シンゴさんの、ふとしたつぶやき。

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(核心部のネタバレはなし) 最後の最後に「おい!それは絶対、あかんやろ!」の超ちゃぶ台返し

 

8月3日、自宅で「ジュラシック・ワールド/炎の王国」を鑑賞。

 

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2018年公開。

製作国はアメリカ。

 

ジュラシックシリーズ第5弾。

 

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前作「ジュラシック・ワールド」の惨劇から

3年が経ち、

恐竜テーマパークのあった島は、

再び恐竜たちが、自然のままに暮らす環境に戻っていた。

 

しかし、島にある火山が噴火し始め、

「このままでは恐竜たちが全滅してしまう」

という予測が報道されるようになる。

 

恐竜たちを人間の手によって保護するべきか、

それとも自然の摂理に任せて放置しておくべきか、

という議論も熱を帯びる中、

かつてジュラシックワールドの経営責任者であり、

現在、恐竜保護団体を運営するクレアは、

恐竜を保護する決断をし、

前作で共に危機を乗り越えたオーウェンたちと、

再び恐竜の住む島に向かう・・・

という、あらすじ。

 

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やっと、ここまで(第5作まで)きた。

これを見て、あとは「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」を劇場で見れば、

劇場公開分のジュラシックシリーズ全作品の

鑑賞コンプリートである。

 

2作目「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」と、

3作目「ジュラシックパークⅢ」という凡作を、

間をおかずに鑑賞するのは苦行であったが(笑)、

このシリーズの鑑賞レビューも、もうすぐ終わりである。

 

(「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」のレビューはこちら↓)

https://shingosan.hateblo.jp/entry/2022/07/28/012144

 

(「ジュラシック・パークⅢ」のレビューはこちら↓)

https://shingosan.hateblo.jp/entry/2022/07/30/233935

 

今作の主な舞台は、

火山が爆発する島と、

大富豪の屋敷である。

 

島でのアクションシーンはさておき、

大富豪の邸宅でのアクションシーンは、

過去作に比べてスケール感がダウンした印象が否めないが、

僕個人としては、

ジュラシックシリーズとして、逆に新鮮に感じてしまい、

世間的には、否定的な意見が一定数見られる中、

意外と楽しめてしまった。

 

今作で鍵となる肉食恐竜は、

前作のインドミナス・レックス同様、

これまた人為的遺伝子操作によって生み出された「恐竜兵器」インドラプトル。

 

インドミナス・レックスに比べて、

身体の大きさは小ぶりだが、

非常に知能が高く、敏捷性に優れており、

狙いをつけた獲物を確実に殺すことだけを習性づけられている、

恐るべき生物だ。

 

屋敷の中で繰り広げられる、

オーウェンたちとインドラプトルの攻防は、

ちょいちょいツッコミを入れたくなるシーンがありつつも、

緊張感に満ち溢れていて、僕はけっこう好きだ。

 

島での、溶岩流、土石流の押し寄せに加え、

噴石がバンバン落ちてくるシーンについては、

「うーん、これはどう考えても、死にますね」

というツッコミ要素に満ち溢れているが、

これはこれで面白いと思ったし、

前作と共に、僕は意外と、

4作目からの「ジュラシック・ワールド」シリーズとは、

相性が良いのかもしれない(笑)。

 

ただ引っかかったのは、

「炎の王国」という邦題のサブタイトルである。

火山の島からのイメージで、このような邦題にしたのだろうが、

火山爆発のシーンなんて前半で終わってしまって、

あとは全くもって「炎の王国」というフレーズを思わせるシーンがないので、

この邦題はちょっと、いや、だいぶ違うと思う。

 

原題は「Jurassic World: Fallen Kingdom」であり、

サブタイトルは、

直訳すると「陥落した(没落した)王国」といった意味だ。

 

僕としては原題に則って、

語順は前後するが、サブタイトルは、

「王国の崩壊」あたりが良かったような気もするのだが。

 

あと、そもそものツッコミとして、

このテーマパーク。

 

前作のような事件が起こらず、

順調に運営できていたとしても、

いずれ、今作における火山の噴火で、

完全破壊される運命にあったよね?

 

あ、「それを言っちゃあ、お終いよ」ですか?

失礼しました。

このツッコミは、見なかったことにしてください(笑)。

 

で、実のところ、

飽きずに見れるという意味では、

初代作「ジュラシック・パーク」の次に楽しめたのだが、

問題は最後の展開である。

 

アレは・・・、あかんでしょ(笑)。

 

今回、メイジーという名の少女が初登場するのだが、

その子が、最後の最後に、

とんでもない事をやらかすのである。

 

全ての努力を無に帰す、超絶ちゃぶ台返し

 

オーウェンも、なぜそれを許した?

