タイトルのとおり、
これまでの人生において、僕に大きなインパクトを与えた楽曲をジャンル問わず振り返ろう、というシリーズ。
第1回であり、1曲目に挙げるのは、
筋肉少女帯の「釈迦」。
あのCMが放送された頃の僕は、
小学校の高学年だか、中一くらいだったとは思うのだが、
「俺にチェリオを飲ませろ!」というワンフレーズにただならぬ興奮を覚え、
「誰の曲だ!?」となった瞬間、
画面の左下にある「筋肉少女帯」という、
当時の僕にとっては、
あまりにもインパクトのある日本語にも興奮した記憶がある(今もなお、全くもって最高のセンスを感じさせるバンド名であると思う)。
「筋肉少女帯ってなんだ!?」となった僕は、
当時の実家の近くにあったレンタルビデオ・CDショップ「MARC(マーク)」まで自転車を走らせ、
「筋肉少女帯」のアルバムを借りた・・・・
ような気がするのだが、
このあたりの記憶が全くもって定かではない。
とにかく、
チェリオのCMの元曲が「日本印度化計画」という曲である、
という事が後々わかってからは(チェリオのCMは、この曲の「俺にカレーを食わせろ」という部分を、「チェリオを飲ませろ」に替えている)、
筋肉少女帯にどハマりし、
バンドの創始者の一人であり、ボーカルである大槻ケンヂさんにも、どハマりしていった。
高校生の頃から20歳頃までの間、大槻さんのエッセイ本はほぼ全部読んだし、
テレビやラジオに出演した時に語られる、大槻さんの宇宙人やUFO話、その他オカルト関連の話や映画の話も、どれも面白いものばかりで、
当時の僕にとって大槻さんは、
ダウンタウンの松本人志さんと並ぶ「二大カリスマ」の一人であった。
とにかく、大槻ケンヂさんが僕に与えた影響には計り知れないものがある。
いわゆる「サブカルチャー」というものを、僕に教えてくれたのは大槻ケンヂさんだ。
先に挙げた「日本印度化計画」含め、
僕が10代の頃に聞いた筋肉少女帯の曲には、思い出の曲がありすぎて、どれか1曲に絞るのはとても困難ではあったのだが、
迷った挙句「釈迦」を選んだ。
決め手としては、僕にとっては一生忘れる事はないであろう歌詞。
釈迦といえば、誰もが知る仏教の開祖であるが、その偉大な釈迦という人物をテーマにした曲の中で、
「けっこう良い人だったから、恋してあげてもよかった」
「けっこう良い人だったから、好きになってもよかった」
「釈迦は良い人だったから」
というフレーズが出てきて、これが僕には強烈だった。
釈迦という存在が、
「となりの兄ちゃん」くらいの軽さで扱われる事に、中学生の僕は衝撃を覚えた。
「釈迦は良い人だったから」などというフレーズが出てくる大槻ケンヂさんは、やはり天才としか言いようがないと思う。
歌詞の中で描かれる世界は、一見しっかりしたストーリーが構築されているのかと思いきや、全体的にはかなり意味不明である。
プロモーションビデオも、
大槻さんがチェーンソーを振り回して女性を追いかける(映画「悪魔のいけにえ」のオマージュなのだろう)という、歌詞の世界観と全く関係のない事をやっていて、かなりクレイジーである。
多分、世間の大多数の人にとっては、
「なんか変な曲」
以外の感想は抱いてくれない曲なのかもしれないだろうけど、
僕は聴くたびに「いやあ、やっぱりオーケン、天才やなあ」と思ってしまう。
という事で、思い出の曲シリーズの1曲目は、
筋肉少女帯の「釈迦」でした。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。