昨日はTOHOシネマズなんばにて、
「スイング・ステート」を鑑賞。
2016年のアメリカ大統領選挙で敗北を喫したヒラリー・クリントン陣営の選挙参謀ゲイリーは、とある田舎町の議会が撮影されたYouTube動画に着目する。
そこには議会が決議した法案に異を唱え、リベラル的な自分の主張を毅然と述べる、退役軍人でもある地元の農夫ジャック・ヘイスティングの姿があった。
ゲイリーは、ウィスコンシン州のディアラケンという町に住むこのジャックを、地元の町長選挙に立候補させ当選させる事で、
激戦州(スイング・ステート)における民主党の支持基盤を強固なものにできると確信する。
アポなしで単身ディアラケンに向かい、
ジャックに町長選立候補を打診するゲイリー。
そのオファーを、ゲイリーが手助けしてくれるならという条件つきで承諾したジャック。
町の住人たちの協力の元に行う「手づくり選挙運動」で、共和党陣営が推す現職の町長との戦いに挑むのだが・・・というストーリー。
Yahoo!映画にて、レビュー数が少ないものの高評価だったので見に行った本作。
結論から言うと、劇場に出かけてまで見るほどでもなかったという印象だが、
最後は、アメリカの選挙システムが抱える「欠陥部」に対する強烈な皮肉と風刺を込めた「どんでん返し」が待っていて、「なるほどな」と。
もちろん、この意外な結末はここには書かないが、この映画はただの「選挙において、どちらが勝つかを描いた映画」ではない。
一応、この作品は日本でのカテゴリー的には「コメディ映画」という売り出しだが、自分としては「コメディ要素を含んだ社会風刺映画」という感じ。
劇中のコメディ的なセリフの多くは、
正直、日本人にとっては伝わりにくい部分があるが、皮肉をふんだんに盛り込んだシーンの数々に多くのアメリカ人が共感するのではないだろうか?
Yahoo!映画のとあるレビューに「プーチンや習近平なら大爆笑するかも」とあったが、なるほど、それは言い得て妙かもしれない。
映画の終盤に町長候補となったジャックの娘が放った
「あなた方は、我々の町のこともよく知らずに4年に1回やってきて、自分たちの利益のために町を利用する」的な一言は、印象的だった。
日本にも、このような事を聞かせてやりたい人たちがいる。
作品全体的に「思ってたより地味」だったし、
「コメディ映画」として見にかかると、ボタンの掛け違いで「そんなに笑えない」かもしれないが、
やはり最後の展開における伏線回収に制作側の訴えたいことが凝縮されていて、
個人的には「現代社会の問題を提示する」という意味においては、この映画は価値ある作品ではないかと思う。
僕がもしアメリカ人なら、この映画をもっと面白いと思ったかもしれない。
僕の評価は100点満点で79点。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。