昨日は自宅で
「(2016年リブート版)ゴーストバスターズ」を鑑賞。
今作は、1984年公開の初代「ゴーストバスターズ」のリブート(再起動)作品。
初代「ゴーストバスターズ」と「ゴーストバスターズ2」の続編ではない。
主要キャストは一新され、
ゴーストバスターズのメンバーは全員女性である。
このあと見に行く予定の「ゴーストバスターズ/アフターライフ」とも、ストーリーの流れ的には関連性はないので、
「アフターライフ」の予習としてゴーストバスターズシリーズを見始めた僕としては、
別にスルーしてもよかったのだが、
この作品だけ見ていないのも何となく気になったので、見てみた次第。
元祖ゴーストバスターズシリーズに比べると、世間の平均評価は、いささか低いことになっている本作ではあるが、
見終わっての個人的な結論から言うと、
僕としては、悪くない。
全然、悪くない。
もちろんツッコミどころはあるが、普通に楽しめた。
この手の映画にありがちな「都合のいい理屈」でピンチを乗り切る場面に、
若干の興醒めがありつつも、
「まあ、もうええか」と。
100点満点で、70点。
ここで誤解を招きたくないので、念のために言っておくが、
先日、かなりの低評価を下してしまった、初代「ゴーストバスターズ」よりも、
こちらの方が良いとか、優れている、とか言っているわけではない。
(初代「ゴーストバスターズのレビューはこちら↓)
https://shingosan.hateblo.jp/entry/2022/02/14/000746
繰り返しになるが、初代「ゴーストバスターズ」は公開当時、
小学生の僕は本当にワクワクした気持ちのまま、映画を楽しんだし、
「ゴーストバスターズと言えば、これ」と、
すぐに思い浮かぶビジュアルイメージや、
シンボリックなキャラクター、楽曲を生み出した功績はあまりにも大きい。
それらの要素がなければ、
今回見た2016年版の新解釈ゴーストバスターズも生まれる事はなかったわけであるから、
初代の残したものに対しては、
僕は大きなリスペクトの念を抱いている。
ただ・・・初代のレビューでも書いたとおり、
2022年の今、ありとあらゆる映画で、
撮影技術の進歩や、映画的演出の変遷を見てきた僕としては、
1984年のゴーストバスターズは、純粋に楽しめるものではなかった。
「ああ、当時はみんな、これで満足してたんだなあ」という、
ある種の感慨深さと懐かしさ以外は、
視覚効果のショボさ(これは時代的に仕方ないんだけど)も含めて、
ただただ「色々、粗いなあ・・・」と思いながら見ていたわけである。
2016年版「ゴーストバスターズ」を酷評している人の大半は、
もしかしたら、僕と年齢の近い40代中盤から50代前半の男性に、その割合が多いのかもしれない(これは僕の勝手な想像です)。
初代ゴーストバスターズを子供の頃に楽しんで見た体験が、
時を経ての脳内補完で、
「あの時代の最高の思い出のひとつ」として固着化、あるいは個人内神秘化しているせいで、
2010年代に再構築された「ゴーストバスターズ」が「オリジナルを冒涜している」ように感じてしまった人が、少なからずいるのかもしれない。
しつこいようだが、
僕は「こっち(2016年版)の方が、1984年版の初代より上」と、
言っているわけではないし、そもそも思ってもいない。
「これは、これ」である。
色んな意見があるのはわかる。
作品の中のギャグやネタも、けっこう色んな映画や、
アメリカのカルチャーの知識がなければ、
分からないものも出てくる。
例えば、僕はヘビーメタルが好きなので、
劇中に出てくるメタルのライブのシーンは、
けっこうツボだったし(あのボーカルの感じとか)、
オジー・オズボーンがチョイ役で出てきたのは
「おお!(笑)」と思ったりしたが、
(オジー・オズボーン↓)
オジー・オズボーンは、アメリカ人のみならず、欧米圏の人なら、おそらくほぼ誰もが知っているレベルの有名ミュージシャンだが、
オジーが誰かわからない人にしたら、
「誰か長髪のおじさんがチラッと映った」で終わるわけである。
そういった「知らないとスルー」してしまうネタが、
一定数の日本人に上手く伝わっていないであろう事も、
この2016年版に対する、一部の酷評につながっているのかな?と思ったりした。
劇中に、かつてのゴーストバスターズシリーズに出演していた主要人物たちがカメオ出演(ちょっとしたゲスト役)で出てくるのは、
やはり「ニヤリ」としてしまう。
こういうのがあるから、
やはり「あの頃(1984年)のゴーストバスターズ」を、
あの時代にリアルタイムで見れた経験は、
自分にとって素晴らしいものと思えるのだ(ここは、レビューで低評価の件は、いったん脇に置かせてください笑)。
さて、というところで準備は整ったので、
この後、
「ゴーストバスターズ/アフターライフ」を見に行きます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。