中国のオーディオメーカーFiio(フィーオ)のBTR7という商品を購入。
この商品は、
DAC(Digital to Analog Converter/デジタルトゥアナログコンバーター)と呼ばれるもので、
音楽を再生する際に、CDなどに入っているデジタル信号をアナログ信号に変換する機器なのだが、まあそんな小難しい事柄をすっ飛ばして、一言で表現すると、
ずばり「音が良くなる機器」ということである。
お笑いコンビ、元アリtoキリギリスの石井正則さんの紹介動画を見て以来、
気になっていたものの、お値段3万円超えなので、1ヶ月くらい買おうかどうか迷っていた商品だが、先日、遂に買った。
結論から言うと、
「買って良かった」である。
再生する音源の元々のクオリティ、
そして僕が使用するイヤホンまたはヘッドホンのレベルのせいなのか、
色々と音質に差異が生じたり、
個人的に気になってしまう部分もあるものの(これらについては後述)、
スマホにイヤホン直挿しで音楽を聴くのと比べて、
圧倒的に、間違いなく音が良くなる(と言うよりは、イヤホン及びヘッドホンのポテンシャルが引き出される、と言った方が正しいのかもしれない)。
これはもう、ほぼ誰が聴いても分かる、と言い切れるレベルで分かる。
とにかく、このBTR7を繋げて再生した時の、音の粒立ち感アップと、音のパワーアップ具合(特に低音)は凄まじい。
「音のパワー?それって音量を上げたら良いだけじゃないの?」と仰る、DAC未体験の方がいたら、「そういうことじゃないんすよ」と、僕は言いたい。
この「パワー」という言葉を別の言葉に言い換えると、「音が濃厚」「音の筋肉がビルドアップ」「音の密度が高い」「とにかく濃いんだってば」という感じなのだ。
この「濃い」感じは、
世に存在するイヤホンジャック(ケーブルの先端にある端子)の何種類かあるうち、
普段、皆さんがよく使っているお馴染みのジャック(3.5mm。世に出回っているのはほとんどコレ)よりも、もうちょい太めの4.4mmのジャックで接続した時に、如実に感じ取る事ができる。
「うおおおおお!!!今までより、遥かに気持ちええ音で鳴っとる!!!」であった。
その後も、
個人的に、ジョジョの奇妙な冒険シリーズの主題歌の中でも特に録音が良いと思う「CRAZY NOISY BIZARRE」や、
YOASOBIの「夜に駆ける」など、
録音が良品質の楽曲を再生した時の音質の良さが、もう絶品である。
・・・と、ここまでベタ褒めであるが、
問題がない事も無い。
というのは、この文の前半部でも少し触れた通り、録音が良い楽曲については、
その素晴らしい音質が、さらに超素晴らしくなるのだが、
録音自体があまり良くない音源(音がこもり気味だったり、各楽器の分離が良くなかったり、けっこうノイズ成分が入ってたり←メタルにこういうの多いんよな・・・。メタル好きやのに・・・)は、
少なくとも僕が所有している4.4mm接続できるイヤホン(Heart mirror PRO)で聞くと、
音のメリハリや解像感がアップして、
一瞬、音質が良くなったように感じるも、
それに伴いノイズ成分も増幅されてしまっている感もあり、
それが気になってしまって、ちょっと聴いていてしんどくなるのである。
↓Heart mirror PRO
ただ、もしかしたら、
ノイズ成分の増幅は、このイヤホンのせいも多分にあるかもしれないので、
BTR7特有の欠点とは、断定はしきれないとも思っている(こういう事を考え出すと、また他のイヤホンを試したくなる。お金がいくらあっても足りない笑)。
ちなみに、最近買ったaudio-technicaのヘッドホンATH-M20xBTを有線接続(3.5mm)してみたら、
4.4mmイヤホンよりパワーは落ちるものの、ヘッドホン特有の空間的音響の作用なのか、そういったノイズ成分がかなり抑えられたような、
または聴こえているけどイヤホンの時よりは気にならない、という印象があった(言わずもがな、このヘッドホンとBTR7のコラボも最高)。
↓ATH-M20xBT
まあ何にせよ、音楽好きで有線イヤホンやヘッドホンを持っているが、
スマホに直挿しでしか聴いたこと事がない人や、
DAP(デジタルオーディオプレーヤー)のハイレゾ音質には興味があるが、自分には高すぎる買い物だ、
という人には是非オススメしたい商品である。
それにしても、デジタル系のオーディオまわりにおける中国製品の進化は凄い。
「ああ、こういう製品って、もう日本からは生み出せないのかな・・・」と、少し寂しい気持ちにもなった。
ということで、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。