僕の人生における思い出の曲、6曲目は、
アニメ「エスパー魔美」のOP曲「テレポーテーション」
前回の思い出の曲「忍者ハットリくん」は、
(リンク先↓)
https://shingosan.hateblo.jp/entry/2021/12/16/000438
藤子・A・不二雄先生の作品だが、
こちらは「ドラえもん」でもお馴染みの
藤子・F・不二雄先生の代表作である。
この作品のアニメ放送が開始されたのが
1987年。
僕が10歳、小学4年生の時である。
当時、ほぼ同じタイミングで「月刊コロコロコミック」でも漫画の連載が始まっており、
僕は確か、先に漫画の方でエスパー魔美を見たのだが、これが衝撃だった。
何が衝撃かって、のっけから主人公の魔美(中学生)がヌードモデルになって、全裸になっていたからである。
小学4年生ともなると個人差はあれど、一般的な男子なら、少しずつ女の子のことも気になってくる年頃だ。
もう少し直接的に言うと「女性の体」を、それまで以上に見たくなってくる年頃である。
そんな時期に、
ある日ふらりと立ち寄った、
家の近所にあった書店「水嶋書房」にて、平積みに置かれた月刊コロコロコミックを何気に手に取り、立ち読みをし始めたら、
いきなり全裸姿の魔美が登場したのである。
「こ、これは!!」
完全に不意打ちを食らった僕は、一瞬、周りをうかがって咄嗟に本を閉じ、棚の上に戻して、いったんその場を急ぎ足で立ち去り、
書店のとなりの玩具店「グラード」に身を潜ませた。
「さっきの漫画はなんだ?
いきなり裸になってたぞ?
しずかちゃんのお風呂のシーンどころじゃなかったぞ?
これは、すごい漫画が始まったんじゃないか?
しかし今、僕は自分の意思で『女の子の裸』を見ようとしたのではない。
あれは勝手に僕の目に飛び込んできたのだ。
そう、僕は見たくて見たわけではないのだ。」
とかなんとか、
自分の興奮を鎮めるように、
頭の中で独り言を呟きながら、
用もない玩具店の店内をウロウロする僕。
別に欲しいとも思っていないプラモデルの箱を適当に手に取って眺めたり、
ファミコンのカセットが並べられたディスプレイを眺めたりしていたが、
すでに心ここにあらず。
「そろそろ・・・本屋に戻るか・・・」
さっきの自己弁護の脳内独り言はどこへやら、
明確に、もう一度、魔美の裸が見たくなった僕(笑)は、
再び書店に戻り、コロコロコミックを手に取ってエスパー魔美を読み始めた。
またもや目に飛び込む魔美のヌード。
しかし、そこで手を止めたままにしていると、「女性の裸を凝視する変態小学生」として、
お店の人や、通りすがりの善良な大人に通報されて、警察に逮捕されてしまうかもしれない(当時は本気でこう思っていた)。
「僕は、ちゃんと漫画を読みに来てるんです。」
それをまわりにわかってもらうために(誰も僕のことなど気にも留めていないのだが)、
一応ページをめくってストーリーを追いかける僕。
そして、読み終わったあとコロコロを閉じ、
また書店を離れ、近所を何気なく徘徊する。
町内を意味もなく歩き回ったあと、向かう先は・・・水嶋書房(笑)。
そしてまたコロコロを手に取り、
今度は大して読みたいとも思っていない、
他の漫画を読むふりをしてからの・・・
エスパー魔美(笑)。
何やってんだ(笑)。
裸のページを見ている時間は、明らかに他のページを見ている時間より長いので、
他の、裸が出てこないページもわざと長時間開けておいて、
「いや、別にあの裸のページが特別見たいわけじゃないんですよね」アピールをする僕(笑)。
全くもってバカである(笑)。
当時は、アニメも確か夜の7時くらいに普通に放送していたのだが、もちろん魔美の裸に修正などされていないし、
少なくとも僕の記憶の範囲内では、
それがPTAやら学校やらで問題になる、という事もなかったと思う。
そもそも魔美は、画家である魔美のお父さんのデッサンの練習などのためにモデルになっているわけで、
別にその裸に「卑猥を表現する」意図などないのである。
きっと今、このような作品を新たに作ってメディア展開したら、
「これは児童ポルノだ!」と、
ネットを通じて外国からもクレームが来るくらいの大騒ぎに発展するのだろうと思う。
僕らが子供だった頃は、
これが「許された」とはさすがに言わないが、良くも悪くも鷹揚(おうよう)な時代だったのだ。
ドリフやバカ殿のコントでも、テレビ画面に普通におっぱい出てきてたし。
今思うと、なんだかある意味、あの頃は特殊な時代だったな、という気もする。
そんなエスパー魔美だが、
これまた見事に各回のエピソードを思い出せない(笑)。
これも前のハットリくんの時に述べたのと同じ理由なのだが、
僕の脳みそは、一話完結の話があまり頭に残らないタイプのようだ。
とにかく覚えているのは、魔美の裸と、このOP曲である。
この軽快なメロディは未だに、たまに口ずさんでしまうほど僕のお気に入りの曲であり、
はっきり言って名曲だと思う。
それにしても、あの小4の時の思い出を振り返るたびに、女性の体が持つパワーには、男として恐れ入る。
これからも僕は、昔ほどの執着心はないが、それに多少なりとも翻弄されて生きていくのだろう。
道を踏み外すような事だけはしないように気をつけたい。
ちなみに魔美の裸を描くにあたって、
作者の藤子・F・不二雄先生はSMクラブに通って勉強した(ウィキペディアより)とのことです(笑)。
という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。