昨日26日、阪神タイガースの2021年公式戦の最終試合が行われた。
結果は皆さんもうご存知のとおり、阪神が中日に敗れ、ヤクルトがDeNAに勝ったので、
阪神の16年ぶりのリーグ優勝はならず、
ヤクルトの6年ぶりの優勝が決まった。
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ひとまず、東京ヤクルトスワローズの皆さんとスワローズファンの皆さん、優勝おめでとうございます。
そして阪神タイガースの昨日の試合についてだが、
僕は24日の記事で、阪神の脅威の頑張りについて「ありがとう」と感謝の意を示したが、
(リンクは↓)
https://shingosan.hateblo.jp/entry/2021/10/24/222317
この26日の今シーズン最終試合だけについて言えば、やっぱり「何してんねん・・・」である(笑)。
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勝てなかった事自体は、勝負の世界においては仕方がない事なので、百歩譲って受け入れるとしても、この試合については「ほんまに勝とうと思ってた?」と言いたい。
2回表の糸原の悪送球による失点は、今シーズンの(というか、ここ数年の阪神の)悪いところを象徴するかのような点の取られ方で、
「あ〜、ここにきてそれをやるか〜・・・」と非常に残念ではあったのだが、
問題はその後である。
2回裏に2アウトながらも、ランナー1、3塁のチャンスで、なんと阪神ベンチは先発の青柳に代打を出した。
代打は小野寺。
小野寺君には非常に申し訳ない物言いをさせてもらうが、これは阪神ファンの誰もが思っただろう。
「なんで、ここで小野寺なん?」
もしかしたら小野寺自身も思ったかもしれない。
「ここで俺?」と。
この、まだ優勝の可能性が残っている試合で、もう勝たなければ後がない、という試合で、
相手に先に先制点を取られた直後の裏の攻撃でチャンスをつくったなら、
2回で先発を替えるという選択肢も、まあ賛否はあるだろうが「有り」としても、
なぜ代打が打率1割台後半しかない、しかも経験に乏しい若手の小野寺なのだろうか?
本当に勝ちたかったら、回が浅いとは言え、
右の代打なら調子が極めて悪いが、「名前のある」原口、梅野あたりを出した方が、結果はどうあれファンは納得したのではないだろうか?
中日の先発投手、小笠原に対して左対左にはなるが、糸井、板山、木浪の誰かで結果がダメだったとしても、ファンは「まあ致し方ない」と納得したかもしれない。
そして、青柳を早々に降ろすことを想定される展開を頭に入れていたのなら、
まあこれは色んな意見があると思うが、
今シーズンにおいては先発の経験があるアルカンタラを5回の頭から投げさせても良かったのではないか?
結果論ではあると思うが、及川に3イニング目はキツかったと思うし、中日の左打者岡林を振り逃げで出塁させてしまった時点で、
次の木下は右打ちだから、そこでアルカンタラか馬場に交代してもよかったのではないか?と思ってしまう。
矢野監督の選手起用を中心とする采配には、今シーズンについても、僕たちファンには不可解に思われるものが幾つもあったが、
この最終戦でも、「現行で考えうるベスト」な判断をしてくれたようには僕には思えない。
今年のペナントを締めくくる最終戦で、この一連の選手起用は、個人的にはとても残念であった。
エラーの多さを今年も改善しきれなかったのもあると思うが(去年よりは少ないはず)、
やっぱり優勝できなかったのは、ベンチの判断が大きな原因になっているのかな、と。
・・・けどまあ、ここに至るまでこれだけ主力を欠いても、なんとか首位ヤクルトに食らいついて最後まで粘りを見せた事は、やはり素直に評価したい。
現時点での矢野監督の心労も大変なものだろう。
優勝は逃したが、まだクライマックスシリーズがある。
僕も明日から気持ちを切り替えよう。
CS以降の戦いにおいては、選手が全力を尽くしても負けてしまうのは仕方がないとして、
たとえ負けた試合でも「あそこまでやって負けたら、しゃあない」と、僕たちファンを納得させてくれる采配、選手起用を矢野監督がしてくれることを願っている。
僕個人は、2014年に巨人を敵地東京ドームでコテンパンにスイープした、
阪神ファンにとっては伝説になっている「CSファイナルステージ、初戦から4連勝」の再現のようなものを、2021年の神宮球場において期待している。
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あの時の第4試合の阪神の「手がつけられないほどの」勢いは凄かった。
日本一に向かってまだチャンスはある。
頑張れ!阪神!
そして最後に、この日を持って引退した岩田稔投手、本当にお疲れ様でした。
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全盛期は、中日の監督をしていた当時の落合博満氏に
「調子の良い時の岩田は(うちの打線は)打てる気がしない。」とまで言わしめた投球。
1型糖尿病という難病を抱えながらも、懸命にプレーする姿に、多くの人が勇気づけられたと思います。
今まで本当にありがとうございました。
というわけで、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。