シンゴさん日記

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

阪神くん、今年の君はなんでそんなに阪神なんや?

前回に続きプロ野球の話であるが、

阪神セ・リーグ優勝の可能性が風前の灯火である。

 

(デイリースポーツの記事より引用↓)

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前の記事にも書いたが、僕は中学生の頃から本格的に阪神タイガースのファンになり、ファン歴は約30年になる。

 

暗黒時代と称される時代も、「今年こそ優勝を」と、見れる限りの試合は見てきた。

 

この2021年は矢野監督就任3年目で、

シーズン前から、近年では最も優勝が期待できる年として、各方面からの前評判は良かったし、

実際、シーズンが始まってからも、2003年の星野監督の時のような「圧倒的」とまでは言えないが、着実な強さで他チームを突き放していた。

 

・・・・だがしかし、

現在10月18日、本日の試合開始前時点で、現在のタイガースは、

首位の東京ヤクルトスワローズにゲーム差を3.0つけられての2位。

 

ヤクルトはマジックが4になり、阪神が優勝するには非常に厳しい状況である。

 

こういう事例は、

もう子供の頃から何度も見てきた。

 

シーズンが始まって、ある時期まではそれなりに上位で争い、時には優勝が狙える位置にいつつも、夏の終わり頃から大失速し「寂しい秋」を迎える阪神を。

 

矢野監督が就任した最初の年である2019年は、最終盤までAクラス入りが危ぶまれるシーズンだったが、

最後の方で6連勝して(確かそうだったよね?)、なんとかクライマックスシリーズ(以下CS)に滑り込み。

 

CSでの横浜DeNAベイスターズとの戦いでは、初戦で6点差を逆転するという離れ業をやってのけ(この時、阪神が6点差をつけられて劣勢に陥った時点では、僕は諦めとショックで腐ってしまい、布団に潜って短い睡眠を取ることにしたのだが、

ほどなくして目覚めて「どうせ、負けてるんでしょ・・・」とテレビをつけたら、北條選手がガッツポーズをして逆転している場面だったので、「らしくないぞ!阪神!」と心底喜んだ)、

後のファイナルステージでは、優勝したジャイアンツには1勝しかできなかったものの、我々ファンを大いに楽しませてくれた。

 

良い意味で「らしくない阪神の姿」を見せてくれたのである。

 

2020年は、巨人に大幅に負け越したおかげで(8勝16敗)優勝を逃し、シーズン終盤には2位の死守も危うい状況にまでなったが、

最終盤においてこれまた6連勝し、なんとか2位でCSを迎えられる結果となった。

 

そして今年、2021年である。

 

現時点で、まだ阪神にも優勝の可能性がないことはないのだが、誰が見ても厳しい状況だ。

 

こんな現状に至るまでの誤算は色々とある。

 

これを書き始めると、阪神ファンにだけ通じるマニアックな話になってしまうので、当ブログでは詳細には書かないが、

今の阪神は、長年、阪神タイガースというチームを見てきた僕がよく知る「阪神」だ。

 

今までそういった「最終コーナーにきて息切れする阪神」で、個人的に印象に残っているのは、1992年、2008年、2010年、2017年。

 

1992年は今は亡き中村勝広監督が指揮を執り、9月終盤の時点で、2位ヤクルトに3ゲーム差の首位であったのに、

その後の直接対決でことごとく負け続け、甲子園球場にてヤクルトの胴上げを見ることになる、という屈辱の結果に。

 

中村監督は、シーズン最終盤のビジター遠征に出発する前、「ファンの皆さんに最高のお土産(優勝)を持って帰ってくる」的な宣言をしていたが、僕は何となく嫌な予感がしていた。

 

この中村監督の「楽観的発言」が、当時なかった言葉だが、今で言うところの「死亡フラグ」に僕は感じたのだ。

 

ちなみに、当時、甲子園球場に詰めかけた一部の阪神ファンが、ヤクルトの野村監督の優勝監督インタビューの最中に「帰れコール」を投げかけたが、あれはスポーツファンのマナーとして許されるものではない。

 

阪神ファンが忘れてはいけない負の行為」として、今後2度とあってはならない行為である。

 

2008年は、プロ野球史に残る「大逆転優勝」を巨人にさらわれた、阪神ファンにとって忘れることのできない屈辱のシーズンである。

 

