これで音楽を聴いていて、正直、心の中で「チッ」と舌打ちをしている。
悪かったからではない。
約２７００円という超絶お値打ち価格のクセに、こないだ買った１万８千円のイヤホンより、（僕としては）こっちの方が良い音（好きな音）に思えるからだ。
KZのZVX。
はっきり言って、付属ケーブルでスマホ直挿しの音はダメだと思ったので、
「まあ値段なりやな」と思ったのだが、Fiio BTR７でバランス接続にすると、
クラスの中で存在感ゼロだった地味山地味子ちゃんが、モテメイクを覚えて一躍学校Ｎｏ.１を争うマドンナに大変身した、という感じの音の良さになってしまった。
解像度や分解能は、さすがに１万円超えの多ドライヤホンに及ばないが、
低音のクッキリ具合や出音の元気さについては、「本当にこの音で２７００円？！」となる。
これだからイヤホンは悩ましいし、また逆に楽しいし、「沼」なのである。
KZの商品については、数年前にこの界隈で大きく話題になったZSTXを所有しているが、今、同じくらいの金額をだすなら、リケーブルと上流環境を整えている前提で、僕は絶対にこのZVXを推す。
ちなみに、付属のイヤーピースはウレタンフォーム製なので、合わない人は別のイヤピに交換することも推奨（僕はウレタン、ダメでした）。
そして更に今月は、マニアやオーディオ批評家の間で「今までにない衝撃のコスパと音質」で話題になっている機種が自宅に届く予定。
機種変したスマホにイヤホンジャックがあったが為に始まったイヤホン漁りだが、
沼から抜け出せる日は来るのだろうか？
