シンゴさん日記

100点満点採点で映画を評価した記事と、あと他愛もない雑談と。

(極力ネタバレなし)「アメイジング・スパイダーマン」 Yahoo!映画レビューの酷評の多さの割には、それなりに楽しめた。ただ・・・地味やね。

 

昨日は自宅で「アメイジングスパイダーマン」を鑑賞。

 

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このタイミングで2012年公開のこの作品を見るということは、

当然、おとといの記事で書いた「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」を見たからである。

 

スパイダーマン3」のレビューでも触れていたとおり、僕はこの「アメイジングスパイダーマン」のシリーズ2作品は未見であり、

おととい「ノー・ウェイ・ホーム」を見終わってすぐに「アメイジングスパイダーマン」を見てみようと思った。

 

やっぱりトカゲ男(リザード)と電気男(エレクトロ)の誕生の経緯を知りたくなったので。

 

で、この「アメイジングスパイダーマン」シリーズの第1作目の敵はトカゲ男である。

 

トカゲ男は、コナーズ博士という科学者で、元々主人公ピーター・パーカーのお父さんの同僚。

 

長らく遺伝子交配技術による人体の強化に関する研究をしていたが、その技術が現実のものとなり、トカゲ男に変貌する。

 

コナーズ博士が、なぜトカゲ男に変貌せざるを得なかったのかは、ここではネタバレになるので触れない。

 

しかし、そもそものきっかけはスパイダーマンである主人公ピーター・パーカーに一因がある。

 

この作品でもピーター・パーカーの行動が大騒動に繋がるし、結果的に自分を苦しめるのである。

 

悪気はないんだろうけど、結果的に自分で点けた火を自分で消しに行っているスパイダーマン

どうしたもんかね、と思ったりもする。

 

ベンおじさんの件も・・・まあ、これ以上は言わないでおこう。

 

ところで、この作品の評価はサム・ライミスパイダーマンや、MCU版のそれと比べてレビューの平均点が低く(昨日の時点でYahoo!映画レビューでは、平均3.44点)、

星一つや二つの酷評も目立つ。

 

「さぞかし、つまらないんだろうな」と思いつつ見始めたのだが、

これが思ってた割には、僕はそれなりに楽しんで見れた。

 

サム・ライミ版のものとは打って変わって、作品全体を覆うトーンはシリアスで、どちらかというと暗め。

 

これ以外のスパイダーマン作品に共通する、ある種の能天気さや華やかさは、ほぼ皆無、と言っていいようなシリアスな空気感が漂う。

 

僕はこの雰囲気は嫌いではない。

 

ピーターがスパイダーマンとなっていく変遷も丁寧に描いていると思うし、

各俳優陣の力量もあってか、さほど退屈せずに最後まで見ることができた。

 

ただ、やっぱりスパイダーマンの作品としては・・・地味やね、これ。

 

あと脚本が、良く言えば「シンプル」なんだけど、なんだかアクション大作としては、心なしか小ぢんまりしているような感じに見えて、

少し物足りない感はあるかな。

 

ちなみに、マーベル作品の映画においておなじみの、原作者のスタン・リー氏がチョイ役で出るシーンがこの作品にもあるのだが、

ちょっとこの作品については、あのシーンはひどく余計に思えた。

 

全体的にシリアスに進んでいたのに、あそこだけ不自然に浮いているように見えて、いつもなら好意的に見れるリー氏のお茶目な姿も、

この作品においては「ああ、別に要らんかったなあ」と思ってしまった。

 

点数だが、

僕の評価としては100点満点で、79点か80点くらいはあってもいいんじゃないの?という感じ。

 

一本の映画としては、そこまで酷評されるほどのものかな?と思った。

しっかりと作ってるなあ、と思ったし。

 

やっぱりあれかな?

 

サム・ライミスパイダーマンが好きな人の多くは、リブートしたこの作品における、あまりの雰囲気の変わり様に拒否反応が出てしまった、というところなのかな?

