今回購入したイヤホンは、中国のブランド「WGZBLON」の「HBB Z300」。
ゴールドボディにドラゴンのイラストで、中国らしいデザインと言えるし、人によっては好みが分かれそうなインパクトのあるデザインだ。
今回購入した4.4mmバランス接続バージョンは、この記事を書いている現時点において、Amazonにて普段5080円で販売されているようだが、セールで−15%の4318円だったので、「この機会を逃すな」と迷わず購入。
箱から出してさっそくFiio BTR7に繋ぎ、様々なジャンルの楽曲を聴いてみた。
「これは・・・・良い!」
かなり自分好みである。
全体的に角の無い、丸みを帯びた「ジェントルな音」といった具合で、個人的には箱出しすぐで気持ち良く聴けるサウンドである。
高域は、ボーカルもドラムの金物も、ハイポジションのリードギターも、箱出しすぐでありながら、ほとんど全くと言っていいくらいに刺さらない。
この高域において、きらびやかさや伸びを求めると、これよりもっと上の実力のイヤホンがあるのは容易に想像できるが、個人的に全く不満はない。
とても聴き心地が良い。
低域から中音域は、深く濃厚でありながら、曲によってはみずみずしい質感も感じさせるスッキリとしたサウンドで、迫力を求めすぎると物足りないかもしれないが、必要十分といえる量感を携えていると思う。
音場は、横の広がりをそこそこに感じる事ができ、分解能もけっこう優れていて、各楽器のサウンドを細かく楽しむには十分だ。
解像度は高めだと思う。録音の良い楽曲においては、かなりクリアな音で再生されて、これまた聴いていて非常に気持ち良い。
これは批判覚悟で書くが、僕が所有しているもう一つの1DDイヤホンである「Heart mirror Pro」と比べた場合、僕の耳には明らかに、音場の広がりと立体感、それに伴うアンサンブルの分解能は、このZ300の方が勝っているように感じた。
(↑↓Heart mirror Pro)
「Heart mirror Pro」は、Z300の倍ほどの価格であるが、どの曲を使って聴き比べても、そう感じてしまったのだから、こればっかりは仕方がない。
オーディオ超初心者がこんな事を言うのはおこがましいのかもしれないが、5千円から1万円までのイヤホンの実力差は、人それぞれの音の好み次第なのかな?という印象がある。
購入前にグーグル検索した際に、上位に上がるレビューは一通り読んで、自分なりにイメージを膨らませていたが、大体のレビュアーさん達がおっしゃる通りの音であったと感じると同時に、想像以上に「良い音」だったことに嬉しい驚きを感じた。
と、ここまで絶賛気味であるが、「元気な楽しい出音のイヤホン」が好きな人には、このイヤホンに少し「大人しい」印象を持つ人がいるかもしれないし、高音域に少しばかり「暗い」質感があるという意見にも同意できる。
デスメタルやラウドロックなどの激しめの楽曲や、その他のジャンルにおけるアップテンポの楽曲も、割と品良くまとまりのある風合いに仕立て上げてしまう印象があるように感じたので、そこが評価の分かれどころかもしれない。
しかし、5000円ちょっとでこの音なら、僕としては「買ってよかった」という感想しかない音を出してくれるイヤホンである。
という事で「WGZBLON HBB Z300」の感想でした。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。