11月4日、「ゴジラ −1.0」を鑑賞。
予想を超える出来で、素晴らしい作品だった。
映像的にはハリウッドの超大作級に、ごく僅かながら及ばない部分がチラホラと散見されつつも、
日本映画としては最高レベルの頑張りを見せており、
映像の拙さで鑑賞意欲が下がるようなレベルではない。
ゴジラ映画、ひいては怪獣映画、モンスターパニック系映画と呼べるジャンルで、
本気で泣けたのは、僕としてはこの作品が恐らく初めてである。
ハリウッド版ゴジラを監督した事もあるギャレス・エドワーズ監督が、
本作を監督した山崎貴氏との対談の中で、
「私はこの作品を見て、嫉妬しました」と語っていたが、
本当の心からの称賛だと思う。
ゴジラ生誕70周年記念ということで制作された本作だが、
その節目の記念作品として、恥じるものではないどころか、
本当に記念にふさわしい、最高の作品が生み出された。
庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」は、人を選ぶ傾向があると思うが(僕個人としては、あれはあれで良い作品だと思う)、この「ゴジラ −1.0」は、日本人の持つ集合的無意識のようなものに訴えかけてくる迫真性がある。
100点満点で、94点。
現時点で、間違いなく今年観た映画でNo.1。