 

このシーンを見て、

思わず「おい!!!!」と、

画面の前で叫んでしまったくらいである。

 

「若気の至り」という事で済まされない、

とんでもない動物愛護の行き過ぎたかたちである。

ていうか、犯罪よな?あれ。

 

僕の評価は、

100点満点で、65点。

 

ホラー要素も盛り込んだアクション映画としては、85点をつけたいのだが、

最後のメイジーのトチ狂った行動のせいで、

ストーリー的には45点なので、

その間を取って、

総合評価で65点、という微妙な点数である。

 

あとちなみに、細かいツッコミを入れたシーンとして、

これは、見た人なら「あのシーンかな?」と、すぐにわかると思うのだが、

メイジーが絡んだシーンで、

初代作のオマージュと言えるシーンがあって(ヒントは「扉が閉まらない」)、

そこは思わず、

「あのシーンの再現か」と、

ニヤリとしたと同時に、

「いや、今回は木製なので、インドラプトルのあのタックルを受けたら、全部破壊されるけどな」と、

そこにはツッコミを入れさせていただいた。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」のレビューは、

来週の水曜日か、木曜日あたりを予定しております。

「アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台」(ネタバレはないが、ヒントになるような記述はあり) 「ケガの功名」という諺があるが、それを体現するにもほどがある。

 

今回取り上げた作品は、

最後に大きな展開が待っています。

極力ネタバレを避けるよう意識しましたが、

少々ヒントになりうるような記述(記事のサブタイトルがすでにそれ)がございますので、

作品未見の方はご注意下さい。

 

8月1日、なんばパークスシネマにて、

「アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台」を鑑賞。

 

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2020年フランス製作。

日本公開は2022年。

 

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刑務所に服役する囚人たちに、

演技を教えにきた講師エチエンヌ。

 

彼は、指導する囚人たちの演目として、

サミュエル・ベケット作の不条理劇「ゴドーを待ちながら」を選ぶ。

 

始めは、演じることに乗り気でなかったり、

ふざけて真剣に取り組もうとしなかった囚人達だったが、

粘り強く指導を続けるエチエンヌの情熱が伝わったのか、

次第に稽古に打ち込むようになる。

 

そして、ついに彼らは「囚人のみで演じられる演劇」を、

一般観客の前で披露することになり、

大きな喜びを得ることになるのだが、

その先に待っていたものは・・・

という、あらすじ。

 

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上の画像にもあるように、

「圧巻のラストに、あなたは言葉を失う!」と大きく打って出た、この作品。

 

実話を元にした物語なのだが、

僕としては、最後まで見た時、

「言葉を失う」状態までには至らなかったものの、

「はあ〜、何とまあ、人生というのは分からんもんやな〜」と、

その展開に、何とも言えない気持ちになった。

 

もしも鑑賞前、

「最後、予想だにしない展開が!」

という前知識が、

僕の頭に一切入っていなければ、

ラストのオチには、かなりビックリしたと思う。

 

この作品には、

「え・・・?なんとなく、そういう気はしてたけど、マジかよ?」の後に、

さらに「そうきたか」が来て、

最後に「はああ、最終的にそんな事に?」という、

3段階のオチが待っている、

と僕は捉えている。

 

「事実は小説より奇なり」という言葉があるが、

この物語の結末は、

囚人たちが演じた戯曲「ゴドーを待ちながら」の内容のエッセンスが、

現実世界に漏れ出したかのようであり、

その後に訪れる展開は、

まさに「人生の妙なるもの」を体現した、

ある種の「奇跡」と言えるかもしれない。

 

なお、戯曲「ゴドーを待ちながら」の内容については、ここでは割愛させていただくが、

興味のある人は、下のリンクをタップしていただけたらと思う。

(「ゴドーを待ちながら」の解説はこちら↓Wikipediaより)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%89%E3%83%BC%E3%82%92%E5%BE%85%E3%81%A1%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89

 

今回の鑑賞は、

「最後に何かあるぞ」という事はわかった上で見ていたので、

ラストの第1段階目のオチは、なんとなく予想できた。

 

途中から「あー、もしかしてこれは・・・」と、見ている人の多くが、

なんとなく予想がつくような「におい」がしてくるのである。

 

で、「やっぱりな」という結果なのだが、

第2段階と、第3段階のオチは、

ちょっと予想がつかなかった。

 

ものすごく勘のいい人なら、

第2段階目のオチまでは、予想できた人もいるかもしれないが、

第3段階目(これは、第2段階までの出来事が、その後どのようになったか?という顛末である)に関しては、

予想できた人など、

殆どいないのではないだろうか?