 

スパイダーマン3の記事でも似たようなニュアンスの事を書いたが、

逆にこの作品を好きな人は、サム・ライミ版が好きな人以上にMCU版のスパイダーマンには我慢ならない、という人がいるかもしれない。

いや、いるだろう確実に。

 

「あんな、ガキにもほどがあるスパイダーマン、大嫌い!」という感じで。

 

まあ、このあたりは人によって好き好きだろう。

 

というわけで、次は「アメイジングスパイダーマン2」を見るとします。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今日初めて「カウンセラーを目指す人向けのセミナー」を受けたのだが。


今までの人生において知ることのなかった、貴重な話を聞けた。


みんなも一度はカウンセリング関連の本を読むなどして、学習してみる事をおすすめする。

 

セミナーの中で、

「カウンセリングを学ぶという事は、クライアントさん(依頼者)を救うだけでなく、カウンセラーである自分自身が気づきを得て、救われる、成長できる効果もあるんです。」

という講師の先生の言葉が印象に残った。


僕自身、カウンセリングを勉強し始めてから、自分自身を以前よりもかなり客観的に見ることができるようになって、
悪い感情に支配されないようになってきている。

 

時として、悪い感情、嫌な感情が生まれるのは、生きている以上、仕方がないことだと思うが、

単に悪い感情が「生まれる」のと、

それに「支配される」のでは雲泥の差があると思う。

 

ひとまず入門としては下の画像の本を勧めます。

Amazonのレビューで高い評価を得ているし、すごく読みやすいです。

 

ちなみに今日僕が受けたセミナーの講師の先生と、この本の著者の先生は違うので悪しからず。

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(極力ネタバレなし)「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」 トム・ホランドの演技力に脱帽。この作品は「ファンへの最高の贈り物」と位置付けていいと思う。

今日は、なんばパークスシネマにて、

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」を鑑賞。

 

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僕は11日の記事で「スパイダーマン3」の事を書いて(リンク先↓)、

https://shingosan.hateblo.jp/entry/2022/01/11/011925

 

この映画を「いまいち」と評したが、

今日「ノー・ウェイ・ホーム」を見ていて思ったのは、

「やっぱりスパイダーマン3、見たこと自体は良かったな」という事。

 

そして、あの記事の中で「アメイジングスパイダーマンは未見だけど、まあ焦って見なくてもいいかな?」とも書いたが、その点を少し後悔。

 

どう思うかはさておき、「アメイジングスパイダーマン」も見ときゃよかった。

 

事前に「アメイジングスパイダーマン」を見ていたら、今回の「ノー・ウェイ・ホーム」という作品についての僕の受け取り方も、また良い意味で違っていただろう。

 

まあ冒頭からこんな書き方をしてしまうと、

勘の良い人にはうっすらわかってしまう、ネタバレ寸前の際どい事を書いてしまったようで申し訳ないのだが、

この「ノー・ウェイ・ホーム」という映画は、「そういう事」なのである。

 

「一見さんお断り」とまではさすがに言わないが、

「過去作のスパイダーマンも見たことないし、

ドクター・ストレンジも見たことないし、

アベンジャーズも見たことないし、ヴェノムも見たことない(まあヴェノムはいいか)」

という人が、

いきなりこの「ノー・ウェイ・ホーム」を見たら、おそらく「ポカーン」状態だろうと思う。

 

逆に、過去作を全部、あるいはほとんど見てきた、というスパイダーマンシリーズが好きな人(特に全ての作品を、公開当時あたりにリアルタイムで見てきた人)にとっては、

この「ノー・ウェイ・ホーム」は、もうたまらないレベルの最高の贈り物であると思う。

 

いつもの映画レビューでは、物語の概要について核心的なネタバレを避けて書いているつもりだが(え?うっすらバラしてる記事が多い?・・・すいません)、

今回ばかりは、あらすじ等は書かない事にする。

 

これは言えんわ、さすがに。

 

途中、

「いや、そもそもさあ、お前がそんな自分勝手なお願いするから、こんなめんどくさい事になったんやで(誰がどうしたかは伏せておく。見ればわかります)」と僕は思ってしまい、

そのせいで一瞬、映画から気持ちが離れかけそうになったのだが、

物語がどんどん進んでいくうちに、

もう映像作品として、これだけの力作を見せられたら、最終的に「参りました」と言わざるを得なかった。

 

最後の方は思わず泣いてしまった。

 

スパイダーマンを演じるトム・ホランドの、終盤における演技は素晴らしい。

 

本当に素晴らしい俳優だと思う。

もちろんまわりを固める俳優さん達も、ことごとく素晴らしい。

 

予備知識がある人と、そうでない人の温度差が色濃く出るであろう作品だと思うが、

今回の僕の評価は、「過去のスパイダーマン」と一連のMCU作品を見続けてきた(未見のものあり)人間の評価として点数をつけさせていただくと、

100点満点中、84点。

 

