シンゴさんの、ふとしたつぶやき。

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

最近見た映画を3本サクッとレビュー。 「愛を耕すひと」(ネタバレなし。93点) 「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」(ネタバレなし。42点) 「大きな玉ねぎの下で」(ネタバレあり。49点)

※今回は、「大きな玉ねぎの下で」にネタバレがあります。

未見の方はご注意下さい。

 

まずは、「愛を耕すひと」。

100点満点で、93点(ネタバレなし)。f:id:otomiyashintaro:20250220190133j:image

デンマーク政府が50年もの長きに渡り開拓を試みたものの、

何一つの作物も育てられなかった不毛の荒れ地に対して、

元軍人の男が、「私ならやれる」と、開墾に乗り出す話。

 

結論から言うと、万人受けはしないと思う。

 

老若男女、家族みんなで楽しめるという類の作品でもない。

 

諸外国ではどうか分からないが、

ここ日本では興行的にもヒットしないかもしれない。

 

だが、これは本当に素晴らしい映画であると思う。

 

シリアスな題材を好む映画好きには、個人的に是非見てほしいと思う傑作。

 

人生の理不尽さ、挑戦することの苦しみと喜び、孤独との向き合い、そして他者と繋がる事の大切さ。

 

それら一つ一つの要素が、エンディングを迎えた時、

心に、深く深く沁み入ってくるような感覚を覚えた。

 

作物の種もそうだが、

人生で蒔いた種も、いつか必ず刈り取られる時が来る。

 

必ず。

 

続いて、「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」。

100点満点で、42点(ネタバレなし)。

f:id:otomiyashintaro:20250220184126j:image

「今回も多分、面白く無いかもな」と、

最近のマーベルMCUに対していつも感じる、

諦めのような気持ちを持ちながら鑑賞に望んだが、

結論から言うと、やっぱり面白くなかった(苦笑)。

 

アクションもVFXの質も、

過去のマーベル作品のいくつかの傑作に比べて、

比肩しうるほどの要素や、突き抜けた演出が何一つなく、

ミステリー的展開を主軸にしたストーリー展開も、とりたてて面白いといえるものではない。

 

日本の戦闘機に乗っている日本人パイロットのアニメみたいな喋り方と、

なぜか急に日本語を喋る主人公に「なんだかな」と思いつつ、

後半は、ただぼんやりとスクリーンを眺めているだけの自分がいた。

 

そこに辿り着くまでの全ての作品が面白かったわけでは無いし、

個人的に「これはダメだ」という作品もあったが、

今後のMCUに対して、

あの「アベンジャーズ/エンドゲーム」に至るまでの素晴らしいヒストリーを求める事は、あまりにも酷な要求だろう。

 

続いて、「大きな玉ねぎの下で」。

100点満点で、49点(ネタバレあり)。f:id:otomiyashintaro:20250220192627j:image

うーん・・・。まあ基本的には良い映画だとは思うんだけど・・・。

 

ちょっと、設定にかなり無理がないかね?と思ってしまった。

 

一つの店舗で、昼は手作り菓子を売ってるカフェ、夜はバーの経営を、

それぞれ別のオーナーが展開していて、

その各店舗で働いている学生アルバイトの男女が、

「管理ノート」と銘打たれた、いわゆる連絡ノートでのやり取りを通じて、

顔も知らないままにお互い惹かれ合っていく・・・という話なのだが、

まずここで僕は、

「あのさあ、君ら、昼夜で働く時間が違うとは言え、同じ店で働いてて、そないにお互いの素性を知らんことってある?」

というツッコミを入れてしまう。

 

僕はこういう店舗で働いた事が無いので、確信を持って言えない部分があるが、

昼夜で分かれているとはいえ、

一つの場所で働いている者同士、

「一度くらいは、会ってご挨拶しとかないとな」となりませんか?普通。

 

で、結局は、お互いがちょっと勘違いしたような感じで会う事になり、

ちょっとしたイザコザが起こるのだが、

なーんか違うよな、と。

 

もっと前に「会わないといけないタイミング」があったよね?と。

 

それは、昼の方の女の子が管理ノートに書き残した、

「棚がちょっと高く感じるんですよね」という書き込みに対して、

夜の方の男の子が、

「寸法を決めるなど、特に事前の打ち合わせもなく、自分で勝手に店の設備(棚)を改造している」という場面。

 

いや普通さ、こういうのって、実際に当事者(棚の高さに困っている人)に会いに行って、

「棚が高いって書いてましたけど、僕が調整します。大体どれくらいがいいですか?

実際に見て確認してもらえますか?」

とするのが常識じゃないですか?(笑)

 

それを、このバイト男子は、仕事が終わった夜に、

「勝手に棚の高さをDIYで調整」するのである。

 

いや、それは勝手にやったらアカンやろ(笑)。

 

店舗の設備管理に対して何の権限もないバイトが、

なんで店の物をノコギリで切って、釘を打ち込むねん(笑)。

 

もうこの時点で、

「なんかこのストーリー、無理やり感がすごいな」と感じてしまって、冷めた。

 

全体的には良い話だけど、こういった要素も含めて、

ちょっと他にもツッコミどころがあったりと、見ていてキツいものがあった。

 

あとは男の子が、

和田正人が演じる、イキった社長の会社に就職を申し込むシーンが、

見ててちょっとイラッとした。

 

「面接やのに、ポケットに手突っ込んで、応募者とタメ口で対峙するヤツの下でなんか、俺やったら絶対働きたくないわ。

お前(男の子)も、こんなヤツ(イキり社長)に2回も面接申し込むなよ」と思った(笑)。

 

あの社長のくだりって、要る?

 

ということで以上、映画レビューでした。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。