 

では、このラスト。

 

「それは、感動するようなものなのか?」

と言われたら、

これについては、僕は感動するような類のものではないと思う。

 

むしろ、何とも言えない、どことなくモヤモヤしたものを感じた次第である。

 

今回は、完全にネタバレになるような書き方はしたくないので、

このモヤモヤを詳細に述べることができないが、

あえて、ひと言で表現すると、

第1段階目のオチに対しては、

何というか「がっかりした気持ち」が拭えないし、

第2段階目のオチに対する、

劇場内のお客さんの反応も、

正直なところ、

「あそこまでの反応になるほどの事なのかな?」という感じだ。

 

第2段階目のオチのシーンに関しては、

これが現実世界で実際に起こった現場では(もう一度言うが、これは実話を元にした映画である)、

本当にお客さんの反応は、あんな感じだったのかもしれないので、

何とも言えない部分があるのだが・・・。

 

今回は、ネタバレを避けようとしつつも、

割とヒントになるような雰囲気の事を書いてしまっていて、

作品未見の方には、少々申し訳ないのだが、

僕の感覚で、はっきりと断言できるのは、

このオチには「爽快感はない」という事である。

 

今作に対する僕の評価は、

100点満点で、79点。

 

「ピンチは、チャンス」といった言葉があるが、

これほどまで見事に、

ピンチをチャンスに変えてしまった逸話も、

そうそうないかもしれない。

 

追い込まれた人間の魂から絞り出された「表現」は、

その内容はどうあれ、

それを見た者の心に、確実に何かを残すのだろう。

 

人生とは不条理であるが、

その不条理から光を取り出すのも、

人間という生き物の不思議さなのである。

 

人生は、本当に何が起こるかわからない。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「ジュラシック・ワールド」(核心部の詳細なネタバレはなし) 生命をもてあそぶな、とあれほど言ったのに、またやらかしました。

 

7月31日、自宅で「ジュラシック・ワールド」を鑑賞。

 

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2015年公開。

製作国はアメリカ。

 

前作「ジュラシック・パークⅢ」から14年を経て作られた、

ジュラシックシリーズ第4弾である。

 

自身としては初鑑賞。

 

かつて恐竜の管理を制御できなくなり、

大事故を発生させたジュラシック・パークの惨劇から20数年。

恐竜の住む島は、

経営陣も刷新して「ジュラシック・ワールド」というテーマパークに変貌。

 

1日2万人もの来場者を集める超人気施設となっていたが、

そこでも「やっぱり恐竜、脱走しちゃいました」となってしまい、大パニックに・・・

というお決まりの展開である。

 

今作の目玉となる恐竜は、

「インドミナス・レックス」。

 

「インドミナス」とはラテン語で、

「獰猛で、制御不能」といった意味が込められており、

今作では、ひとまず「最強の」という日本語があてられている。

 

このインドミナス・レックスは、

かつての地球で、自然種として発生していた

生物ではなく、

人間の遺伝子操作によって生み出された新種である。

 

この極めて獰猛ではあるが、同時に頭も良い、

最強の恐竜インドミナス・レックスが、

檻(というか分厚いコンクリートに覆われた隔離壁)から脱走して、

人間たちに襲いかかるのだ。

 

というわけで、

ざっくりと感想を述べていくが、

今作も、今までのシリーズ作品がそうであったように、

ツッコミどころには事欠かない。

 

前回の記事の「ジュラシック・パークⅢ」や、

前々回の「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」ほど酷くはないと思うが、

それでもやはり色々と、めちゃくちゃである。

 

(「ジュラシック・パークⅢ」レビューはこちら↓)

https://shingosan.hateblo.jp/entry/2022/07/30/233935

 

(「ロストワールドジュラシック・パーク」レビューはこちら↓)

https://shingosan.hateblo.jp/entry/2022/07/28/012144

 

まず、インドミナス・レックス脱走後、

パーク内全域に全員避難のアナウンスが流れているにも関わらず、

それを無視して、立ち入り禁止区域に入って行った、ザックとグレイの主人公兄弟。

 

(↓右が兄のザック。左が弟のグレイ)

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案の定、インドミナス・レックスと出くわし、

追いかけられる羽目になるのだが、

これは、禁止区域に入る前に「戻ろうよ」と言った弟の忠告を無視した兄貴が、

完全に悪い。

 

しかしながら、兄ザックは、

「俺が悪かった。俺のせいで、こんなことに・・・」という、

反省の弁や態度を、終始1ミリも見せず、

これには正直言って、「なんだかな」という感じである。

 

そして、そんな兄弟を、

クリス・プラット演じる恐竜の飼育員で、

元軍人であるオーウェンと、

パークの運営責任者クレアが、

2人だけで行動して兄弟を探しに行く、

というシチュエーションも、

常識的に考えてあり得ない。

 

(↓左がオーウェン。右がクレア)

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ある程度、恐竜の習性がわかっている、

軍隊上がりの屈強な飼育員ならまだしも、

片一方は、武器の扱いもままならない管理者である。

 

行方不明になった兄弟の叔母という立場で、

責任を感じているのはわかるが、

彼女が命を落としてしまっては、元も子もない(結果的に生き残るが)。

 

普段から施設や従業員を管理し、

さまざまな役職を担っている立場の人間なのだから、

本来は、コントロールルームから指揮するのが妥当な役割である。

 