この作品に対して「なんかキャラの成り立ちとか知らないから、あんまり入り込めなかった」という、

「いきなりこの作品から見た人」が低評価をしていたとしたら、

嫌な言い方かもしれないが、

僕は「いや、それはあなたに原因があると思いますよ」と言いたい。

 

例えば映画版「ハリー・ポッター」シリーズを、

最終作品「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」からいきなり見始めて、

「なんかこれ全然、わからないんだけど」と言う人には、

「そらそうや。最初のハリー・ポッターから、ちゃんと見とかなあかんで」というのと一緒の事である。

 

そして今回も当然ながら、本編の最後とエンドロールの最後に映像がある。

 

お見逃しなく。

 

にしても、MCU作品は、今後ますますキャラのコラボが活発化していく。

楽しみでもあるが、反面「大丈夫?いける?作り続けられる?」という気持ちにもなる。

 

とにかくMCUファンとしては、各作品に出演されている俳優さん達の健康と、プライベートでの不祥事がない事を祈るばかりである。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「スパイダーマン3」 公開から14年以上経って初めて見たスパイダーマン3は正直イマイチだった。

 

昨日は自宅で「スパイダーマン3」を鑑賞。

 

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現在、全国の映画館で絶賛上映中の

スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」を

12日の水曜日に見に行く予定なのだが、

あれの予告編を見た時、サム・ライミ監督の撮ったスパイダーマンに登場してきた敵キャラが登場していたので、

「これはもしかして、過去作を見ておいたほうがより楽しめるってヤツ?」と思い、

予備知識をつけるために2007年公開の

スパイダーマン3」を見る事にした。

 

自分の記憶では、僕はサム・ライミスパイダーマンシリーズは、1は確実に見ていて、2は見たような気がしていて(笑)、3は確実に見ていなかったので、とりあえず今回は3を見てみたのである。

 

2は見たかなあ?

見たような気がするのだが。

あの鉄の触手が背中からウワーと出る悪役と電車かなんかで対決してなかったっけ?(違う?)

あそこのシーンがかなり面白かったような記憶があるのだが(と言ってもおぼろげ)。

 

いまいち覚えていない。

 

で、今回しっかりと見させてもらった「スパイダーマン3」だが、

うーん・・・正直イマイチ。

 

まず言いたいのは、なんだか色んな要素を詰め込みすぎだと思った。

 

サンドマン(砂男)、隕石と共に宇宙からやってきた寄生生物、

親友ハリー・オズボーン(ニ代目グリーンゴブリン)との対決・・・に加え、

主人公ピーター(スパイダーマン)の奇行、

恋人MJとのすれ違い・・・などなど、見せ所をたくさん用意しているものの、

そのてんこ盛りの物語が、僕にとっては、逆に集中力を分散させる要因となってしまったような気がする。

 

アクションシーンは、今見てもまあまあそれなりに面白いと思うが(と言っても、僕的にはMCUのスパイダーマンシリーズの方が上だが。ま、ここは技術の進歩もあるし仕方ないと思う)、

やっぱり、それ以外のストーリーの部分においての中だるみがキツかった。

 

特に、ピーターが黒い寄生生物に乗っ取られて、気持ちが大きくなり、おかしな行動を起こしていく一連のシーンはとにかく退屈だった。

 

「そんな余興はさっさと終わらせてくれ」という気持ちで見ていたが、

やはりこのあたりの中だるみが、僕にとってかなりのマイナスになっている。

 

あとは、こういうエンタメ映画は、何かと「ツッコミどころ」が多いのは定石なのだが、

にしても「いやいや、おかしいやろ」と、そのツッコミどころを自分の中で好意的に消化できない部分がいくつかあった。

 

まずサンドマン誕生の経緯。

 

フリント・マルコという殺人犯が、刑務所から脱獄。

警察に追われ、逃げ込んだ場所がたまたま素粒子実験かなにかの研究施設だったのだが、

誤ってそこの実験機の中央に転落してしまう(まず、その時点で有り得ない。セキュリティ甘すぎでしょ)。

そして、まさに実験を開始しようとする科学者の一人が

「(フリントが落下してきたため)今、何か音がしましたが?」と異常を察知したにも関わらず、

もう一人の研究者は、

「ただの鳥だろ。すぐ飛んでいく」などと言って実験を強行(外での実験やのに、なんでモニターカメラも無いねん)。

 

