シンゴさん日記

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

なぜ、あの人に対して面白くない気持ちが起こるのか

うまくいっている人や好きに生きている人を見て、
面白くない気分になったり、
嫉妬を覚える人には一生、幸福と成功は無いんです。

 

なぜなら嫉妬やひがみは、
その人から、何かを学ぼう、話を聞いてみて参考にしよう、
とする気持ちが起きないからです。

で、こういう事を言うと多くの人は

「いやいや、自分はそんな成功している人を見て嫉妬とか覚えないよ。
よく頑張ったなって、素直に自分のことのように喜べるよ」

 

って言うと思うんですけど、
果たして、本当にどんなパターンでもそうでしょうか。

 

人って、例えば大谷翔平とか、
自分がどんなに努力したところで追いつくわけがない、と見なした人には
素直に褒めたり、称賛したりするんです。

 

ところが、学生時代からの同級生や
会社の同僚が、自分より早く出世したり、
何かしら事業でも起こして成功したりすると、
途端に大谷さんを絶賛してたような態度を取らないケースが往々にしてあるんですね。

 

ましてや、成功した友人や知人が、
自分の目から見てどう考えても
「コイツ、こんなんで将来大丈夫かな?」と
過去から思ってた人間だったりしたら尚更です。

 

「なんで、あんなだらしなかったアイツが、
なんで自分よりサボってたアイツが、
なんで自分より残業もせずに早く帰るアイツが、
なんで自分より有休取りまくってるアイツが、
今、自分より良いポジションにいるんだよ!
クソ!」
という感じですね。

 

そこにはうまくいっている彼(彼女)が、人生の美味しいポジションに、なぜ
たどり着けたのだろう?という分析や考察の気持ちがありません。

 

 

「自分の方がアイツよりかは頑張っているはずなのに、なぜ評価されない?」という
イライラの感情があるのみです。

 

そして、その感情を抱いているうちは
何も進歩がないんですね。

 

進歩がないどころか、ますます人生のチャンスを逃す事になります。

 

みんな普段から
「人は人。自分は自分。」と自分は思えている、
と信じているのですが、意外とそうでもなかったりします。

 

 

例えば、明らかに無能な政治家を見て、
「なんでコイツが国の重要なポジションを担っているの?」と憤りを覚えるのも、
今回述べた感情の動きと近いものですね。

やはり、そこには嫉妬と不条理感が生まれているんですね。

 

まあ僕も「ダメだこの人は!」という
政治家さんを見て、

流石に「こんなにダメなのに
幹事長なんて(誰のことだ笑)、凄い!
どのような処世術でここまで昇ったのか、
是非お話を聞いてみたい!」という
ひねくれた称賛はしませんが(笑)、

 

せめて自分なりの分析をしてみて、
感情的結論に固着しない努力は必要かと思います。


で、
そういう嫉妬に苛まれやすい人の

特徴として、

 

自分のことを
「自分は真面目で、人の言う事をよく聞く」と
思いこんでいるタイプが多かったりするんですね。


たしかに、真面目で人の言うことをよく聞く、
というのは良い事です。


そのフレーズだけでは特に否定するような要素は無いでしょう。

 

しかし、

この「真面目で人の言う事をよく聞く」は
「自分の軸が無い」ケースをはらんでいる
可能性があります。(あくまで可能性です。
絶対ではないです。)

 

 

「真面目」で「人の言う事をよく聞く」は、
基本的に他人からの評価によって与えられたラベルになっていて、


自分はそのような他者からの

ラベリングどおりの人間である、という自負があれば、

「不真面目で人の言う事を聞かない人」は、
途端に「自分勝手」で「チームの和を乱す」

人、と見なす傾向があるんですね。

 

 

これはもしかしたら日本人に多い傾向かもしれません。

 

 

そして、成功者は意外とこの「不真面目」で
「人の言う事を聞かない人」が多かったりするんです。

 

大谷翔平

「君はバッターに専念した方が良い」
「いや君はピッチャーの方こそ専念した方が良い」と、

いちいち他人からのアドバイスに真面目に応じていたら、ここまでの野球選手になれたかどうかわかりません。

 

 

大谷さんは、とても真面目で人の話をよく聞く人であるのは恐らく間違いないと思いますが、

「けど、まずは自分の感覚が最優先」だから、
成功できたのだと思います。

 

世の成功している経営者なども、
事業を始める前は周りに猛反対されたけども、
そのような声を無視して、あるいは聞くふりだけして(笑)、
自分の直感、感覚を優先したからだと思います。

 

このような「他人が作り上げた『常識』『慣習』に振り回されない、ある種、自分勝手な人」は、

先ほど述べた考察と矛盾するようですが、
逆説的に「人の話をよく聞き、学べる人」だったりするんですね。


面白いですね。

 

冒頭に述べたような、他人の成功を嫉妬してしまう、チームの和を乱すような他人の行動が
気に触る人は、
もしかしたら、
「真面目で、人の話をよく聞く人」じゃなくて、

 

子供の頃から
「真面目になれ、という言葉に従い続けて、
親や学校の先生という限られた人の話をよく聞いてきた人」かもしれません。

 

それは完全に「自分軸」ではなく
「他人軸」の生き方です。

 

「他人軸」で長年生きていくと、
他人の作ったルールや規準が、自分でも気づかないうちに
いつのまにか「自分にとって正しい価値規準」と錯覚する様になります。

 

なので「自分軸」で生きる成功者や、人気者に
嫉妬したりしやすくなるのです。

 

「人は人。自分は自分。」です。

 

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。