そこに加えて今度は、

このパークのオーナーが、自分でヘリコプターを操縦して、

恐竜退治に出向くのも「何でだよ?」である。

 

これもクレアと同様、

この騒動の後に待っている諸々の補償や、

裁判云々などを考えると、

「いや、あんたは大人しくしてろ」という立場である。

 

しかも、このオーナー、

ヘリの免許については、まだ「取得予定」の段階なのだ。

 

そんな人間の操縦する、

軍用でもなんでもない「一般用ヘリコプター」に、

機関銃を装備したセキュリティの人間を乗せて、

恐竜を退治しようとするという、この姿勢。

 

もうみんなパニックになっているのか、

やっていることが無茶苦茶である(笑)。

 

オーウェンが手懐けたヴェロキラプトル

「味方として」使おうとする、

かなり荒唐無稽でギャンブルな作戦についても、

結局、ラプトルが元来持つ動物の本能の方が勝ってしまって、

逆に人間たちが襲われる羽目になり、

「言わんこっちゃない」というカオスぶりだし、

とにかく「このパーク、緊急事態発生時のマニュアル、何にも作成しとらんやろ」

という、グダグダぶりである。

 

あとは、

オーウェンとクレアが、

変なタイミングでキスするのも、

ハリウッド大衆エンタメ映画の悪いクセで、

「は?お前ら、こんな時に何しとん?」となったし、

最初にパークに兄弟を出迎えたクレアの秘書、

ザラの死に方は、あまりに悲惨。

 

「えー・・・、せめてこの人は、殺してあげんとってよ・・・」と思った。

 

というわけで今回も、

このシリーズの最新作「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」の予習として、

今作を見たわけだが、

 

僕の評価は100点満点で、70点。

 

2015年の映画ということで、

前3作に比べると映像表現は格段に進化しており、

恐竜の肌の質感や動きは、おおむね素晴らしい出来であると思う。

 

今回、書き連ねた数々のツッコミどころも、

「なんだかなあ」と思いつつも、

実のところ、同時にそれも込みで、楽しんでいたりする(楽しんでるんかい笑)。

 

インドミナス・レックスを倒すための最終手段として、

「そいつを投入するか」という展開も良かったし(発煙筒の演出は、初代作のオマージュか)、

意外にも最終的な決着が「ヤツ」によってつけられたのも、

「生物の世界の厳しさ」を思い知らせてくれる感じで、まあ良かったと思う。

 

最新作までの予習は、残りあと1本、

ジュラシック・ワールド/炎の王国」である。

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どうも現時点では、

最新作の評価が芳しくないようだが(Yahoo!映画レビューの平均点は、この記事を執筆している現時点で3.4点。これは間違いなく駄作の匂いが漂う)、

ここまで来たら、もう見るしかない。

 

(↓600件を超えるレビューで、3点台前半は、もう多分アカン)

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まあ、つまらなかったら、このブログで、

どこがどうダメなのかを書くまでだ。

 

僕にとっては、

つまらなかった映画も全てブログのネタにできるので、

「見て損した」という事は、基本的にないのである。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「ジュラシック・パークⅢ」 人間、生きるためならウ○コまみれの電話も使用できる。

 

今回の記事は、ネタバレを含みます。

作品未見の方はご注意下さい。

 

7月28日、自宅で「ジュラシック・パークⅢ」を鑑賞。

 

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2001年公開。

製作国はアメリカ。

 

ジュラシックシリーズ第3弾で、

僕としては初鑑賞である。

 

この映画の内容が、

現在公開中の「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」と直接的な繋がりがあるのか、

現時点での僕にはわからないのだが、

とりあえず、

最新作までの前5作をひと通り見てみよう、

と決めたので、

一応の予習も兼ねて、今回見てみた次第である。

 

結論から言うと、

今作は、個人的には、

2作目の「ロストワールドジュラシック・パーク」と比較して、

途中で眠くなるような事はなかった。

 

しかし、前作、前々作を遥かに凌ぐ

ツッコミどころの多さに、大いに辟易する。

 

(「ロストワールドジュラシック・パーク」のレビューはこちら↓)

https://shingosan.hateblo.jp/entry/2022/07/28/012144

 

前作では、

サラという女性が、中々の困ったちゃんぶりで、

僕をイライラさせてくれたが、

 

(サラ・ハーディング↓「あんた、どうかしてるよ」という彼女の行動が原因で、尊い人命が損なわれた)

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今回は、

アマンダという女性が、その役割を担っており、

特に前半のいくつかのシーンで、

僕をイライラさせてくれた。

 

(↓拡声器で息子の名前を叫ぶアマンダ。

「恐竜を刺激するから、大声を出すな!」と、グラント博士に怒られるが、案の定、恐竜登場)

