シンゴさんの、ふとしたつぶやき。

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

テレビで紹介されたお店に食べに行った→確かに美味しいけど、そこまで感動しなかった・・・あると思います。

今日は、人気テレビ番組で紹介されたラーメン店に行ってみた。

 

まあ普通に美味しかったんやけど、なんていうか、テレビで見た時点でこっちが勝手にハードルを上げてしまってるせいなのか、実際に食べてみた時に、「これかあ!こりゃ美味いわ!」くらいにはならんかった。

 

現実は「うん・・・、まあ美味いのは美味い。絶対に美味しいのは間違いない。

けど、テレビで見たタレントの食レポのテンションほどはいかんわ」って感じ。

 

これは今回のラーメンに限らず、どんなジャンルの飲食店に行ってもそう。

 

タレントもまあ、ウソをついてるわけではないはずだと思うが、味気ない言い方をさせてもらえば、結局あれも「仕事のリアクション」やし。

 

テレビの時には愛想よくカメラ前で喋ってた店員さんが、直に接すると思いの外、素っ気なかったりするしね(これも、こっちが勝手にハードルを上げているせいだと思う。もしくはテレビの時だけ良い顔する性格の悪い店員の可能性もある。あるいは、テレビ放送のあと、変に絡んでくる一見客が増えて、人と接するのがうっとおしく感じてしまっている可能性も考えられる)。

 

ま、テレビに紹介されるのも、ある意味良し悪し両面あるなと思った。

 

ちなみにお店の名前は出しません。

お店の人から見たら、こんな記事、悪口にしか見えへんやろうから。

 

【ネタバレあり】「貴公子」 貧乏青年とイケメンキザヒットマンが繰り広げる命懸けの鬼ごっこ。

「貴公子」を鑑賞。

100点満点で、79点。

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今回もネタバレを含みます。未見の方はご注意くださいませ。

 

ざっくりなあらすじとしては、

病気で寝たきりの母親の面倒を見ながら、賭けボクシングの選手として貧しい暮らしをしていた母子家庭の青年の元へ、ある日突然、韓国人の弁護士を名乗る男が訪ねて来る。

そしてその男に、「君のお父さんが韓国にいるので、我々と一緒に韓国に行って会ってくれないか?」と言われたので、

何がなんだかよく分からないまま、会いに行こうとしたら、

高価そうなスーツとブランド物に身を包んだ謎のお洒落イケメンに、これまた理由も分からないまま突如襲撃され、

その後、青年が逃げても逃げても、謎のお洒落マンがしつこく追いかけてくる話である。

 

念の為に言っておくが、これは鬼ごっこの話ではない(笑)。

 

のっけから謎のイケメンキザ野郎が、その甘いマスクとは裏腹に、反社連中をけっこう残虐なやり口で殺しまくるのだが、

このシーンを見た時、僕は「あ、この映画はもしかして面白いかも」と思った(もちろん「殺しのシーンから始まるので面白い」とか、そういう意味ではない。一つの物語としてここからの展開が楽しめるかも、という意味である)。

 

青年は何のために父親の元へ連れて行かれる事になったのか?

青年の元に突然現れた謎のイケメンは、一体何者なのか?

 

これらの疑問の答えは、もちろん物語の後半で明かされる事になり、その真相がわかった時には「はあ、なるほどねえ・・・」と、

一瞬、脚本の秀逸さに感心しそうになったのだが、冷静にそこに至るまでの過程を思い返すと、けっこうツッコみどころが満載であった。

 

見た人ならわかるだろうが、橋の上から飛び降りるシーンなどは、「いや、この高さは普通に骨折しますから」と誰もが思っただろう(笑)。

 

イケメンキザ野郎の殺し屋は、ことあるごとに「僕はプロだから」と余裕しゃくしゃくのフレーズを放つ。

 

自分の仕事に絶対の自信を持ち、肉弾戦にはやたらと強いナルシシズム全開の主人公であるが、

異常なまでのナルシストであるがゆえに、服や靴が汚れたりするのをやたらと嫌がったり、

余裕をこきすぎて、ギリギリ間一髪でピンチを切り抜ける瞬間もあったりして、

このあたりのキャラクター設定が中々面白く感じたというか、

一瞬、「なんか、少年漫画に出てきそうなキャラというか、『ジョジョの奇妙な冒険』にこういうキャラ登場しそう」と、僕は思ってしまったのだが、わかってくれる人はいるだろうか?

