シンゴさんの、ふとしたつぶやき。

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

(重要部のネタバレはなし)「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」 MCUの作品群が好きだった僕だが、もうついていけないかも。いよいよ挫折しそう。

 

今日は、TOHOシネマズなんばにて、

ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス」を鑑賞。

 

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過去の戦いにおいて、

別宇宙(マルチバース)の扉を開けるという、

「禁断の行為」を取らざるを得なかった

ドクター・ストレンジ

 

その影響は、

彼自身をも苦しめることになる。

 

助けを求めて、

ストレンジは、スカーレット・ウィッチこと

ワンダ・マキシモフの元を訪ねたが、

彼女は自分の願いを叶えるため、

逆にストレンジたちを攻撃する側に回る。

 

あらゆるマルチバースを越えて展開される、

空前の戦いの行方は・・・という、あらすじ。

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「アイアンマン」に始まり、

今まで映画館で劇場公開されてきたMCUの作品群は、

アントマン&ワスプ」以外、

すべて見てきた僕。

 

この映画に登場するワンダ・マキシモフのことは、もちろん知っているが、

それでも今回の「ドクターストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(以下MOM)」においては、

ワンダが変貌を遂げたスカーレット・ウィッチなるキャラクターの背景が全然見えてこず、

最初から最後まで、多少の戸惑いを感じながら見ることとなった。

 

ちなみに、

アントマン&ワスプ」を見ていないのは、

食わず嫌いとかではなく、

単に「いつか見ようと思っているうちに時間が経ち、今に至っても見ていない」

というだけの話である。

 

なので「アントマン&ワスプ」については、

正直、もう今さらいいかな?という感じである。

 

(↓けどやっぱり見てみようかな?迷い中)

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そして、今回の記事のタイトルにもあるように、

長年MCU作品を追いかけてきた僕であったが、

この「ドクター・ストレンジ MOM」を見終わって色々と調べた後、

MCUについては、

ほぼ「見切りをつけたい」という気持ちになってしまった。

 

繰り返すが、

「(エリザベス・オルセン演じる)ワンダ・マキシモフが、スカーレット・ウィッチになった経緯なんて、今までの映画で描かれていたっけ?」

と、僕は映画を見ながら記憶を辿っていたが、

全くそんな場面を見た覚えがない(なかったよね?)。

 

エリザベス・オルセン↓)

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「もしかして・・・」と思った僕は、

映画を見終わった後、

ネットで「マルチバースオブマッドネス 予習(原文ママ)」と検索してみた。

 

その結果は、予想通りであった。

 

スカーレット・ウィッチの背景を知るには、

Disney+(ディズニープラス)という動画サービスでのみ配信されている

「ワンダヴィジョン」というドラマシリーズを見なければならない、

という事実を知ってしまった。

 

もはやMCU作品は、劇場公開された作品のみを追っかけていても、

追いきれないところまで到達してしまっているのである。

 

これは複雑な気持ちだ。

 

この「ワンダヴィジョン」を見るためだけに、

新たな動画配信サービスに加入する気は、

今のところ僕にはない。

 

マーベル作品における、

熱狂的なマニアやファンを獲得する、

緻密かつ複雑な世界観の構築は、素直に凄いと思うし、

そのようなガチ勢の人たちに比べたら、

僕レベルなんて「にわか」の部類なのだろう。

 

今回の「ドクター・ストレンジ MOM」で、

マーベルはある意味、

僕のような「マニアとまではいかないが、好きと思っているファン」を、

「一定数置いてきぼりにするのも致し方なし」

というスタンスに舵を切った、

と思えて仕方がない。

 

この僕の思い込みが、

仮にある程度、的を得ていたとしても、

僕個人の意見としては、マーベルやディズニーに対して、不親切だとは別に思わない。

 

コミックに描かれた世界を映像作品にしてなぞっていくには、

スパンがどうしても長くなる劇場公開作品だけでは、もはや追いつかないのだろう。

 

「とにかく全部見てやる!」というファンは、

関連作品をことごとく見て、

知識と物語の流れを頭にインプットしていくことを楽しめばいいと思う。

 

とりあえず、僕が望むことは、

僕のような「もう全部見れないよ」というファンであっても、

「『ところで、これ誰?』が、最終的に気にならないくらい面白かった」

という作品を作ってもらえたら、

それで大満足なのである。

 

そう、それでいいと思うのだ。

 

で、今回の「ドクター・ストレンジ MOM」は、そのような作品だったのか?

という話になってくるのだが、

単刀直入に言うと、

個人的に、これが全然面白くなかった(笑)。

 

全くの期待はずれ。

 

先ほどの登場人物の背景云々は、

結論から言うと、

対立の構図がシンプルなので、映画を見ているうちに、なんとなく理解できる。

 

「まあ、あれやろ?コイツが悪いヤツで、コイツが阻止したいヤツ。で、コイツが狙われてるヤツで、コイツが邪魔するヤツ」

みたいな感じで、

なんとなくキャラクターの立ち位置は見えてくるのである。

 

「この映画を見る前に予習バッチリ」の人に比べたら、

キャラクターに対する感情移入が少なくなってしまうのは致し方ないのだが、

面白い映画というものは、

背景知識が不足していても、面白いと思わせる

パワーがあるものだ。

 

しかし、

この「ドクター・ストレンジ MOM」には、

その基本的パワーが無かったように思える。

 

とにかく途中、もう眠たい眠たい。

 

「色んなマルチバースをまたがる」という設定の割には、

なんだかんだで、こぢんまりした話に思えるし

(あんまり言うとネタバレになるので控えます)、

戦闘アクションシーンも、

最初のタコみたいな怪物との戦いはまあまあだったが、

あとは特に、

視覚的に「アイデア、凝ってるねえ」と唸らせるシーンは、

少なくとも僕の目では確認する事ができなかった。

 

今回もいつものMCU作品同様、

エンドクレジット後の映像があるが、

それを見ても、全くもって「ワクワク感」は起きず。

 

「んー、なんかまた誰か出てきたねー」という感じ。

 

素直に「もう、いいかな」と思った。

 

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」からの流れで期待していた本作であったが、

完全なる肩透かしを食らってしまった。

(「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のレビューはコチラ↓)

https://shingosan.hateblo.jp/entry/2022/01/12/220822

 

僕の評価は、

100点満点中、35点。

 

これがかなり面白かったら、

僕は後追いで「ワンダヴィジョン」を見るために、

Disney+に加入したかもしれない(と言いつつ、この記事を書いていたら、先ほどと違って、「ワンダヴィジョン」を見てみたい気持ちがふつふつと湧き起こってきている。

完全に商売に乗せられとるやん・・・笑)。

 

「予習していないと、楽しめない」ではなく、

「予習していないけど、背景を後から遡りたくなる」作品を見たかった。

 

本作鑑賞後、

Yahoo!映画でのレビューをいくつか読んだが、

「予習をしている自分でも、面白くなかったです」と書かれているユーザーさんが、

チラホラいた。

 

そういうことである。

 

次のMCU関連作品は、

劇場で予告編が流されていた

「ソー:ラブ&サンダー」になるのかな?

 

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僕はまだはっきり見に行くとは決めていない。

 

がしかし、

多分、見に行ってしまうのだろう(笑)。

 

MCU中毒、恐るべし(笑)。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。