

はっきり言って、

ハラハラドキドキの展開もなければ、

重大な事実が明るみになって鑑賞者を驚かせる、という仕掛けもない。

 

軽快な音楽をバックに、

移動する各地でカールの作ったサンドが売れまくるさまを、

ただひたすら見続ける映画(笑)なのだが、

これがなんだか見ていて心地がいいのである。

 

途中、トラブルめいた事もあるにはあるのだが、

全く深刻な事態にはならずに、すぐ解決して、

次に移動した場所で、大盛況の中、忙しそうにサンドを売りまくるカールたち。

 

その姿を見ているだけで、

なんだかこちらも嬉しく思えてくる、

ハッピーな気分になってくる、という不思議な映画なのだ。

 

その理由の一つは、カールの息子のパーシーの存在にあると思うが、

親が離婚しているという環境にありつつも、

両親から愛されているパーシーの素直さと健気さが、

見ていてとてもかわいく、微笑ましい。

 

最終的なオチも(ネタバレになるので詳しくは書かないが)、

なんだかんだで良い感じの着地点に落ち着いて、

ほっこりした気分になれる。

 

題材的には、完全に家族向けとも言えるのだが、

ところどころに卑猥な言葉づかいや、

大人の会話があるので、

気まずい思いをしたくないお父さんお母さんには、

家族揃って見るのはあまりおすすめしない。

 

小さい子供に「ねえ、ク○ニってなに?」と聞かれたら、困るでしょう?(笑)

 

僕の評価は100点満点で、80点。

 

個人的には、絶賛するほど面白いわけではないが、とても好感が持てる一本。

 

ツッコミどころとしては、

ブロガーが店の料理をクソ味噌に叩いた時に、

ダスティン・ホフマン演じるオーナーに対して

「いや、あんたがもうちょっと反省しいや」と思ったくらいかな。

 

あとは、やはり「手に職を持っている」と

「腕が良い」って、生きていく上で強力な武器だなと、

この映画を見てあらためて思った。

 

僕は料理ができない人間だから、料理人って本当に尊敬してしまうし、

世界中の腕の良い料理人さんたちの存在が、

僕たちの人生を豊かにしてくれているのは間違いない。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。