 

とにかく、いとも簡単に人が殺され、血が飛ぶシーンが数多くあるので、合わない人には徹底的に合わない映画なのかもしれないが、

ミステリー的要素を伴ったバイオレンスアクション映画としては、個人的にけっこう楽しめた作品であるし、

誤解を恐れずに言えば、ダークヒーローものともカテゴライズできる作品かもしれない。

 

ほぼ完全なネタバレになるが、最終的にイケメンヒットマンは死ぬのかと思いきや、「死にませんでした」というオチであり、

明らかに続編を匂わせるような終わり方ではないものの、興行成績が悪くなければ続編を作りたい、というスケベ心も垣間見えるラストシーンであった。

 

賛否両論あるとは思うが、僕はこのキザなヒットマンのキャラが気に入った。

 

あのイケメンヒットマンのドタバタを、また違うシナリオで見てみたい気持ちもあるので、続編の制作を密かに期待している(とはいうものの、続編って大概の場合、一作目よりパワーダウンするんだけどな)。

ふとしたつぶやき(4月14日)

今日は何年かに一回あるかないか、というレベルで体調が良い。

昨日、睡眠を良く取れたのが最大の要因だと思うが、

朝からニッコニコで仕事できている。

結局のところ、人生楽しいか楽しくないかは、まず体調が良いかどうかなんよな。

【ネタバレあり】「ラブリセット 30日後、離婚します」 長年独身者の僕はこの映画を見て、「やはり結婚は人生におけるトップクラスのギャンブル」と思いました。

「ラブリセット 30日後、離婚します」を鑑賞。

100点満点で、77点。


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※今回もネタバレありです。未見の方はご注意。

 

離婚調停中の夫婦が交通事故に遭ってしまい、二人同時に記憶喪失になってしまう話。

 

憎しみ合っていた二人だが、記憶喪失になったので、まっさらな気持ちの男と女に戻って再び恋が始まる・・・という展開は誰にでも予想がつくだろう。

 

しかしこの作品の面白さは、夫婦のみならず、二人の家族同士もウマが合わないので、お互いの家族の縁を切るために、二人のそれぞれの母親達が、憎しみ合う夫婦の記憶をなんとしてでも取り戻させて、離婚を成立させようと企てるところにある。

 

コメディ映画としては、非常に手堅い笑いの取り方、要するに、コメディの教科書に則ったかのようなお手本的な落とし方に溢れており、

発想の突飛さや斬新さに驚くようなネタは見当たらないが、

テンポ、リズム、俳優の演技力がしっかりしているので、個人的に大笑いする場面はなかったものの、最後まで飽きずに楽しめるものがあった。

 

ただ、ちょっと前に見た「宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました」という韓国コメディでも感じたことだが、僕がもし韓国語を理解できている人間なら、もっと笑える場面があったとも思う。

 

これが、外国のコメディを評価する上で難しいところで、やはりそこで使われている言語を、翻訳に頼らず、その言語のままに受け取れるのとそうでないのとでは、受け手の笑いの質に、大なり小なりの差が生まれてしまうはず。

 

記憶を失った夫が昏睡状態から覚めて言葉を発すると、

なぜか韓国の標準語ではなく、どこかしらの地方の方言を使い始める、というシーンでは、

それを「すんまへん」や、「ここはどこでっか?」的な関西弁の日本語字幕にして、日本人鑑賞者にもニュアンスを伝えようとする翻訳者の工夫(苦労ともいえよう)が垣間見えたが、