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さて、今作のツッコミどころであるが、

一個一個あげていくとキリがないので、

その多くは割愛させてもらうが、

個人的に最大のツッコミどころは、

島で行方不明になったアマンダの息子エリックが、

8週間も、恐竜だらけの島で、一人で生き延びていたことである。

 

いや、どう考えても無理があるだろう(笑)。

 

まあ、この息子を殺してしまうと、

今作のストーリーが成り立たないので、

そこは百歩譲って許すとしても、

パラグライダーで森のど真ん中に不時着した割には、特に大した怪我もしてなく、

何を食っていたのかは知らないが、

体力も有り余るほどにピンピンしていて、

いつ助けが来るかどうかもわからない状況で、精神的にも、さほどやられていない様子というのは、

奇跡にも程があると思うのだが・・・。

 

基本的には、

ハリウッドの家族向け娯楽映画としてお決まりの、

「ピンチになっても、ギリギリのところで都合よく回避してしまう」描写が、

いたるところに点在している。

 

それはそれで「(ハリウッドに限らず世界中の)アクション系映画の王道パターン」

なので、別に良いのだが、

それにしても、

グラント博士とエリックが、

恐竜避けの防護フェンス越しに、

エリックの両親たちと再会できたところに、

ピノサウルスという肉食恐竜がやってきて、

フェンス沿いに逃げるシーンについては、

「フェンスの途中に、ちょうど人が入れるほどの、いい感じのサイズの穴が空いていて」

そのあまりの都合の良さ加減に、

思わず失笑してしまった。

 

逃げ切るにしても、

もうちょっとアイデアを凝らしたものを見せて欲しいものである。

 

グラント博士の助手のビリーが、

プテラノドンに襲われて、

激流の川に流されていったものの、

最後になぜかちゃっかり生きているのも、

あまりにも都合がいい。

 

見た人ならわかると思うが、

何匹かのプテラノドンにつつかれながら、

かなりの勢いで流れている川に流されるのだ。

 

どうも最終的に、

軍に助けられた感じであったが(そのあたりを描いたシーンは全くない。あっても良かったのに)、

いやいや、あんなの、早々に溺れ死ぬか、

プテラノドンに食いちぎられて死ぬやろ・・・。

 

あとは、最終盤でグラント博士が、

ある「音」を鳴らして、

ヴェロキラプトルを追い払うシーンも謎・・・

というか説明不足である。

 

あの音が結局、

ラプトルの習性として何を意味していたのか、何の説明もなし。

どうしてラプトルたちが、博士たちを襲わずに去って行ったのか、

ちょっとくらい納得のいく説明があってもいいものだが、

苦し紛れにイチかバチか試してみたら、

理由はよくわからないが、ラプトルがどこかに行ってくれた・・・という、

これまた、あまりにも都合の良すぎる危機回避である。

 

おそらく、あれは、

ラプトルたちが、グラント博士の出した音を、自分達の仲間の鳴き声と思ったので、

結果的に、グラント博士たちのことを「敵ではない」と解釈した・・・

という風に、

映画を見た多くの人たちは解釈できるのだろうが、

僕としては、あのシーンで

「ちゃんとした学者としての説明があると、グラント博士の存在意義も際立つのに」と、

博士の人物像を描く上で、

ここは非常にもったいない事をしているな、

と痛切に思ったわけである。

 

・・・とまあ、最初の方でも書いたように、

今作は、この他にも、とにかくツッコミどころだらけなのだが、

それらをいちいち書き連ねるのも、

なんだか面倒くさいので(笑)、

自分的に特に気になった代表的なものを挙げさせていただいた。

 

今作の僕の評価は、100点満点で、49点。

 

90分程度の短めの上映時間で、

前作よりはテンポはいいと思うが、

やはり初代作の偉大さには遠く及ばない。

 

ひとまず今作に関しては、

ツッコミ部分以外に、語りたいと思わせる魅力的な要素が、

僕の頭に特に思い浮かばず、

「ひたすらに都合良く、恐竜から逃げれただけの映画」であった。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」を、「ジュラシックワールド/新たなる支配者」の予習として、26年ぶりに鑑賞。今見ても、やっぱり面白くない。

 

7月26日、

自宅で「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」を鑑賞。

 

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1997年公開。

製作国はアメリカ。

 

1993年に公開され、

世界的メガヒットを記録した「ジュラシック・パーク」の続編。

監督は前作に引き続き、スティーブン・スピルバーグ

 

この作品を見たのは今から26年前、

僕が20歳の頃で、

当時、大阪の千日前にある「千日前セントラル」という劇場(今はもうない)で見たのだが、

「あまり面白くなかった」という印象だけが強く残っており、

最後の方で、

ティラノサウルスアメリカ本土に上陸して、

街中で暴れ回ること以外は、

内容の大部分を忘れてしまっていた。

 

というわけで今回も、

ジュラシック・パーク」と同様に、

29日から公開される

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」の予習のために、

今作を久しぶりに見てみたら、

「あ〜、そういえば、こんなシーンあったな〜」と、

随分懐かしい気持ちにもなったのだが、

同時に、やはりこう思った。

 

