僕がこの件で、すごく残念だなと思ったのが、ドッキリとは言え、
ナイツ塙氏が「次のM−1で、漫才協会枠として決勝進出を確約するから」という文言を使ってしまったことである。
もちろんM−1って、
芸人や所属事務所に対して、審査員たち(これは決勝のみならず、一回戦からの審査員すべて)は忖度なしのガチの審査をしているんだろう、と僕は信じている・・・、
いや、信じたいのだけれど、
「決勝進出確約」という言葉を、
実際にM−1審査員を務める塙氏が出して、それを言われた芸人(ミーナ)も真に受けるって・・・・。
仮に、そんな忖度など一切無い、と以前から業界でも知れ渡っているのなら、
ここでミーナは、
「え?M−1って、やっぱりそういう(忖度ありきの)システムだったんですか?
ガチじゃないんですか?」となるのが筋だと思うのだが、
ミーナがそのためにプレッシャーで押し潰されそうになるという展開になると、
僕のような視聴者は、
「なんや・・・。全部かどうかわからんが、やっぱり過去に一部の芸人が有利になるようにしてたのかね・・・?」と訝しく思ってしまうのだ。
24日は、M−1をオンタイムで見るために、仕事を指定休にして楽しみにしていたのだが、直前にこのニュースは、ちょっと冷める。
いや、かなり冷める。
おそらく放送当日の審査員紹介の場で、
塙氏が今回のことを謝罪し(するかな?)、
それを松本人志氏がイジって、会場の笑いを取ることにより、
この騒動に「まあまあ、それはそれで」という一件落着感が生まれるかもしれないが、
実際にそのような流れが生じたとしても、
この日の放送における、塙氏の漫才評の説得力の減衰は避けられないのではないかと思ってしまう。
多分、大会関係者にも「ほんま塙、余計なことしてくれたな」と思っている人が、けっこういるのではないだろうか?
塙氏は今回の件を深く反省し、「傲慢になっていた」と自戒の念を強く込めて謝罪しているが、
企画の段階で「いや、これを俺がやるのはマズイし、そもそも真剣勝負に臨む人たちの舞台を利用してのドッキリはダメでしょ」との思いを抱いてほしかった。
なんだかなあ。