やはりもうそれだけで、韓国語ネイティブの人に比べ、我々日本人が受け取った「笑いの質感」は、オリジナルとは違うものである、と僕は思うわけである。

 

もちろん、そのシーンは面白いと思ったが、ダジャレや言葉遊びの翻訳などは、本当に翻訳者泣かせだと思うし、

また僕もそういう台詞が出てくる度に「ああ、ここは翻訳者さん、難しいところやったろうなあ」という思いが一瞬頭をよぎったりするので、

もうその時点で、そのシーンでの表現を「純度100%で受け取れていない」事に、微かなモヤモヤを抱いたりするのである(←相変わらずめんどくせえ客だな)。

 

とまあ、大半の人は気にもしていないであろう事が気になる自分ではあるが、ひとまずそれは置いといて、

映画のテーマそのものから感じた感情を言わせてもらうと、

「やっぱり結婚ってリスキーやな・・・てか、この地獄展開が自分にも起こる可能性があると思うと、今も独身でいることに感謝します」という感じである。

 

ここで急に自分ごとで恐縮なのだが、先日、会社の事務所で何人かの同僚と、仕事関連の話も交えた雑談をしている時に(「会議」というレベルではない)、その中の一人が急に、掃除機をかけ始めたのである。

 

あの時、「え?なんでこのタイミング?」と思ったのは、僕だけではないはず。 

 

喋っている人間同士の間もズンズン掃除してきて、「ちょっとすいません」などの一言も無し。

 

無言でクリーナーのノズルを割って入らせる「掃除機無双」に、僕は別の同僚二人と「(ちょっと空気読めよ)・・・」なアイコンタクト。

 

僕の勝手な予想だが、掃除機をかけ始めた同僚は、もしかしたら話の輪に入れていない腹いせに掃除機を稼働させたのかもしれない(いや、これはわからん。考えすぎかも。けど、話の輪に入っていなかったのは事実)。

 

あの時は、誰も「あの・・・、別に(掃除機かけるの)今じゃなくてもいいんじゃないですか?」とは言わず(言うと間違いなく角が立つので)、

事務所内は若干微妙な空気感に包まれる、という感じだったのだが、

この映画を見ながら、その時の様子を思い出した僕は、

「ああ、結局、夫婦が一つ同じ屋根の下で暮らすということは、先日の掃除機みたいな事が積もり積もっていく、という事なんやろな」と、しみじみ思った次第である。

 

・・・書いていて、自分でも「何の話やねん?」という感じになったが(笑)、

まあとにかく、結婚に限らず、誰かと誰かが同じ空間にいると、良かれ悪しかれ「何かが起こる」し、

今作を見て痛感したのは、「誰かと誰かが争い出すと、その当事者だけでなく、まわりの近しい人も巻き込まれる」ということである。

 

夫婦の争いを経験したことのない(恐らく今後もなさそう)独身者の僕は、この映画を他人事のように見て楽しんでいた部分もあるが、

人によっては、この映画には笑うに笑えないシーンが沢山あったのかもしれない。

【ネタバレあり】「アイアンクロー」 相手を捉えたら離さない「鉄の爪」だが、幸福だけは中々掴めない・・・。

「アイアンクロー」を鑑賞。

100点満点で、73点。


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※今回もネタバレありです。未見の方はご注意ください。

 

プロレスにおいて、対戦相手の額を鷲掴みにして、相手をギブアップに追い込む必殺技「アイアンクロー(鉄の爪)」を武器に、アメリカや日本のリングで活躍した「フォン・エリックファミリー」の物語。

 

初代・鉄の爪ことフリッツ・フォン・エリックは、かつてジャイアント馬場アントニオ猪木とも死闘を繰り広げた、プロレス界に名を残す名選手である。

 

僕自身は世代的に、フリッツの全盛期の活躍を目にした事はないが、

フリッツの息子たちが次々と非業の死を遂げるという、いわゆる「呪われた一族」のエピソードは、

40代から上の世代で、一時期少しでもプロレスにハマったことのある人なら、知識の多寡に差はあれど、恐らく誰でも知っているのではなかろうか。

 