「うん、やっぱ、おもろないな、コレ」と(笑)。

 

内容の大部分を忘れていたのは、

結局のところ、

「面白くなかった」からである。

 

ここから書く感想は全て、

2022年の今の僕が見た上での感想だが、

まず冒頭から、なんだかんだあって、

最初にティラノサウルスが登場して、

ようやく、それなりに面白いと言えるシーンに辿り着くまでが、

中々に退屈だし、長い。

 

そして、その長い前置きを経て、

前半のハイライトと言える、

崖から落ちるトレーラーのシーンがやってくるのだが、

今回見直して思ったのは、

結局、このシーンが「前半のハイライト」というよりも、

個人的には「全体通してのハイライト」だった、

という事である。

 

その後、

島にいる全員がティラノサウルスに追いかけられたりするシーンや、

街でティラノサウルスが大暴れするシーンも、

まあ、つまらない事はないが(いや、街で暴れるシーンは、やっぱりつまらないかも)、

前作が醸し出していた絶妙な緊張感に比べると、

かなり大味な印象を受ける。

 

主人公のマルコム博士の娘が、

鉄棒の技で恐竜をノックアウトするシーンも、

中途半端に笑いを取りにいったような印象を受けてしまい、

「なんだかなあ」という感じ。

 

今作の最大のツッコミ要素は、

マルコム博士の恋人で、

生物学者である、サラという女性の行動にある。

 

(↓サラ。演じるのはジュリアン・ムーア

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サラは、導入部からして、

恐竜たちの住む危険な島に、一人で出かけていったり、

ステゴサウルスの子供に近づきすぎた結果、

親ステゴサウルスに襲われたりと、

この時点でまわりの人間に結構な迷惑をかけている。

 

そのサラが、

足を怪我したティラノサウルスの子供を、

トレーラーまで運ぶよう指示して、

治療しようとするのだが、

この行動の意味がわからない。

 

そんなことをすれば、

親ティラノが子供の匂いを嗅ぎ付けてやってくるのは、

学者としてわかっていたはずだ。

 

このサラのせいで、仲間の一人である

せんだみつお似のエディ」が、

2頭のティラノサウルスに食いちぎられてしまうのである。

 

このシーンは悲しかった。

 

(↓エディ。彼が死んだ時、僕は「せんだみつおを殺すな!」と、心の中で叫んだ)

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(ちなみに、「せんだみつお」を知らない若い人のために。この人が、せんだみつおです。似てるよね?↓)

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その後もサラは、

自分の着ている衣服に、

子ティラノの血液を付着させたまま行動したので、

これも親ティラノを呼び寄せてしまい(サラはアホなの?)、

結果、みんなしてティラノサウルスと鬼ごっこをする羽目になってしまう。

 

そんな大いなる「何やってんだ?」な、

割と憤りを感じるレベルのツッコミ要素があるので、

今作を見た世間の多くの人と同様、

やはり僕も、この作品には厳しい評価をつけざるを得ないわけである。

 

今作に対する僕の評価は、

100点満点で、45点。

 

「続編は、最初の作品の衝撃を超えることはできない」

という法則に、見事なほど当てはまる作品だと思う。

 

これは僕の勝手な推測だが、

スピルバーグは、

この作品に熱を持って取り組んでいたとは、

明らかに思えないのである。

 

もちろん、適当にやっていたわけではなく、

「仕事」としてそれなりに真面目にやっていたとは思うが、

一作目の情熱と同じくらいの情熱を持って、

この作品を作ったとは、

僕にはどうしても思えないのだ。

 

野球に例えると、

いつも試合終盤の大事な1イニングだけを任されているリリーフ投手が、

素晴らしい投球内容で打者3人を打ち取り、

良い気分でベンチに帰ったものの、

監督もしくはコーチから、

「球数も少なかったし、もう1イニング行ってくれへんか?」と、

「イニングまたぎ」を頼まれて、

本人としては「今日はやりきった」と思っていたのに、

渋々、次の回もマウンドに上がったら、

案の定打たれた、

といった感じか(どんな例えだ。ちなみにこれは「野球あるある」です)。

 

スピルバーグ的には、

ジュラシック・パーク」の初代作の完成で、

「俺はやったぞ」感があったのに、

映画会社から、

「儲かるから、もう1本お願い!」となって、

渋々引き受けたような気がしてならない(まあ知らんけどね)。

 

ティラノサウルスを乗せた船が、

制御不能となり、港に突っ込むシーンを見た時は、

数あるハリウッド映画作品の中でも、

ピカイチの「失敗続編」として知られる

「スピード2」を思い出した。

 

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キアヌ・リーブス主演で大ヒットした

名作「スピード」の続編であるが、

「前作と比べて、全くもってスピード感がない駄作」として、

違う意味で、かなり話題になったダメ映画である。

 

