シンゴさんの、ふとしたつぶやき。

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

ふとしたつぶやき(4月26日)

こないだ見た「あまろっく」という映画の中で、笑福亭鶴瓶演じる鉄工所の社長が、

「わろとけわろとけ。人生、楽しまなあかんねん。暗い顔しとったらあかん」というような事を言ってて(おそらく原文ママではないが、まあそんな感じ)、

僕も「やっぱりそうよね。うん、そうやわ」と共感を抱いたのだが、

現実問題、「この状況では流石に笑えん」という事もあって、そういう時はどうすれば良いのか?と。

 

で、これに対する僕の答えなのだが、

ひとまず、もうこれに関しては、人生を生きる上での一つの通念、あるいは指針として、

「時間が何とかしてくれる。今はポジ要素が見当たらないが、いずれ時間の経過がこの状況に意味を与えてくれる」と刷り込んでおくしかないんちゃうかな、決めておくしかないんちゃうかな、と思っている。

 

ブログ名変更のお知らせ

いつも当ブログを読んでくださっている皆様に大変感謝しております。

今回、ブログ名を「シンゴさん日記」から、

「シンゴさんの、ふとしたつぶやき。」に名称変更いたしました。

今後とも変わらぬ御愛顧をいただければ幸いです。

よろしくお願い申し上げます。

ふとしたつぶやき(4月25日 PART2)

5年くらい前、楽しんで見てたのに、なぜか途中で見るのを止めてしまった「進撃の巨人」を、昨日からまた見始めた。

前回は、確か主人公のエレンという男の子が巨人になるあたり(なったよね?)で見るのを止めてしまったのだが、
そこに至るまでのストーリーもあんまり覚えていなかったので、もう一回最初から見る事に。

第一話でお母さんが、倒れた家の瓦礫に挟まって、その後巨人に食べられるシーンは流石に覚えていたが、
その他は「あれ?こんなシーンあったっけ?」の連続。

鬼教官の鬼指導の最中に、ふかし芋を食ってた女の兵士がいたけれども、
それも「こんなシーン、あったんやな」となる。

アニメを楽しむよりも、まず自分の記憶力の衰えに愕然とした(笑)。

ふとしたつぶやき(4月25日)

カップヌードル辛麺は、「やめとけやめとけ。また辛すぎて後悔するぞ、お前」と心の中で呟きながら、なぜかまた買ってしまう不思議な商品。

多分、今日も食べながら後悔すると思う。

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ふとしたつぶやき(4月24日)

異論もあると思うが、基本的に、人生は「ミスター低姿勢」及び「ミス低姿勢」が最終的に万事うまく行くと信じてる。

その時、笑顔は大事ですね。

いつ何時でも申し訳なさそうにしてたら、ここぞとばかりに舐めてきよる人がいたりするからね。

【ネタバレあり】「あまろっく」 僕はこの映画を見て「社長という存在は、とにかく従業員に給料を毎月ちゃんと払いさえしていれば毎日遊び呆けていても構わない」ということを学びました。 

「あまろっく」を鑑賞。

100点満点で、79点。

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※今回はネタバレありです。未見の方はご注意。

 

兵庫県の尼崎を舞台にした人情劇。

 

笑福亭鶴瓶演じる、妻に先立たれた下町の鉄工所の社長(65)が、中条あやみ演じる20歳の美人女性と再婚し、

江口のりこ演じる39歳無職の社長の一人娘と共に、3人そろって一つ屋根の下で暮らすという、そうそう起こり得ない設定の物語である。

 

これだけ年の離れた結婚といえば、僕の記憶している限りで言うと、

ラサール石井夫妻、加藤茶夫妻、「紀州ドンファン」こと野崎幸助夫妻(←そこ出すか)あたりが思い浮かぶが、

経済力に恵まれた壮年以上の男性が、30歳くらいまでの若い女性と結婚すると、

世間的にはどうしても「決め手はやっぱり・・・、お金よね・・・?」といったヒソヒソ話の対象になるのは免れない面があると思う。

 

予告編を見た限り、この物語がどのような顛末を描いていくのか殆どわからず、

「65歳のジイさんが、20歳の女性と再婚」という時点で、保険金が絡んでくるようなキナ臭い展開もありか?と予想していた節があるのだが、

フタを開けてみれば、そのような不穏なテイストは一切無かった。

 

結婚して間もなく社長が突然死するのだが、そういった展開においても、尼崎の商店街のおばちゃん達の、

「あそこの社長さん、再婚してすぐ亡くなってんて。ほんでな・・・その嫁いうのが、なんと20歳やねんて!ちょっと奥さん、おかしいと思わへん?20歳の小娘と社長が結婚して、社長がすぐ亡くなるて、こんな話あるう?なあなあ奥さん、どない思う〜?あっ!噂をすれば何とやらやで。その嫁が向こうから歩いてきた・・・ヒソヒソ、ヒソヒソ」といった井戸端会議シーンなどは一切無し。

 

とにかく20歳の嫁は、純粋に社長のことを想い、好きになったのだが、不幸にも社長の突然死で、やっと掴んだ幸せは逃げていったのである。

 

ちなみに、夫婦の夜の生活を想起させるシーンもあって、

そこは正直ちょっと、鶴瓶師匠と中条あやみ、という絡みを想像すると、

生理的に「きっつー」と思ってしまいました(笑)。

 

で、社長が死んでからは、

残された嫁と39歳プータロー娘の、2人の共同生活での何だかんだがメインになっていき、波乱万丈の人生物語となっていくのだが、

これがまあ、笑いあり涙ありの怒涛のストーリー展開で、けっこう面白かった。

 

