「存在してくれてありがとう」シリーズ第4回は、
「エリクサーの弦」。
そこそこの期間以上、ギターを弾いている人なら多分知っていると思うが、このエリクサーの弦、
とにかく錆びにくい。
どれくらい錆びにくいかと言うと、
弾く頻度とか、手に汗をかきやすい体質かどうかなど、
個人差も多少あると思うが、
今、自分のエレキとアコギに張っているエリクサーの弦は、両方ともかれこれ半年以上は交換していない(はず)。
ちなみに僕の持っているアコギはテイラーだが、
テイラーのギターは購入した時からエリクサー弦が標準装備されている(これはエリクサーユーザーとしては嬉しい)。
とにもかくにも、ギターを弾く人間にとって弦のサビというのは、非常に由々しき問題で、
「ギターでストレスを感じる瞬間」という項目でランキングづけをしたら、
間違いなく上位に入るだろう・・・
というか、僕にとって弦のサビつきは、
「弾いてる最中に弦が切れる」と常にトップを争う
最もストレスを感じる現象だ。
音の響きは悪くなるし、指は滑らなくなるし、
サビで指が汚れるし、弦は切れやすくなるし、
弦交換の頻度が増えるし(弦の交換が面倒くさくてこれがまたストレスなんだ)、
交換頻度が増えるという事は弦を買うお金もかかるし、
個人的意見としては、はっきり言って何も良い事がない。
このエリクサーの弦が世の中にいつ頃登場したのか、あまり覚えていないが、
これを使うまでは主にアーニーボールの弦を使っていた。
別にアーニーボールが良くないとは言わないけど、まあ1週間も弾けば弦の表面から光沢感が無くなっていた感じだったし(多めに練習した時は3日くらい)、
当時は「そんなもんか」と思って使っていた。
自分が「エリクサーという名前の弦がある」と知ったのは、いつ頃だったかよく覚えていないのだが、出始めた時は、
「値段が高い(他メーカーの弦の倍くらいの値段)」とか、
「他メーカーの弦より、こもった感じの音になる(端的に言うと音が悪い)」というマイナス側の印象に影響されていたので、
その存在を知りつつも、なんだか手を出さないでいた。
その後、何をキッカケにアーニーボールからエリクサーに切り替えたのか、これも決定的な瞬間みたいなものは自分でも特になかったように記憶しているのだが(多分、弦のサビに、いい加減ウンザリしていたのだろう)、
ある日、エリクサーを買って張ってみたら、
音のこもりなど自分の耳では感知する事もなく(発売当初のものよりも改良されたものが開発されたようです。ただ、僕の耳がバカ耳という可能性も否定できない・・・)、
1ヶ月、2ヶ月と使用を続けても一向に錆びる気配が無いので、
「なんや、こんな良いものならもっと早く買っときゃ良かった。」と、嬉しさを伴う後悔を実感した次第。
こんなに長期間、同じ弦で弾き続けられるなら、
少々の値段の高さなど気にならないどころか、
他社の弦を使い続けるよりよっぽどコストパフォーマンスに優れている。
僕はこれからもエリクサーを使い続けるだろう。
エリクサー弦、存在してくれてありがとう。