結果、マルコはサンドマンになるのだが、なんで、こんなおそらく国家レベル級の実験を、そんないい加減な姿勢でやりきってしまうのか、と初っ端からちょっとアホらしい気持ちになった。

 

そして宇宙からの寄生生物を大学の教授みたいな人に見てもらうシーン。

 

あんな得体の知れない生命体(コイツの正体は後で書く)を

コップ一個で蓋しただけで無造作に机に置いとくって・・・。

 

寄生生物絡みでは、ピーターが取り込まれた後に、なんでスパイダーマンのスーツの黒バージョンが、着脱可能な一着としてキレイに出来上がってるのかもよくわからない。

 

そして公衆の面前で、大学の友達のグウェンに逆さ吊りでキスするピーター。

 

「なんで、そこでキスしてしまうん!?」と、僕は不思議で仕方なかった。

「ピーター、MJに結婚申し込むんちゃうん?なのに、なんでそこで他の女とキス?」と、ピーターの軽率極まりない行動に「いや、こいつアホやろ」とツッコミ。

 

あとハリーの執事。

執事はハリーに向かって、

「坊ちゃん、お父様は(スパイダーマンに)殺されたのではありません」って、

物語も佳境に入ってて、スパイダーマンサンドマンと寄生生物に殺されそうになっているところで、

ハリーの父親ノーマンの死の真実を告げるのだが、

「いや、そんな重要極まりない事は、もっとはよ言うたげて!」とツッコミ。

 

遅いねん。

 

「知ってたんやったら、ハリーがピーターに復讐しにいく前に言うたげて!」と。

 

・・・以上が、僕が劇中、特に強く思ったツッコミどころであるが、まあそれよりも何よりも、

やっぱり中だるみを強く感じたのが一番と、

映像的にMCU版の見せ方と比べると、今見るとちょっと古臭さを感じるのは否めないかな、というところで、あまり楽しめなかった。

 

僕としては100点満点で49点。

 

映画スパイダーマンに関しては、

「MCU版はダメ。チャラけすぎ。サム・ライミ版の方が好き」という意見もあるだろうし、

僕のようにMCU版を気に入っている人間もいて、これは好みだと思う。

 

今回、僕にとってこの「スパイダーマン3」はイマイチだった。

 

あ、そうそう。

隕石に乗ってやってきた寄生生物は「ヴェノム」で、僕はこのタイミングで見たから

「あ、こいつヴェノムやん」となったけど、

2007年の公開当時に見ていた、マーベル作品に全然詳しくない人(多分、一部のアメコミ好きを除くほとんどの日本人)はどう思っていたんだろう?

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僕はトム・ハーディ主演の「ヴェノム」を3年前に見ていたので、今回のスパイダーマン3を見た時に「ヴェノムがここで出てくるんや」と、ちょっとばかり「へえ〜」と感慨深いものを感じたけど、

当時見ていた人は「何こいつ?」だったんじゃない?

 

僕ももし公開当時か、映画で「ヴェノム」を見る前にスパイダーマン3を見ていたら、

「いや、コイツは何なんよ?」となっていたと思う。

 

そういうわけで、何かと好きになれないスパイダーマン3であったが、

どうなんだろう?

「ノー・ウェイ・ホーム」を見た時に、

「おお、スパイダーマン3も見といてよかった」となるのだろうか?

ちょっと楽しみである。

 

あと最後に余談だが、僕は「アメイジングスパイダーマン」は2作とも見ていない。

ちょっと評価も微妙な感じだし、別に急いで見る必要はないかな。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

もういっそのこと文部科学省はゲーム界と手を組んだらいいんじゃない?

僕は「大愚元勝の一問一答」というYouTubeチャンネルが好きで、

番組が更新されるたびにいつも見ているのだが、

今日投稿されていた人生相談でふと思うことがあった。

 

相談の内容は簡単に言うと、

「13歳の息子が勉強せず、ダラダラとスマホゲームに興じている。どうしたものでしょうか?」という母親からのもので、

このお母さんは、この動画を見てもらえるとわかるが、決して「教育ママ」といったタイプの人でもないようだ。

 

 

 

ただ、お母さんは、

「この時期の勉強が、人生に於いて、後々大きな意味を持つと思っているだけに、息子の姿を見ていると歯がゆい」と訴えている。

 

僕はこの動画を見ているうちに思いついたのだが、

日本の子供の学力を上げたかったら、

もういっそのこと、文部科学省はゲーム会社とタッグを組んで、

学校の中間テストとか期末テスト、

あるいは全国的な学力テストで高得点を取った子には、

点数に応じてスマホゲームのガチャを多く引けるクーポン的なものを与えるとか、

全国模試で上位何十人か何百人かに入ると

超絶レアアイテムをゲットできるとか、

何かもうそういう奇抜なことをした方がいいんじゃないだろうか?

