昨日は自宅で「事故物件 恐い間取り」を鑑賞。
芸歴10年の売れない芸人・山野ヤマメ(亀梨和也)は、
元相方が発案したテレビの企画で、事故物件に住むことになる。
企画は当たり、売れっ子に変貌していく山野だったが、住んだ物件のそれぞれで、ことごとく奇妙な現象に遭遇し・・・・
という物語。
上の画像に「実話」と書いてあるが、騙されてはいけない。
見れば、こんなものは実話でも何でもないことに、途中から誰もが気づくであろう。
Yahoo!映画レビューの平均レビュー得点は、
昨日2月5日の時点で2.7点。
全体的に比較的甘い、と言われるAmazonプライムビデオのユーザーレビューでも星3つと、辛めの評価。
このような映画を、いい年した大人が見て、面白いわけがないのだが、
「確実に面白くないであろう映画の面白くなさを、この目で確かめる」という、
普通に考えて何の得にもならない、いわば修行に近い事を、僕は時々なぜかやりたくなるのだ。
最近はつまらないものを見ても、
ブログのネタにはなるので、見終わった後の精神的なダメージはほぼないのだが(いや、本音を言うと多少あるけどね)、
もし僕がツイッターやブログがない時代に、この映画を見ていたならば、
かなりの高確率で「俺の金と時間を返せ」という心境になったことだろう。
ペラッペラのストーリーに、安いCG映像、
最後の方に至っては、
「ワザと笑かしにきてるでしょ?」
と言いたくなるような、ギャグのような展開(ある意味、面白かったけど)で、
ホラーとしても全く怖くないし、
クスッとなるシーンはあるものの、コメディとしても中途半端。
その最後のギャグのようなシーンについては、
部分的ネタバレをさせてもらうが、
不動産屋の女の人が小籠包を食いながら、電話で幽霊退治を指図している場面は、
もうさすがにバカすぎて、大笑いしてしまった。
これは、
最初の方こそ「いやあ・・・もう怖いいい・・・・!この映画、無理〜(泣)」と、
映画館の中で、もしくは友達の家に集まって、
身を寄せ合うようにして見ていた、ジャニーズ好きの仲良し女子中高生グループも、
この最後のドタバタ心霊コントを見ると、
さすがに「・・・何これ?ふざけてるん?」と、なるんじゃないだろうか?
できれば、そうであってほしいと思う。
もし、その女子たちが映画を見終わった後、
「最後もめっちゃ怖かったよね?
ドキドキしたよね?
けど面白かった〜。
亀梨くん、やっぱカッコいい〜!(キュン)」
となっていたとしたら、
日本の将来は、あまり明るくないのかもしれない。
数日前に見た「ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男」も、かなりのダメ映画であったが(リンク先↓)、
https://shingosan.hateblo.jp/entry/2022/01/31/003041
これも中々にクオリティの低いダメ映画である。
この記事のタイトルにもあるように、
「事故物件と名のつく映画を見たら、
映画そのものが事故だった」という感覚だ。
僕の評価は100点満点で、13点くらい。
ちなみに、このあたりの点数になると、
目クソ鼻クソといった感じで、1点も10点も、10何点も大差ない。
「勘弁してくれよ」という出来だったが、
このような「誰かに話したくなるほど面白くない映画」というのは、
これはこれでネタになるので、
ある意味「価値が高い」と言える。
「サイナラ、サイナラ、サイナラ」でお馴染みの映画評論家の淀川長治先生(故人)は、
僕の記憶が正しければ、
「的確な批評をしたいと思ったら、良いものを見るのはもちろんのこと、毒(ダメなもの)も見ておかなければならない」というような内容の事をおっしゃっていた。
良い映画を見ると、心が豊かになったり、人生の教訓を得ることができると思うのだが、
明らかにダメな映画を見ることで勉強になることも、それなりにあると思う・・・・
いや、ないかもしれんな、やっぱり(笑)。
まあ、僕のようにブログを書いている人間からすれば、
ダメ映画は良いネタなので、ありがたい存在として感謝したいし、
今後とも、心を蝕まれない程度に、ほどほどに付き合っていきたいと思う。
という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。