この「ロストワールドジュラシック・パーク」と、

「スピード2」のおかげで、

僕の中に、

「港に船が突っ込む映画は駄作」というイメージが、確実に刷り込まれた。

 

今後、世の映画監督たちは、

どうか港に船を突っ込ませないでいただきたい(どんな結論だよ)。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「ボイリング・ポイント/沸騰」(詳細なネタバレはなし) 無理を通せば、道理が引っ込むのである。

 

7月25日、なんばパークスシネマにて、

「ボイリング・ポイント/沸騰」を鑑賞。

 

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日本公開は2022年。

製作国はイギリス。

 

クリスマス前の超絶忙しい時期に、

イギリスのとあるレストランで繰り広げられる、

様々なトラブルや、人間模様を描いた作品。

 

この映画の最大の売りは、何と言っても、

「全編完全ノーカットで撮影された」という事である。

 

見てもらえればわかるが、編集は一切されていないし、

CGを駆使した映像加工も全くなし。

 

一台のカメラのみが演者たちを追いかけ、

シームレスにドラマが繰り広げられる。

 

本当に力量のある俳優と、

スタッフたちでなければ成立しない、

「プロフェッショナルな映像作品」だと思うし、

あらためて「役者ってすげえな・・・」と思わせてくれる一本であった。

 

肝心の内容についてだが、

これについては、

ストーリーがどうこう、というよりも、

「ある職場での、1日の諸々を描写」という感じである。

 

最終的な結末にいたっての感想については、

賛否が分かれるだろう。

 

僕としても「え?これで終わり?」というか、

途中で巻き起こる様々なドタバタが、

どう帰結していくのか、

内容が進むにつれて興味津々だったので、

オチに関しては、ちょっと梯子を外されたというか、

若干の肩透かしを食らった感はある。

 

まあ、あんまり言うと、ぼんやりと中身がわかってしまうので、

詳しくは書けないが、

なんとも「ちゃぶ台返し」的な結末である(料理の映画だけに)。

 

作品内で巻き起こる様々なトラブルは、

飲食業で、それなりの期間勤めた経験のある人なら、

「あるある」と共感してしまうようなシチュエーションが満載だと思う。

 

僕も20歳前後の若い頃、アルバイトながら、

飲食業での経験が数年あるが、

まあ忙しい時は本当に大変だった。

 

殺人的忙しさに加えて、

従業員を困らせる注文をしてきたり、

偉そうな態度をしてくる客、

サボって働かない一部のスタッフ、

現場で切り盛りしている人間の大変さをわかっていないオーナー(もしくは店長)、

忙しい時に限って、いや、忙しい時だからこそやらかしてしまう調理ミス、

やらかしの責任追求でスタッフ同士のケンカ、それに伴う仲間割れ・・・、

僕も忙しい飲食店で経験するであろう、

大体のことは経験してきた。

 

多くのお客さんをかなりの時間待たせていて、

客とスタッフのイライラが店内に充満していた時に、

突如、「わあああ!!!!」と叫びながら

店を飛び出してやろうか?と思った事が、

2度3度ある(笑)。

 

店の種類や繁盛具合にもよるが、

飲食業ならではの、

あの「発狂してもおかしくない忙しさ」は、

もう2度と経験したくない。

 

ちなみに、これは余談で、

映画の中でそのような描写はないが、

他に「飲食店あるある」と言えば、

「男の店長、バイトの女の子に手を出しがち」

問題などもある(笑)。

 

今でも鮮明に覚えているのは、

ある時、僕が普段の上がり時間よりも、

早く上がれるようになった日があって、

「やったー、さっさと帰ろ(ウキウキ)」と、

颯爽と事務所に通じる階段を駆け上がり、

ドアをコンコンとノックして開けると、

そこには椅子に座った店長と、

店長のすぐ前で、

なぜか店長に向かってひざまづいている、

女の子のアルバイトの姿が目に飛び込んできたのである。

 

店長とバイトの子は、

2人とも妙な笑顔と、テンション高めの声で、

「あ、あ、あれ〜?!

今日、早上がり〜?」と、僕に聞いてきたわけだが、

よく見ると、店長のズボンは、ベルトが外されていた。

 

・・・まあ、これ以上は何も語らないでおこう(笑)。

 

果たして、あの光景は、

「これから」だったのか、

それとも「その後」だったのか、

今となってはもう分からないが(もうええやろ笑)、

飲食店では(別に飲食店に限った話ではないが)、そういう事もあるのだ。

 

だって人間だもの(笑)。

 

・・・話がかなり横道に逸れてしまったが、

僕はこの映画から、

「人生、あんまり忙しくし過ぎるなよ」

という事を、あらためて学んだ。

 

無理を通し続けたことのツケは、

必ず払わなければならないのである。

 

僕のこの映画に対する評価は、

100点満点で、69点。

 

俳優たちは素晴らしいし、

90分ノーカットという、

チャレンジングな撮影も大いに評価できるが

(ぶっちゃけ本音を言うと、編集ありの「普通の撮り方」でも良かったんじゃないか?と思ってたりする)、

僕の中では、ラストのあのオチも含め、

色々とモヤッとしたものが残ったので、

少々辛めの評価となった。

 

個人的には、

「後日談」的な続編を、ちょっと見てみたい。

 

あと、主人公のシェフ、いくらなんでも厨房離れすぎ(笑)。

あれはもう、途中から完全に店が回ってないと思う。

 

まあとにかく全編通して、かなり「ストレスフル」な作品である。

 

これから進路をどうしようか?