と思ったりした。

 

今でこそプロゲーマーとかが世間的に認知されるようになってきて、

昔よりかはゲームに対する風当たりが多少は変わったかもしれないけれど、

やはり「ゲームは勉強の敵」みたいな風潮って未だにあると思うので、

もういっそのこと「勉強して成績あげたら、ゲームでも圧倒的に有利な立場になれる」ってしたら、みんなこぞって勉強するんじゃない?

 

まあ、大愚和尚には大変失礼ながら、

動画を見ながら鼻クソをほじってる時に思いついたレベルの事なので(鼻クソをほじるのは家にいる時の特権であり、ちょっとしたストレス緩和行動なのでこれは許して)、

自分としても、こんな話を真剣に検討してくれ!とも思ってないが。

 

そして最後に全く関係ないが、

鼻クソと言えば、

「花のようにかわいいあの子も、きっと木陰に隠れて鼻クソほじっているさ。」

という詩があるのだが(ウソ。そんなものはない。今、僕が考えた)、

このフレーズをいつも頭の片隅に置いておけば、美人に対峙しても変に緊張しなくなると思う。

知らんけどね(笑)。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「浅草キッド」 ビートたけしの物語であると同時に、たけしの師匠・深見千三郎の物語。

 

今日は自宅で映画「浅草キッド」を鑑賞。

Netflixオリジナル作品。

 

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僕のブログで初めて取り上げるNetflixオリジナル作品だが、

この作品と「イカゲーム」見たさに、ネトフリに加入した。

 

説明不要であり日本人なら知らぬ者はいない、と言っても過言ではないお笑い芸人ビートたけしの自叙伝的小説「浅草キッド」をベースに構築されたこの作品。

 

脚本と監督を務めるのは、劇団ひとり

 

僕は現在44歳であるが、ビートたけしという存在は、僕らの世代でその影響を避けては通れないであろう芸人の一人である。

 

今の30代中盤くらいまでの若い人たちにはピンとこないかもしれないが、

現在において40代から60代中盤くらいの世代の男達にとって、80年代から90年代中盤あたりにかけての全盛期のビートたけしという存在は、

まさに正真正銘の「笑いのカリスマ」であったと同時に、

「社会の矛盾を喝破するオピニオンリーダーの一人」であった、と言っても全くもって誇張したものではない、

という僕の私見に頷いてくれる方も少なくないのではないだろうか。

 

僕も若い頃、たけしさんの執筆した書籍は数多く読んでおり、この「浅草キッド」も当然のごとく読了している。

 

という事で、物語の顛末はほぼ把握しているし、

たけしさんが、どのようにして名もなき場末の芸人見習いから、華々しい芸能界の頂点にのし上がっていったか、という道のりも、ある程度頭に入っているので、

僕のこの映画に対する一番の興味は、

主演の柳楽優弥ビートたけしをどのように演じているのか?という事であった。

 

僕はこの映画を見る前、

柳楽優弥ビートたけし?なんかピンとこないな・・・」という思いだったのだが、

結論から言うと、そんな僕の心配は、映画が始まって間もない地方のキャバレーで酔客と喧嘩を始めるシーンで吹き飛んだ。

 

偉そうな物言いになってしまって大変恐縮なのだが、全編通して「柳楽優弥でよかった」、「柳楽優弥だからよかった」と言える、とても素晴らしい演技であると思う。

 

喋り方やハスキーな声質に始まり、

片方の肩を上げる「たけしと言えばアレ」とも言えるクセ、

背を丸めがちにガニ股気味に歩く独特の歩き方など、たけしさんは「特徴の塊」であり、

ややもすると誰が演じても「たけしのモノマネをしている人」になりかねないような難しい役柄を、

特徴を掌中に捉えながらも、その演技は「パロディ」にはならない絶妙の着地点で演じきっている、と僕は感じた。

 

こうなると、その完成度の高い主役を引き立たせるために、次に何が大事になってくるのか、という話になるのだが、それは主演のまわりを固める脇役であろう。

 

これも言わずもがな、みんな素晴らしい。

 

