有線イヤホン沼とヘッドホン沼にすっかりハマりつつあるオーディオ超初心者の僕だが、またイヤホンを買った。
数年来の有線イヤホンマニアの方々なら、
もはや知らない人はいないんじゃないかというレベルで知られているであろう、
中国ブランドのイヤホン「KZ ZSTX」である。
その安さと、安い割にけっこう良いイヤホンという評判で、
僕自身、前からかなり気になっていたのだが、
先日、映画を見に行った帰りに、
イヤホンの試聴でもしようと、某家電量販店にフラッと立ち寄ったら、
このZSTXが目に留まったので、
持参していたFiio BTR7に繋いで聴いてみたら、
「うわ、こりゃスゴイわ」となって、
衝動買いしてしまった(実際に購入したのは、その家電店じゃなくてAmazonだが。だってAmazonの方が安いもん)。
(Fiio BTR7が何なのかよくわからない方は、こちらの記事をどうぞ↓)
https://shingosan.hateblo.jp/entry/2023/07/20/003519
で、翌日届いた後に、さっそく家で色んな曲を聴いてみたのだが(BTR7に3.5mmアンバランス接続)、
ざっくりした印象を言うと、
「粗削りだが、とにかく頑張って音を送り出すイヤホン」という感じ。
特にポップス系や、
アコースティック系楽器がメインのジャンルを聴く分には、かなり良いんじゃないかと思う。
以前買ったHZSOUNDのイヤホン「Heart mirror PRO」に比べると、
解像度、各楽器の分離感あたりで、
どうしても劣る部分も感じられるのだが、
(↓Heart mirror PRO)
だからといって「ZSTXの負け」とも言い切れない質の高さが担保されており、
「この安さ(Amazonで2500円弱)でも、こんな明瞭なサウンドが出るのか」と、
届いたものを聴いて、再び感動した。
ただ、僕の好きなメタル系、ラウドロック系などの音圧高めのジャンルは、全般的にちょっと苦手なのかな?という感じ。
音源によっては、ドラムのシンバルの音など、金物系の響きがかなり雑だと思うし、
ディストーションが効いたギターの高音弦を使ったコードワークも、ノイズ成分が相当目立つ。
そしてボーカルについても、歪んだギターをバックに歌っている箇所などに、シャリつきというか、ジャリっとした質感で聴こえるような瞬間がある。
音量大きめで聴くと「うわあ、無駄にうるせぇ」と感じてしまうのだ。
このあたりはエージングで解消されるのだろうか?
家電店で試聴した個体は、
一定の期間、色んな人が聴いているはずなので、
エージングが進んだものであった可能性がある。
様々なレビューを見ていると「エージングで音が化ける」という意見もあったので、
音質の変化については、今後に期待したいが、
仮に今後、この問題点が解消されなかったとしても、
「ま、2千円台のイヤホンやし、別にええわ」と割り切れる(安さは正義)。
このイヤホンを野球選手に例えると、
「ドラフト下位指名ながら、
高卒1年目で開幕レギュラー奪取。
かなり粗削りで、たまに走塁で暴走したり、
守備でも暴投があったりするが、
それに目をつぶってしまうほどのガッツ溢れるハッスルプレーで、早くもお客さんに大人気」という感じか。
読者の皆さんには、
なんだかよくわからない例えかもしれないが(笑)、
僕のZSTXはまだ「新人」なので、
これから使い込んで、その成長を見守るとしよう。
あと、最後に言い忘れていたが、
装着感については、めちゃくちゃ良い。
自分が今までつけてきたイヤホンでは、
これが一番のジャストフィット。
だが、しかし!ここである問題に気がついた。
イヤホン本体をリケーブルする時、
あるいは、リケーブルした状態から元の純正のケーブルに戻そうとした時なんかに、イヤホンのどっちが、右なのか左なのかが、よくわからない!(笑)
どんなに目を凝らして見ても、僕の目には、本体に「LR」の表記が見当たらないのだ。
これは少々困るが、左右が違ってたら、とりあえず一度外して、また逆方向に付けて・・・を繰り返したら正解に辿り着けるだろう(適当)。
とまあ、色々気になる点はあるのだが、
今回買ったパープルはすごくキレイな色だし、音以外のそういった部分も含めて、
このイヤホンは、
「なんだが憎めない、かわいいヤツ」である。
ということで、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。