ただ、これはあくまで個人的な印象だが、最後の方になるにつれて、なんだか「見ている人を感動させよう、感動させよう」という演出というか、監督の計算が透けて見える感じがして、少々鼻に付いたところはある。

 

それに、無職になったとは言え、以前は東京の大手企業で超優秀な手腕を発揮していた江口のりこが、

まわりへの事前通告や相談も無しに、勝手に家と工場を売却しようとしたり、

事前に上陸するのが分かっている大型台風への備えを殆どしていない事には、かなりの違和感を感じたりして、そのあたりも自分の中ではマイナスである。

 

しかし最後の最後は、「まあ、ベタっちゃあベタやけど、これが一番良い着地点か」といえるようなオチで、

最終的に「色々思うところはあったけど、良い映画やったな」と思えた一本であった。

 

今回、僕はこの作品に、79点という微妙に辛めな点数をつけさせていただいたが、

それはついつい粗探しをしてしまう僕の捻くれた性格(ほんま性格悪いと思う)の賜物であると思うので、

この映画を大絶賛している多くの方に対しては、何の異論もない。

普通に良作。素敵な映画であると思う。

 

といったところで・・・、この映画みたいに、僕にも中条あやみみたいな子が現れてくれないかな?(現れないです)

 

追記:

この映画を見た翌日に、作品内で工場のベテラン職人を演じていた佐川満男さんが、12日にお亡くなりになられていた、との報道を知りました。

佐川さんのお年でないと出せない、とても味のある温かみのある演技でした。この場をお借りして、謹んでご冥福をお祈りします。

【ネタバレはあらすじ程度】「ソウルフルワールド」 あらゆる面で感動した作品だが、マニアックな部分で言うと楽器演奏のアニメーションの精緻さに驚愕した。

「ソウルフルワールド」を鑑賞。

100点満点で、97点。


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数年前の完成当初は劇場にて公開予定であったが、その当時、コロナ禍の直撃によって劇場での公開を断念。

2020年にDisney+で配信されたが、2024年に、晴れて映画館での公開が実現した作品である。

 

ハッキリ言ってしまうが、紛れもない傑作であると思う。

 

僕はこういう言い方は極力避けたいので、普段はそのような感情を抱いてしまった時があるとしても、あえてそれを抑え、言わないように気をつけているのだが、今回は批判されるのも覚悟で、次のように言ってしまおう。

 

まだ社会経験に乏しい子供はさておき、

この作品を見て何一つ思わない、あるいは何一つ心を動かされないような社会人とは、僕は友達になりたくない。

 

子供の頃からプロのジャズピアニストとしてスポットライトを浴びる事を夢見て、

その夢の実現こそが自分を幸せに導いてくれると信じて疑わない、音楽教師の主人公ジョー・ガードナーは、ある日、遂にその夢を叶えるチャンスを掴むが、

その直後、自らの不注意によってマンホールに落下してしまい、命を落としてしまう(厳密に言うと半生半死みたいな状態であるが、僕の解釈では、ひとまず「命を落とす」と表現する)。

 

しかしジョーは、「せっかく掴んだチャンスなのに!僕はまだ死ぬわけにはいかない!」と、必死の抵抗をして、

すったもんだの末、地球に生まれる前のソウル(魂)たちが集い戯れる世界にたどり着いてしまうのだが、

まあなんというか、そのあたりからのラストまでの脚本の素晴らしさ、ストーリー進行のテンポ感、圧巻のグラフィック、思わずクスッとなってしまう登場キャラクターの台詞回しも含めた小ネタ、泣ける演出・・・などなど、

これぞまさに「ピクサーの本領発揮」といった感じで、終始色々な種類の感動を堪能することができた。

 

劇中に流れるジャズナンバー(演奏シーン)がこれまた最高。

めちゃくちゃカッコいい。

 

「幸せは、あなたが望む未知の憧れの世界に実際にあるのかもしれないけれど、実はすでにあなたのまわりに沢山あるんですよ」といったメッセージは、

この映画に限らず、歴史上のこれまでのあらゆる文学や演劇、歌の歌詞などに何度も何度も込められてきたものであって、特に目新しいものではないし、

ややもすれば「はいはい、出ました。また『日常の些細な事に感謝の心を忘れずに』ですねー」と、

僕自身も油断していると、ついつい思いがちであるが(反省しろ俺)、

この映画を見ていると、

素直に「そう。そうなんだよ。高望みする場所が全てじゃないんだよ」と、従順でピュアなハートになってしまうのだから、あら不思議(笑)。

 

ピクサーマジック(ディズニーマジックとも言える)に、してやられたり」と言ってしまうと、それはそれで、またヤラしい捉え方になってしまうが、

説教臭く感じさせずに、このような忘れがちな真理を、社会に揉まれて汚れちまった我がハートに、スッと染み込ませてくるのだから、

これはもうまさに「ピクサーあっぱれ」としか言いようがない。

 

ツッコみどころに関しては、無い事は無いが、それもまあ重箱の隅をつつくようなレベルのものであるし、それよりも何よりも感動の方が上回り過ぎて、んなこたぁどうでもいい、という感じである。

 

ちなみに、劇場を出て「あらゆる事に感謝感謝。ルンルン♪」と、

心が洗濯されたような感覚になった僕は、その後の帰り道で地下鉄に乗り込んだのですが、電車を降りた時に、慌てて駆け込んでくる人とぶつかりそうになって、案の定「チッ」となりました(笑)。

 

自分の心、何も変わってなかった(笑)。

 

現世での修行はまだまだ続く。