と悩んでいる学生などの若い人たちが、

この映画を見たら、

「飲食だけは絶対やめとこう」と思う子もいるかもしれないし、

進路に悩む学生諸君には、

見ておいて損はない作品、とも言えるかもしれない。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「ジュラシック・パーク」を「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」の予習のために、約20数年ぶりに鑑賞。今見てもやっぱり面白いわ。

 

7月23日、自宅で「ジュラシック・パーク」を鑑賞。

 

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1993年公開。

製作国はアメリカ。

 

2022年7月29日から全国公開される、「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」の予習として、

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ジュラシックシリーズの初代作であり、

原点と言える「ジュラシック・パーク」をあらためて鑑賞。

 

僕としては、この作品を、

おそらく最低でも3回は見た記憶があって、

今回は、その最後の鑑賞から、

約27、8年ぶりの鑑賞である。

 

公開当時、

僕は16歳だったと思うが、

公開前から、今作はすでに、世間でかなり話題になっていた記憶がある。

 

何と言っても、

当時の最先端CG技術を駆使した

恐竜たちの描写。

 

今見ると、

冒頭のブラキオサウルスの登場シーンなど、

さすがに「合成感強め」に感じてしまうシーンがあるものの、

当時初めて見た時は、衝撃を受けたものである。

 

この作品の2年前に「ターミネーター2」が公開され、

「液体金属」のCGに衝撃を受けた僕であったが(今の映像技術に慣れた若い世代が見たら、ある意味、稚拙な映像に見えるかもしれないが、こんなものをそれまで見たことがなかった当時は、文字通りの「衝撃」だった)、

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この「ジュラシック・パーク」を初めて見た時の感動は、

個人的には「ターミネーター2」で受けた感動をはるかに凌ぐものであり、

はじめから終わりまで、

その映像の素晴らしさに、

当時は、全身が総毛立つような感覚を覚えたものである。

 

ジュラシック・パーク」は、

間違いなく「映画を次の時代に進めた作品」だと思う。

 

そんな「ジュラシック・パーク」だが、

あらためてこの2022年に見ても、

やっぱり面白い。

 

もう、次に何が起こるか、

全て分かっているのだが、それでも面白い。

 

恐竜たちによって動物が食われたり、

人が食われたり、

あるいは、迫り来る恐竜から必死で逃げ惑う人間たちを描いた、

ある種「ホラー的」とも言える描写の数々を、

老若男女問わず誰もが楽しめる、

大衆娯楽エンタメ作品として昇華させたスピルバーグ監督のセンスは、

2020年代に入った今でも、全くもって色褪せない。

 

「それにしてもパークの危機管理、甘すぎへん?」

 

「こんなに危険生物たくさんなのに、そもそもスタッフ少なすぎへん?」

 

「もっとさっさと警察なり、軍に支援要請しろ」

 

「社長さん、自分の孫が生きてるか死んでるか、という時に、よく呑気にアイスクリームなんか食ってられるな(笑)」

 

・・・などなど、

ツッコミどころはそれなりにあるものの、

まあ面白かった。

 

僕の評価は、100点満点で、90点。

 

最初に見た10代の頃は、特に意識していなかったが、

今回見て思ったのは、

まあとにかく、子役たちの演技が素晴らしい。

 

男の子もよくやっていると思うが、

とりわけ、お姉ちゃん役の子が良い。

天才的と言える演技力である。

 

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アリアナ・リチャーズという女優さんだが、

彼女は現在、もう42歳である。

(↓アリアナ・リチャーズ)

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あの少女が、

僕とさほど年齢の変わらない大人の女性になられていて、隔世の感がある。

 

そりゃ僕も年を取るわ(しみじみ)。

 

今回、「ジュラシック・パーク」を久しぶりすぎるくらいに見た感想は、

やはり面白いし、この時のスピルバーグは最高に調子が良い、ということ。

 

ちなみに、この「ジュラシック・パーク」以降のシリーズ作品については、

僕は今作の続編である「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」を見た(そんなに面白くなかった記憶がある)だけで、

他は全く見ていない。

 

とりあえず現時点では、

更なる予習として、

クリス・プラット主演の「ジュラシック・ワールド」と、

ジュラシック・ワールド/炎の王国」は見てみようと思っている。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。