シーズン開始当初から首位独走の快進撃を続け、7月中に優勝マジックが点灯するなど、阪神ファンのみならず、誰の目から見ても「阪神の優勝は確実」と思われていたが、

その年の夏に開催された北京オリンピック新井貴浩を始めとする主力メンバーが抜けると、

その状況に暗雲が立ち込める。

 

帰国後、新井に腰の骨折が判明し長期離脱。

その間に怒涛の勢いで阪神に迫った2位巨人は、阪神に対して最大13.0も空いていたゲーム差を逆転し優勝。

 

阪神ファンの僕としては、今書いていてもおぞましい気分になる。

 

あんな事は2度とあってはならない。

 

2010年は、真弓監督2年目のシーズン。

この年のビッグニュースは、何と言っても城島健司の獲得。

ダイエーホークス時代から城島の大ファンだった僕は、まさか「あの城島」が阪神に来てくれるとは夢にも思っていなかったので、入団の一報が報じられた時は本当に感激した。

 

京セラドームで開催された、開幕第2戦でのサヨナラホームランを現地生観戦で見れた事は、今でも本当に良い思い出である。

 

この年の阪神は、本当に「重量打線」だったと思う。

 

怪我もあって、かつての主砲だった金本は衰えつつあったものの、

入団当初はさほど期待されていなかったが、その年、結果的にイチローが持っていたシーズン安打数210の記録を抜き、214本のヒットを放って当時の安打数日本新記録を塗り替えたマートンを始め、

 

新井、城島、ブラゼルとホームランを期待できる打者や、打率の高い平野、鳥谷など打撃陣の迫力は近年稀に見るものがあった。

 

しかし、このシーズンも最終盤には失速。

 

ドラゴンズとの天王山といえるナゴヤドームでの戦いに敗れ、優勝を逃した。

 

2017年は金本監督2年目のシーズン。

FAでオリックスから糸井嘉男が加入。

 

シーズン当初から優勝争いに加わり続け、一時は首位広島に肉迫する時期もあったものの、やはりシーズン終盤には失速、優勝を逃す。

 

そして何と言ってもこのシーズン、記憶に残っているのは、DeNAベイスターズとの「土砂降りの中でのCS対決」である。

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ここで書くと長くなるので、詳細が気になる方は関連記事など検索していただきたい。

 

この試合の開催に関しては、プロ野球ファンのみならず、各方面から「強行開催の賛否」を問う声が上がった。

 

個人的には、選手の安全、観客や選手の体調管理を考えた場合、絶対に試合を続けてはいけないコンディションであったと思う。

 

あんな事は2度とあってはならない。

 

とにかくこの年は、「ついてなかった」というか何というか・・・。

 

「秋」と相性の悪い阪神の集大成を見せられたような、苦々しい記憶である。

 

・・・・といった感じで、その歴史において、シーズン終盤の「ここやぞ!」という大事な試合をことごとく落としてきた阪神

 

まだ残り試合はあるし、もしかしたら、ここから奇跡の巻き返しが起こる事も、ないとは言い切れないので、断定的に「今年もダメでした」と言うのはまだ早いのかもしれないが、

多分ダメだと思う(笑)。

 

今年は滑り出しから良かっただけに、

阪神は、やっぱり阪神やった」と言ってしまいそうな自分に、より一層の悔しさが加わる。

 

たとえ、優勝を逃したとしてもCSで何とか・・・と思いたいが、ここに来て主力選手がイマイチなのだ。

 

とにかく、甲子園でのヤクルト直接対決で負けて、ヤクルトの胴上げを見なければならない事態は絶対に避けてほしい。

 

そして、どんな結果になろうとも現地の阪神ファンは勝ったチームを讃えてあげてほしい。

 

1992年の「帰れコール」の悪夢(今はコロナ禍で声の張り上げは控えて欲しいので、なおさらである)が再現されないことを切に祈る。

 

もう一度言うが、あんな事は2度とあってはならない(今日4度目の「2度とあってはならない」です)。

 

あ、そういえば「2度とあってはならない」といえば、もうひとつ。

 

「2005年日本シリーズ、33ー4。」

 

もうこれ以上は書けません(笑)。

阪神ファンなら即座にわかりますよね(笑)。

 

本日5度目の、あんな事は2度とあってはならない(笑)。

 

というわけで、今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。