シンゴさんの、ふとしたつぶやき。

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

クライマックスシリーズのルールに物申したい。

昨日と今日、阪神は巨人に敗れ、

2021年の日本一に輝くという夢は絶たれた。

 

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今日の試合に関しては、僕は仕事で中継が見れず、お昼の休憩時間に、途中経過をラジオを聴いていたのだが、

巨人に逆転された時点でなんとなく、

「今年の阪神は、もうここまでじゃないかな?」という予感はしていた。

 

試合内容について事細かに書くつもりはないが、やはり「エラー」から傷口が広がっての失点であった。

 

ここ数年の阪神の最大の課題である失策数の多さを象徴するかのような、締めくくりの2試合だった。

いや、ペナント最終戦の中日戦もエラーがらみで負けたので、締めくくりの3試合か。

 

エラー数の削減は、阪神にとって、本当に最優先で改善に取り組まなければならない課題と言っていいだろう。

 

ま、僕はこの阪神の戦力では、日本一はおろか、

日本シリーズに進出するとさえ最初から期待していなかったので、そんなにがっかりもしていない。

 

タイガースの選手はじめ、監督、コーチ、スタッフの皆さんには「お疲れ様でした。」と言いたい。

 

さて、阪神のことはこれくらいにして、今日はクライマックスシリーズ(以下CS)のルールについて一言申したい。

 

これは僕だけでなく、かなり多くのプロ野球ファンが思っている事であると思うが、

やはりCSには不公平感があるように思う。

 

今年のセリーグの順位表だが、このようになっている。

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2位阪神と、3位巨人のゲーム差が11ゲームである。

 

11ゲームも差が離れている2チームが、

公式戦終了後に優勝チームへの挑戦権をかけて戦い、

3試合用意されているうち、先に2試合勝った方が勝ち抜け・・・って、やっぱりおかしくないだろうか?

 

2位のチームのアドバンテージは、

 

・3試合とも本拠地でできる。

 

・1勝1敗1分、あるいは3試合とも引き分けになった場合は、公式戦上位のチームが勝ち抜けできる。

 

という事なのだが、それって本当に有利だろうか?

 

どうも僕には納得がいかない。

 

巨人がこの後、東京ヤクルトも撃破し、

日本シリーズパリーグのチームと戦って日本一になったとしたら、それはそういうルールなので「仕方がない」のだろうけど、

やっぱり「それってどうなん?」という思いが拭えないと思う。

 

「公式戦で2位と11ゲーム差つけられたチーム」の日本一、なんて違和感ありありではないだろうか?

 

僕は巨人ファンに喧嘩を売りたいわけでもないし、

または、阪神が敗退した悔しさから、こんな事を言っているわけではない。

 

毎年、このCSのルールには改善が必要と考えているのだ。

 

「CSなんて、もう無くなればいい。」という意見もあるが、興行的にドル箱であるこのシリーズを、今後無くすのは現実的に考えて無理があるだろう。

 

とにかくCSは上位側チームのアドバンテージが少なすぎる。

 

ファイナルステージにおける「優勝チームはすでに1勝が与えられている。」も、

一見、絶対有利に思えるが、

最初の試合で、2位もしくは3位チームが勝って1勝ずつになると、途端に優勝チームの優位性など立ち消えてしまうように思えて仕方がない。

 

そこで僕が考えたのが、

「公式戦でのゲーム差の開き具合に応じて、CSでは上位チームに得点が加算される」というものだ。

 

どういう事かというと、

僕の提案では、

「上位にいるチームと、そのすぐ下にいるチームの公式戦終了時のゲーム差が2.5ゲーム開く毎に、CSの試合では上位側チームに1得点ずつ加算された状態で試合が行われる。」

というもの。

 

具体例を出すと、

例えば、阪神と巨人の公式戦でのゲーム差が5ゲームだったとすると、

2.5ゲームの差ごとに上位側チームに1得点加算されるので、

「5ゲーム=2.5×2」という事で、

この場合、阪神は巨人に対して「2点を最初からもらっている状態」で、

CSの全試合を戦えるという事だ。

 

なので、これが7.5ゲーム以上10ゲーム未満だと、

「2.5ゲーム×3」の条件なので、

阪神は巨人に対してどの試合も「3点を最初からもらっている状態」で戦える。

 

10ゲーム以上離れると上位チームのアドバンテージは「4点」になるが、これはさすがにやりすぎだと思うので、

「7.5ゲーム差以上、下位チームを突き放せば、各試合3点のアドバンテージがもらえる」という条件にすれば、

上位チームが日本シリーズに進みやすくなるし、

下位チームが勝ち抜けたとしても、

「あの不利な条件から勝ち上がるとは。シーズンは3位だったけど、これはもう認めてあげよう。」という論調にもなりやすいのではないだろうか?

 

個人的に、なかなか妙案と思うのだがどうだろう?

 

かつて落合博満氏は、CSが日本球界に導入されようとしていた時、猛反対していた。

おそらく、その思いは今も変わっていないと思う。

 

今年、この後どのチームが日本シリーズに進み、どのチームが日本一に輝くかは、神のみぞ知る、というところだが、

仮に阪神が日本一になったとしても(お分かりの通り、もうその可能性は無くなったが)、

僕は「やっぱり優勝しての日本一じゃないと、腹の底から嬉しくないな」と、喜びつつも、きっとそう思うだろう。

 

それは多くの巨人ファンもそうなるのではないだろうか?

 

と書いたところで、ちゃぶ台をひっくり返すようだが、

実は今年、僕は逆に巨人に「日本一になってほしい」と思っている。

 

なぜかと言うと、

「公式戦で2位と11ゲーム差をつけられて3位だったチームが日本一って、もうこんな制度(CS)おかしいんじゃないか?優勝したチームの価値って何なのよ?」

という議論が一気に噴き上がる、と考えているからだ。

 

巨人が2021年の日本一になる事で、

今まで溜まっていた、みんなの「CSに対するモヤモヤ感」が、はっきり不満となって現れるのを少し期待しているのである。

 

今までシーズン3位のチームが日本一になったのは、2010年の千葉ロッテマリーンズが唯一の実例だが、

あの時でも千葉ロッテは首位で公式戦を終えたソフトバンクと2.5ゲームの差だった。

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「3位ながら、首位および2位のチームとは実力が拮抗していた」とも言えるので、

千葉ロッテの日本一に対して、異を唱える論調は少なくとも僕の記憶している限りは、大きなものではなかった(というか、ほぼなかったかな?)と思うが、

 

今年の巨人ともなれば、さあどうだろう?

 

「これが今の日本のプロ野球のルールだから仕方ない」で終わるだろうか?

 

僕はやっぱりおかしいと思う(繰り返しになりますが、巨人ファンの皆さんに喧嘩を売ってるわけではないですよ。これがもし巨人の代わりに阪神だったとしても、僕は「これはおかしい」と言います)。

 

今回、僕が提示したCSルール改革案は荒唐無稽かも知れないが、

今の現行のルールも違和感しか感じないので、

もしも「極端な事」が起これば、再考の機運が高まる事を期待している。

 

というわけで、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。