ヤフーニュースで「クライマックスシリーズ(以下CS)の是非」を問う記事が出ていたのだが、僕個人はというと複雑なところである。
自分が応援しているチーム(僕は阪神タイガース)が優勝したら、2位や3位のチームとの戦いなど、すっ飛ばして欲しいと思うし、
逆に自分の応援チームが2位か3位なら、何とかCSを勝ち抜いて日本シリーズに進出して欲しいと願ってしまうのだが、大半のプロ野球ファンも僕と同じような心理ではないだろうか?
応援チームのその時のポジションに応じて、都合の良いように見解や希望が変わってしまうのだから、人間とは勝手なものである。
では「やはり優勝チームこそが日本シリーズに進出することが理にかなっている」と、
仮にこのイベントを無くしてしまうとなると、
シーズン1位と2位のチームは、試合をチームの本拠地でやる際の収入が一切無くなってしまうし、
あるいはペナントレース終盤における「消化試合」も、CSが無いせいで増えてしまうわけで、
やらしい表現になるが、球団としては「金づるが無くなる」わけである。
日本のプレーオフであるCSは、今回のように度々議論を巻き起こす「不公平感」を孕んでいるのだが、
個人的には今後もCSという制度はあってもいい(というか、あって欲しい。やっぱり雌雄を決する戦いは見ていて面白いから)と思っているので、
その不公平感を少しでも軽減させるために、今回は僕の考えたアイデアを紹介させていただきたい。
それはどういうものかというと、
1位チームと、ファーストステージを勝ち上がってきたチームの、シーズンのゲーム差が5ゲーム離れるごとに、
「ファイナルステージでは、シーズン1位チームに毎試合、試合開始から1点が加点されている」というシステムはどうだろうか?
例えばファーストステージを勝ち上がったチーム(2位か3位のチーム)と、1位チームのシーズンゲーム差が10ゲーム離れていたら、
ファイナルステージにおける1位チームは、5ゲーム(1点)×2で、ファイナルステージの全ての試合で、「2対0」という有利なスコアで始まる。
15ゲーム離れていたら、1位チームはファイナルの全ての試合で、最初から3点入っているという感じである。
ちなみに、シーズン1位チームにファイナルステージのアドバンテージとして、「最初から1勝している」は、そのまま残す。
これなら、時に不条理とさえ思われる下位チームの下剋上の可能性は低くなるし、
逆にこれを覆して下位チームがCSを勝ち抜けたとしても、
世間の大半の人は「毎試合、最初から3点差で負けてる状況でよく勝ち上がったな」と、ある程度納得するんではないだろうか?
このアイデア、我ながら悪く無いと思うし、よく出来ていると思うのだが、どうだろう?