今日は、TOHOシネマズなんばにて、
「ゴーストバスターズ/アフターライフ」を鑑賞。
1989年に公開された「ゴーストバスターズ2」から30年以上の時を経て、
新たに制作された続編。
監督を務めるのは、先日、お亡くなりになった「ゴーストバスターズ」シリーズのアイヴァン・ライトマン監督のご子息である
元祖ゴーストバスターズの約30年ぶりの続編を、前作までの監督の息子さんが手がける、という時点でかなり胸熱なのだが、
その内容も「ゴーストバスターズ」という作品に対する真摯な愛情と、多大なる敬意が込められた力作であると思う。
前作「2」までのゴーストバスターズは、
コメディ要素を主軸にした、どちらかというと垢抜けた作風であったが、
今回の「アフターライフ」は、その雰囲気は相当控えめになっている。
序盤から中盤までは、思っていたより、かなり地味かつ大人しい展開で、
良く言えば「丁寧に描いている」とも言えるが、
エンジンのかかりが、やや遅いとも言える。
かつてゴーストバスターズのメンバーであったイゴン博士の孫娘フィービーを中心に、
今作は、10代の少年少女たちが活躍する「ゴーストバスターズ」であるが、
個人的には、フィービーと、その友人のポッドキャストの活躍に比重が偏りすぎている印象。
フィービーの兄トレヴァーと、
トレヴァーのバイト先の先輩の少女ラッキーが目立つような場面が、
もう少しあってもいいのでは?とも思った(と言っても、2人とも、ちょっとキャラが薄いんだよな・・・)。
それにしてもフィービー役の子の存在感は、素晴らしい。
「この子、演技力あるし、すごく綺麗な顔立ちをしているなあ」と思いながら見ていたのだが、
あとで調べたら、マッケナ・グレイスという女優さんで、現在15歳でありながら俳優歴10年、というキャリアの持ち主だ。
下の画像は、今作のプレミア披露の舞台でのワンショットであるが、
この役柄を演じている時との雰囲気の違い!
同一人物か?と思うほど。
やっぱり女優さんって、色んな意味ですごい。
ちなみにエンドロールで流れる歌も彼女が歌っているそうだが、
天はいったい何物与えるのか?
映画本編の話に戻るが、
僕は今作を見る前に、ネタバレのない他の人の感想を、ちょろっと見ていたのだが、
その中でも目立っていたのが、
「泣く」「号泣です」「まさかゴーストバスターズで泣くなんて」といった声だった。
「そうなの?」と思いながら、
最後まで見てわかった。
・・・うん、これは泣くわ。
クライマックスの展開を見ていて、
「ああ、ほんまに事前に過去作を見ておいて良かったな」と思った(ちなみに、あらためて見た過去作が、個人的にさほど面白いと思えなかった事は、ここでは問題ではない)。
この「アフターライフ」は、過去作を見ておかなくても、
それなりに楽しめる事はできると思うが、
「今作でゴーストバスターズは初めて」という人(おそらく、そのほとんどが若い人だと思うが)と、
過去作の記憶が鮮明に残っている人とでは、
やはり受け取り方が全く違ってくると思う。
かつてイゴン博士の役を務めたハロルド・ライミス氏は、
2014年に病気で帰らぬ人となったが、
そういった背景も知っている者としては、
「これを見て泣かずにいれるか?」という感じである。
あとは、ゴーストバスターズと言えば、僕の中では、やはりマシュマロマンの存在が大きいのだが、
今回もしっかりと、ある意味「多めに」登場していて(これは見てのお楽しみ)、
これがとにかく可愛い!
あれは(冷静に考えたら、かなり残酷なんだけど)、「いつまでも見ていたい」と思わせるほど、
マシュマロマンの可愛さを存分に表現した、この映画での個人的ハイライトだった。
総合的に見て、最終的には「良かった」と言える作品だが、
欲を言えば、もう少しテンポの良さと、
勢いのあるシーンが欲しかったかな?
点数は100点満点で、79点。
前に何かの映画のレビューでも、
似たような事を言ったような気がするのだが(忘れた。どの映画だったっけ?「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」だったか?間違っているかもだが、ちょっと探すの面倒くさい)、
この映画を見て、あらためて俳優さん達には、
元気で長生きしてほしいと思った。
という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。