中でもビートきよしを演じる、お笑いコンビ「ナイツ」の土屋さんが「たしかに現時点で、きよし役はこの人しかいないかも」と思わせる、

とても巧みかつ自然体に思える演技を披露しており、

柳楽さんのたけしとの漫才シーンは、しっかりとした「ツービート」であった。

 

そして何と言っても、その脇役陣の中で・・・いや、脇ではなく、ほぼ「準主役」としてビートたけしという存在の対比として描かれるのが、

大泉洋演じる、たけしの師匠・深見千三郎の存在である。

 

「このまま一生、場末の名もなき芸人で終わりたくない!」という思いのもと、ストリップ劇場を飛び出し、漫才を武器にテレビの世界に進出するたけしと、

「テレビに出てる芸人なんか芸人じゃねえ。漫才なんていう与太話なんて、あんなもんは芸じゃねえ!」と、

あくまで舞台芸にこだわり、客足の遠のいたストリップ劇場の幕間でコントを披露し続ける深見。

 

時代に愛されるがごとくお笑いスターの階段を駆け上がっていく深見の弟子たけしと、

 

劇場の資金繰りに苦しくなった末、ついには芸人としてメシを食えなくなり、会社員として生計を立てていかざるを得なくなる、たけしの師匠深見。

 

物語の後半からは、たけしの怒涛の快進撃が、深見千三郎という芸人の悲哀をより鮮明に浮かび上がらせていく。

 

妻にも先立たれた深見は、最終的に、自身のタバコの不始末により自宅で焼死する、という非業の死を遂げるのだが、

結末はわかりながらも、あらためて映像化されたものを見ると、やはり涙なくしては見れなかった。

 

ストーリーの流れ、演出面などで全体的にクセがなく、

俳優陣の演技も素晴らしい、非常に見やすい一本といえる。

 

ただそんな中、個人的に少し残念だなと思ったのは、

深見千三郎氏が亡くなったのが59歳なのだが、

その割には、演じる大泉洋さんが若く見えすぎた。

 

もう少し老けメイクをしていてもよかったのではないかと思えるくらい、見た目に関しては「まんま大泉洋」だったので、それが少しばかりの違和感と言えば違和感かと。

 

あと老けメイクといえば、

冒頭と物語の最終盤に登場する「現在のたけしさん」を、

柳楽さんが「たけしさんの顔を模した特殊メイク」で演じるのだが(ちなみに声はたけしさんのモノマネで有名な松村邦洋さん)、

正直これには、そのあまりのたけしさんぶりに冒頭のシーンで「これはすごい!」と思ったものの、

やはりよく見ると、隠しきれない「特殊メイク感」にちょっと違和感を感じてしまって、

「うーん、これならもういっそのこと、現在のたけしさんは、たけしさん本人に演じてもらったら良かったんじゃないか?」と僕は思ったりした。

 

ただ、もしもたけしさん本人が演じたら、師匠のお墓を拭いてあげるシーンは「そういう事は演技としてやりたくない」と、絶対に拒みそうな気もするのだが・・・(わからんけど)。

 

けどまあ、あれは柳楽さんが特殊メイクをしてまで演じ切ることに意味があるのかな・・・。

 

それと、たけしさんが歌う名曲「浅草キッド」も冒頭と最後で2回流れるのだが、

2回流れるのは僕にはちょっとクドかった。

 

僕としては最後だけにして欲しかった。

 

やっぱりあの曲の持つ「必殺」感というか、

(やらしい言い方かもしれないが)あの曲の効用を最大限に高めるには、最後で一回だけ流す方が良かったような気がする。

 

僕にとってマイナスはその3つくらいかな。

 

僕の評価は100点満点で81点。

 

ビートたけしの物語と同等かそれ以上に、

芸人ビートたけしの原点である、深見千三郎という芸人を強く印象づけた作りに、

劇団ひとり監督のこだわり、というか「芸人への愛」を垣間見たような気がした。

 

という事で、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

人生における短い呟き、その9

 

貧乏人には貧乏人なりの苦悩がある。

 

お金持ちにはお金持ちなりの苦悩がある。

 

子供には子供なりの苦悩がある。

 

大人には大人なりの苦悩がある。

 

既婚者には既婚者なりの苦悩がある。

 

独身者には独身者なりの苦悩がある。

 

みんなそれぞれ深さの違いはあれど、苦悩はある。

 

誰かを羨ましいと思う事に苦悩しているならば、

それは時間の無駄以外の何物でもない。