「全く詳しくはないが、エリック一家の悲劇はもちろん聞いたことがある」という程度の知識量の僕であるが、

今回、映画でその顛末を見てみると、全くもって身震いするというか、

「いや、俺も親父、お袋、祖母、従兄弟の病死を、たった2年間のうちに立て続けに見届けた経験があるけど、ちょっとこのエリック一家は・・・、エグいな・・・」という感想であった。

 

霊的な事柄をほとんど信じていない僕でも、「呪いとかって・・・あるのかな?」と思わせるレベルの不幸の連続。

 

「生き残った」という表現は不謹慎かもしれないが、

思わずそのような言い回しさえも使いたくなるような、

愛する兄弟達が次々とこの世を去っていく現実に対峙したエリック家の次男・ケビンの精神的苦痛たるや、

他者には計り知れないものがあったであろう(もちろん、兄弟達の両親や近しい人々も)。

 

映画としての作風は、演出や物語の展開において、特別に凝った装飾を施さず、エピソードの起こる時系列を順当になぞった王道的なものであり、

プロレスの試合シーンも、実際のプロレスの試合を見ているかのような臨場感と迫真性に満ちていて、

「プロレス映画」というジャンルで捉えた場合、かなりのハイクオリティであると思うし、俳優たちの、各プロレスラーのなりきり度もかなりのものであった。

 

フリッツ・フォン・エリック役の俳優さん(この人、他にも色々出ていたよな確か)もそうだし、エリック兄弟たちも再現度が高いし、

ハーリー・レイスやリック・フレアーなんて、「まんまやん(笑)」という感じで、そのあたりも、かつてのプロレスファンとしては、見ていて楽しいものがあった。

 

前半部で、ケビンがテレビ用のインタビューでうまく決めゼリフが言えず、何度もNGを連発するシーンや、

試合前に、対戦相手同士なのに、綿密に「試合進行の打ち合わせ」をするシーンなどは、かつてプロレスにハマっていた者としては、思わずニヤリとしてしまう。

 

あのような、プロレスのある種の「かわいらしい一面」をさらりと切り取って見せた監督の手腕にはセンスを感じるし、

極めつけは、ケリー・フォン・エリックの「バイク事故での右足切断」を見せる際の演出である。

 

ここについては詳しくは述べないが、

あれは、思わず戦慄を覚えるような強烈な見せ方であったと思うし、

「静寂」というものを、映像的インパクトを最大限に高める強力な武器として扱った、個人的に素晴らしいシーンだったと思う。

 

物語の終着点は、ただただ悲しみに明け暮れたものであり、鑑賞後における爽快感などは、ほぼ皆無ではあるが、

レスラーとしても、一人の人間としても、長らく順風満帆の道を歩めなかったケビンが、その後は子供や孫に恵まれ、2024年現在も健在であることに、人生の一筋の救いを感じた次第である。

 

残された鉄の爪は、悲しみと苦しみに揉まれながらも、幸せの種だけは鷲掴みにしたまま力強く生きていく。

エリックファミリーの今後の幸せを祈りたい。

ふとしたつぶやき(4月7日)

ラジオの野球中継で流れる日刊スポーツCMでの「野次は愛やねん」というフレーズ。


こんな事をメディアが言うから、勘違いした奴の、選手に対する心ない野次が無くならへんねん。

ふとしたつぶやき(4月5日)。

ファッション関係の小売業に関わったことのある人なら見たことあるかもしれんけど、
バックヤードの壁に接客の心得みたいな事を書いてあって、
その中に「持ち物、服装など、とにかく褒める!」って書いてあったんよね。

それを見てから、今後自分が客として何かのお店に行った時に、服とか持ち物を店員が褒めてきたら、
「ああ、これは俺に何かを売りたいがために戦略的に言ってるんやろな」としか思わん。

で、そういう事をわかりつつ、そのヨイショにあえて乗ってあげる自分がいて、
そういう自分が好きやし、同時に嫌いやし。