「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を鑑賞。
100点満点で、81点。

※この記事はネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。
間もなく公開される「マッドマックス フュリオサ」の予習として、今回は自宅にて鑑賞。
正直、前半の砂嵐のところまでは「勢いは感じるが、情緒には欠ける映画かな」という印象だったし、
ヒューマンドラマという部分においては、そういった要素があるにはあるものの、最後の最後まで心が揺さぶられなかった面はある。
しかし、そのようなエモーショナルな要素など「もうどうでもいいわ」と思わせるほど、
後半は、ゴリ押しの美学というか、力技でねじ伏せにかかってきたかのような、怒涛の世紀末カーアクションに、ただただ圧倒されてしまった。
この作品を音楽ジャンルに当てはめるとするなら、これはまさに「スラッシュメタル」。
何人ものおばあちゃん達が勇猛果敢に戦って、そして、そのほとんどが死ぬという展開も、
僕の映画体験としては他の作品ではあまり見たことがない展開であり、その是非はともかく、中々斬新なものを感じさせる。
ニュークスという名の登場人物が、悪役のボスキャラを狂信的に信仰していたのに、
後半では、あっさりとマックスとフュリオサ派に転身したのは中々のツッコみどころではあると思うが(笑)、
監督からしたら「まあ細かい事はいいから、頭空っぽでこの世界に身を委ねろ」という感じなのかもしれない。
「これは映画館で見ときゃ良かった」と思った一本だった。